リモートアクセスを活用することで時間・場所の制限なく仕事ができるため、業務を効率化できます。冒頭で説明したようにセキュリティリスクが伴うため、まずはリモートアクセスとVPNの基本的な内容を把握しておきましょう。ここからはリモートアクセスとVPNの違いについて説明していきます。 リモートアクセス VPN は、アドホックネットワークのトポロジを拡張します。アドホック VPN とリモートアクセス VPN との違いは、ご存じのように Wi-Fi のアドホックモードとインフラストラクチャモードとの違いとよく似ています。Wi-Fi アドホックモードにおいては、各コンピュータは単一の Wi-Fi セグメントに接続されていなければなりません。これと異なり、Wi-Fi インフラストラクチャモードにおいては Wi-Fi セグメント上のコンピュータと物理的な Ethernet セグメント上のコンピュータとは相互に通信を行うことができます。リモートアクセス VPN を構築するためには、仮想的なネットワークセグメントと物理的な Ethernet ネットワークセグメントとの間を「ローカルブリッジ機能」により接続する必要があります。そうすれば、VPN を経由して仮想 HUB に接続したすべてのリモートコンピュータは、物理的な既存の Ethernet セグメントの一部として扱われるようになります。インストール作業は、インストーラと GUI ベースの初期セットアップウィザードを使用するととても簡単にできます。PacketiX VPN Server を企業内ネットワーク上の 1 台のコンピュータにインストールします。お奨めは、2 個の LAN ポートがあり、1 個が企業内ネットワーク、もう 1 個がグローバルなインターネットセグメントに接続されているようなコンピュータに VPN Server をセットアップする方法です。しかし、もしそのような理想的なサーバーを用意することができないのであれば、PacketiX VPN Server をプライベートネットワーク内にのみ設置することもできます。PacketiX VPN Server はダイナミック DNS および NAT トラバーサル機能を有しているため、そのようなプライベート LAN 内のコンピュータに VPN Server をインストールしても、あなたはインターネット側からそのコンピュータに到達することができます。