だから「春日はこんなにヤバイ人なんだよ」ということを伝えて、相対的に若林さんの評価を高める作戦に出た。でも、春日事件やフィリピンパブなど娘から父にする話題とは思えない。
(春日俊彰)だから流れで言うと木曜……予定日はまだだいぶ先で5月の終わりぐらいだったのよ。で、余裕をかましていたわけ。「どうしたもんかいのう? 今、何が揃ってないんだ? 着る服はあるのかい?」とかさ(笑)。(春日俊彰)まだ大丈夫。それで「大丈夫? 痛かったりとか、今すぐどうこうとかっていうのは?」「いや、なんかうーん……いつもと様子は違うけども、大丈夫そうだ」なんていうから。で、まあ病院に行ってさ。それで一応、なんか入院する用意とかはしてあったのよ。カバンの中にいろいろ必要なものを詰めてね、それが置いてあったのよ。いつ何時、何があっても大丈夫なようにって。(春日俊彰)テレビ電話でね。「眠れるようだったら眠っておきなさい」って。(春日俊彰)入ってこない。でも、なんかいきなり……なんていうの? 分娩室? あるじゃん? 産むための台みたいな。そこではなくて、時が来たらそこに移るから。だからその分娩室の隣の部屋みたいなところにずっといて。だから連絡とかはできる状態なの。だからその『モニタリング』のロケが終わってさ、すぐに連絡して。「いや、まだっぽい」なんて。「でも夜中に急に来るかどうか、分からないから……」なんて。でも、こっちはさ、やれることがないからね。病院にお見舞いとか、そういうのにも行けないわけよ。だから取りあえず帰ってさ、私と(愛犬の)チャチャの写真を送ったりとかさ。(春日俊彰)そう。ご時世で。病院の中には入れるんだけど、その科のところに自動ドアみたいなのがあってさ。「入れないから」っていうことで看護師さんにね、「ちょっとこちらの方でお持ちください」って丸椅子を出されてさ。ベンチとかじゃないの。丸椅子。「これで」って。(若林正恭)なんでそんな……あの話なんか全然潰れるぐらいの話じゃん。それ。(春日俊彰)そうよ。あの日の朝よ。朝9時とかそれぐらいね。それで、「とりあえず病院に話をしに行こう」って言って。「こういう状況で……」っていうのを。それで向こうも「とりあえず来てください」と言うわけですよ。でもはこっちのイメージだとさ、なんか「もう動けなくて……」みたいな。(春日俊彰)で、それをとりあえず持ってさ、病院に行ってさ。そしたらもう入れないわけよ。総合病院なんだけども……。(春日俊彰)あるじゃない? だから全然なんか「あれ? もしかしたら……」って。「とりあえず病院に行くんだけど……」「ああ、私も全然行くよ」って。それで「もしかしたら長くなるかもしれないから、とりあえず朝ごはんを食べよう」なんつって、2人でパンを焼いて食べてさ(笑)。(春日俊彰)先週はやっぱりその、リモートロケの方がやっぱりデカいトピックだったから(笑)。(春日俊彰)いやいや、このご時世でさ。立ち会いも……もう1ヶ月ぐらい前からダメなのかな? それはまあ、予告されてたのよ。もちろん立ち会いもしたかったしね。(春日俊彰)「トゥース!」なんて画面に近づいてやってね。やっていたけども……内心じゃあ早く病院に行きたくてしょうがないわけ(笑)。(春日俊彰)いや、私が映るよりもいいじゃない? チャチャの横顔を、ずっとチャチャの上から回り込んでスマートフォンを出して、こうやってやりながら……(笑)。(春日俊彰)自動ドアがあるから。そこから向こうが産科みたいな。で、自動ドアの外で丸椅子に座って待っててさ。そしたら看護師さんが15分ぐらいしたらバーッと来て。「このまま入院になります」って。もうその時点でクミさんとは会えてないわけ。その自動ドアの向こうで荷物を渡してね。「入院かどうかは分からないけど、とりあえず話き聞いてもらって診察してもらってくる」なんて言ったきり……もう、今のご時世だから。(春日俊彰)ああ、そう?(笑)。いや、やっぱり正直そこはね、今週はトピックスがなくてさ。(春日俊彰)そうね。あと、電話とかもできたから。ビデオ電話とかもできたからそれでやっていたり。で、顔を見ている限り、まあまあまあ、そんなに切羽詰まったわけでもなく、普通の感じだったから。「大丈夫なの?」なんつって。「いや、でも夜中、どうなるかわからないから」って。それで私も「時が来るまで休んでいなさい」って。