不倫報道の渦中にある俳優・東出昌大が17日、ナレーションをつとめる映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』のトークイベントに出席し、不倫に関する記者らの質問に答えた。この“不倫会見”は映画そっちのけで大きく取り上げられ、東出の“沈黙”が波紋を広げている。 不倫騒動の心境を週刊誌で告白した俳優の東出昌大(32)。不倫相手の女優の唐田えりか(22)は東出の声にもひかれたという。その声がたっぷり聞ける映画『三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実』が来月20日に公開される。あの日-1969年5月13日、東大駒場キャンパスの900番教室は1000人を超える血気盛んな学生が、ある人物を待ち構えていた。右翼的な言動で知られた作家の三島由紀夫だ。三島を討論会に誘い出したのは東大全共闘。思想も立場も正反対、年齢的にも半分ぐらいの学生を前に、三島は終始、相手へのリスペクトを示し続けるのだ。どんなに挑発的な質問を受けても、冷静。暴言を吐くこともない。相手の揚げ足を取ることもない。美しい修辞に彩られたロジックでけむに巻くこともなく、学生の若い言葉に耳を傾け、どんな意見にもダメ出しせずに、自分の言葉の領域に引き込む。何よりもユーモアがある。“伝説の討論会”とパンフレットには記されている。安田講堂は陥落したが、まだ政治の季節にいた左翼陣営の学生の群れに、三島が単身乗り込み、討論に挑んだ。その映像がTBSに残されていたのだ。あれから50年。関係者の証言を加え作品に仕上げている。東出はナレーションを務めている。スクリーンに映し出されるのは三島のジェントルマンとしての振る舞いだ。当時三島は40歳過ぎ。国際的にもその文学は高く評価されていた。 1969 年 5 月 13 日東京大学駒場キャンパス 900 番教室で行われた作家三島由紀夫と、東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島由紀夫の生き様を映したドキュメンタリー映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』が 3月20日(金)ギャガ配給にて全国公開。監督も「このオファーをちょうどした時に、あの討論会読んでいます、と(東出さんに)仰っていただいて。若い頃に4部作を読んでいて、舞台「豊饒の海」をやるにあたって、さらにもう2周読んだとおっしゃっていて、相当な読者だなと思いました。東出くんは三島由紀夫の舞台の主役をやっていて、今回ナレーションをやるにあたって、誰にも真似できないものを持っているんじゃないかなと思いました。また今回当時のことを知っている人の視点ではなくて、若い人が、50 年後のいまどう観たらよいのか、という立場でやってほしいと思ったので、若い方にやって欲しかった、というのもあります。」とオファーの理由を振り返る。ナレーションのオファーをもらった時に関して尋ねられると、「豊島監督とは別の映画とドラマで2作、ご一緒しており、豊島監督とご一緒できるのもとても嬉しく、三島由紀夫の一ファンだったので、そういう意味でオファーを頂いた時は心踊りました。」と話す東出さん。東出さんは「監督のおっしゃる通り、奇妙な作家だという印象を抱いていました。もう一つの側面として過激性を持ち合わせていたんだろうなと思います。三島との出会いは 10 代の後半だったと思うんですが、他の文豪小説をちょっとずつ読む中で、三島に出会って、文章の豪華絢爛に惹かれました。ですので、先に抱いていた先入観とは違う人物なんだなというのを読むにしたがって理解していきました。」と三島由紀夫の印象について話した。MC の呼びかけで登壇した豊島圭介監督、東出昌大さん。最初に、三島由紀夫への印象を尋ねられると、豊島監督は「当時の三島を知らない世代からすると、軍服を来て、市ヶ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺をした奇妙な作家であるというイメージが強いですね。同時に、美しい日本語で小説を書いてきたという、2面性があって、本当の部分はどこにあるんだろう、よく分からない存在だと思ってました。」と話し、東出さんも実際にナレーションを収録する前のことを「ナレーションの収録をする前に豊島監督からメールの長文の文章でこういう気概を持ってやっていただきたいという演出があって。最後の三島由紀夫が市ヶ谷の駐屯地で皆に配った檄という文章があり、当時の三島は将来の日本人を憂いていて、豊島監督のメールの中でも現代のことを憂う部分が散見されたので、そのような気概に共鳴しつつ、本作に臨みたいなと思いました。」と話した。「以前、『豊饒の海』という舞台をやったときに、演出家の方がイギリス人の方でした。『豊饒の海』の英訳ですと、解釈が一方向になってしまう部分があり、三島由紀夫の言葉で文字表現に触れられるのは日本に生まれてよかったなと思います。この映画を見ることで日本語を分かる日本人に生まれてよかったな、と、学生運動とかに馴染みがない方でも、一時代の象徴をご覧いただけると思いますので、お若い方にもみていただければと思います。」と東出さんが話し、イベントは終了した。この度、3月17日(火)に監督の豊島圭介氏、本作でナレーターを務めた東出昌大さんにご登壇いただき、公開直前トークイベントが実施されました。もしこの大討論の場にいたらどうするかに関して尋ねられると、「10代の後半から 20代の前半の感性で、この討論会の場に居合わせる感性はなかったなと思います。あの場に居合わせたら、三島由紀夫に圧倒されて、心酔していたような気がします。」と東出さんが、いま三島がいたらこの現代にどんな言葉を投げかけられるかという話になると、「怒れるおじいさんになったんじゃないかなと思います。言葉自体の重みが軽くて、コミュニケーション自体が空転しているようなご時世なので、分かりやすく怒ったんじゃないかなと思います。」と監督が話した。最後に、「討論以外にも、TBS のアーカイブにありました当時の映像をたくさん使っておりまして、それを観るだけでも貴重な意義があります。時代の証言としていろいろな方に観て頂ければなと思います。」と監督。 東出昌大の年収や映画のギャラは? 東出昌大の父母兄の家族構成と学歴まとめ! について書いていきます。 2016年・2017年・2018年の3年間の年収を、まとめていきます。 俳優・俳優「東出昌大(ヒガシデマサヒロ,Masahiro Higashide,ヒガシデマサヒロ,Masahiro Higashide)」が携わった映画30作品を紹介。「スパイの妻(10月16日(金))」の出演。「峠 最後のサムライ()」の出演。