(春日俊彰)あのー、まあちょっと先週の話になっちゃって申し訳ないんだけども。今週、そのそのことよりもデカいことが起きなかったからさ。(春日俊彰)先週、リモートロケの話をしたよね? リモートでさ、Googleストリートビューとかでお店に行くっていうロケ。(春日俊彰)『モニタリング』の前よ。でも何もできないね。で、ちょこちょこ連絡がくるのよ。「今、こういう状況だ」と。で、いきなり切羽詰ったみたいな感じになってないから。「今はこういう状況で、昼ご飯を食べる」とかね、「話を聞いたらこうだった」とか、「今の状態はまだそんなに激しい痛みもまだ来てない」みたいなね。陣痛みたいなやつ。「まだちょっと時間かかりそうだ」みたいな。それで『モニタリング』のロケに行ってさ、それでやるじゃない? だからもう、ねえ。やっぱり春日もプロだよね。『モニタリング』。(春日俊彰)外の丸椅子でね。で、「そのまま入院になる」っていうんでさ。それで私は1人で帰ってきてね。それが木曜の昼間ぐらいよ。(春日俊彰)フフフ、そんなことを言うなよ。ちょっとは「面白い」みたいなのが残っていろよ、ちょっとはな(笑)。で、まあ先週の話なんだけどね。先週のま金曜日、5.8だな。5.8、ちょっと春日ね、父になりまして。(若林正恭)そういう人、多いと思うよ。ラジオって。今週あった話っぽくしゃべる人。(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! まあ、家族を、9家族ぐらいをバンバンさ、カメラの近くで裸になってさ(笑)。(春日俊彰)ビッグダディではない。そんないきなりドン!って何人もできないから。(若林正恭)えっ、なに? それはどういうことなの? じゃあずっと病院にいるっていうこと? 別に住んでいるっていうこと?(春日俊彰)できるんだよ。だから状況はなんとなくわかるんだけどね。(若林正恭)うん(笑)。別にそれ、言わなくていいけどもね。今週っぽくしゃべればいいんだよ。(春日俊彰)「乳母車も買わなきゃいけないな」なんていうことを言ってる状況で、その前の日の朝にさ、クミさんがバタバタしてたからね。「うん? なんじゃい?」って。そしたら「いや、もしかしたら……もう生誕かもしれない」みたいな。で、「とりあえず病院に電話して行ってみる」なんて言って。それで朝早かったよ。夕方はほら、『モニタリング』のロケだったからね。稽古場で。(若林正恭)まあたしかにな。お前から正直を取ったら何も残らないもんな。(若林正恭)まあ、やってはいたけども……「バンバン」っていう感じじゃなかったけどね。(若林正恭)ああ、たしかにな。会ってなかったら……じゃあ、立ち会ってないわけ?(春日俊彰)チャチャの顔を見せたりっていうか、ずっとチャチャを撮りながら。チャチャが言っているみたいなさ(笑)。(春日俊彰)フフフ、それもあるし、5.8って金曜だったのよ。その、父になったのが。だから(ラジオの放送の)土曜だとまだ会えてなかったりとかね、情報がなにもないのよ。
そんな母の姿を見て、少し前に聞いたオードリーANNでの若林さんの話を思い出した。私が若林さんをすごく評価してて、春日さんの評価が低いとかはない。本当にない。というか私は評価する立場でもないし。オードリーはオードリーだから面白い。でも父や母が私より流行に敏感だったら、それはそれでちょっと違和感があるかもしれない。結局、私の家族の「変わんねーなぁ!」ってところが、居心地いいのかも。ボディビルダー、フィン水泳、レスリング、エアロビとさまざまな競技に挑戦して結果も残している肉体派な春日さんだけど、私の父が特に評価しているのが「素潜り」。え、なぜ?競技じゃないの?だから、母のかたくなに新しいコンテンツ入れない姿を見ると、ちょっともったいない気もする。でも、私も鬼滅の刃読んだことないから、マジで人のこと言えない。あんなに流行ってるって知ってるのにね。外出自粛中に家にいる時間があった若林さんは、何か新しいものでも見ようかと思ったけど、結局はバックトゥーザフューチャーとかファイトクラブとか見ちゃう、スラムダンクとかドラゴンボールの話とかしちゃう。でも、父はオードリーへの評価が10年前から止まっているから、アップデートしてほしいと思っちゃう。しかも、母はおそらくバックトゥーザフューチャーも見ていない。おそらく公開された当時にみんなが映画館に見に行ってる中、「新しいコンテンツを入れるのはちょっと…」と言ってて、今の今まで見ていない。「この年になるとね」と母は言うけど、たぶん年齢とかじゃなく根っからの性格な気がする。テレビの仕事してると新しいコンテンツ入れた方が良いけど、なかなかできない。鬼滅の刃も、アイドル(日向坂ちゃんね)と仕事して好きな子もいるから、知っておいた方がいいってわかってるんだけど、結局スラムダンクに戻っちゃう。って話を高校時代の友達とリモート飲み会しながら話して、「俺たち変わんねーなぁ!」で締めくくるという話。最近もまたオードリーさんに関する我が家エピソードが勃発。(オードリーさんなのに我が家とかややこしいな)そうなると、結局私も「変わんねーなぁ!」みたいな日常が好きなのかも。結果、『警察犬より「待て」ができる男』とかあんまりパンチが強くないエピソードになってしまい(あれも映像で見たら相当パンチ効いてるんだけど、私の話術のせいかな)、結局春日さんへの評価の高さは変わらず、若林さんに目もくれず、解せぬ。私の話力不足は解す。誤解なきように説明すると、母はアニメや漫画に偏見があるわけでなく、シンプルに新しいコンテンツを取り入れるのが面倒なだけだ。毎日書きます。スケジュールはハードルを高く。内容はハードルを低く。昔、「黄金伝説」か何かの再放送で春日さんの素潜りを見たときに、「すごいな!」「銛の使い方なんかもうまいぞ!」と興奮気味になってた。それ以来、未だに春日さんがテレビに映ると「素潜りうまいんだよなぁ」と言う。私も新しいことを始めるとか得意じゃないから気持ちはわかる、というか受け継がれたものなのか。でも、新しいこと取り入れたら面白いなってのも知ってるの。過去の自分なら絶対に興味なかったことに興味を持ってみて、人生が楽しくなった経験もあるか。とはいえ、父はほとんどお笑いやバラエティを見ないので(無人島とかは好きみたいだから黄金伝説の再放送はたまに見ていた)、お笑いやバラエティの観点で「若林さんって面白いんだよ」ってのをうまく説明できる気がしない。母の話が長くなった。続いて父。前回のnoteでも最後の方にちらっと書いたけど、父は春日さんの身体能力をなぜかものすごく評価してる。「一芸がある、これぞ芸能人だよな」とか言ってたから、たぶん一目置いてる。まず母。マスク作りにハマっている母は、マスク用の布探しから楽しんでいるみたいで、気に入ったあらゆる布を買い込んでいる。リアルタイムじゃなくてRadikoだし、聞いている歴が浅すぎるニワカで、オードリーさんのリスナーを指す「リトルトゥース」を名乗るのもまだまだだと思うので、「リトルリトルトゥース」とでも名乗ろうかな。毎週土曜のオードリーのANNを最近聞いている、フリーライターのaoikaraです。だから「春日はこんなにヤバイ人なんだよ」ということを伝えて、相対的に若林さんの評価を高める作戦に出た。でも、春日事件やフィリピンパブなど娘から父にする話題とは思えない。最近は和柄を探しているらしく、「良い柄!」と明るい声色だったのに、なぜかしかめっ面になっている。どうしたのか尋ねてみると、「この、おに?めつ?の、は?ってのは?」と言ってる。確認すると「鬼滅の刃」と書かれている。オードリーさんと私の家族は縁が深い、と勝手に思っている私は、以前もそんなnoteを書いた。「絶対読まない!見ない!」なんてちっとも思ってないのよ。いつか読みたいし、見たい。ただ、自分が好きになるときに、好きなものを入れたいのよ。自分のタイミングで!「何でそんなに人気なんだろう」とこれまでに何度も母から聞かれていたので、「せっかくだから読んでみたら?」と言ってみるが、「いや~いいわ」と予想した答えが返ってくる。どうやら鬼滅の刃に出てくる登場人物の着物の柄らしい。絵を調べてみて、「本当だ~〇〇柄だ!」と言ってる。巷でよく見る、よく聞くらしくて、自分が探していた布の柄にも書かれていることから「本当に人気なんだね」と実感したらしい。で、若林さんのことは何も言わない。世の中で父だけ、未だに若林さんを「じゃない方芸人」だと思っている、たぶん。解せぬ。 春日は胸を張ってセンターマイクにゆっくりと歩み寄り、少し遅れて到達してから、若林が「えー、オードリーと言う者でございますけれどもね。今日も若林 ・春日で頑張って漫才やって行きたいなと思いますけどもね」などと自己紹介する。