歌舞伎の派手な隈取は顔をはっきり見せるため. 歌舞伎を成り立たせているのは、芝居、踊り、音楽。この3要素で楽しませることを追求し、一つの総合芸術にまで磨き上げてきました。面白いものを貪欲に取り込み、楽しませるための工夫や努力を重ねた結果が、歌舞伎を多彩なものにしました。 歌や踊りを源流に持つ歌舞伎には音楽や音による豊かな表現があります。 歌舞伎への誘い top > 演出と音楽 > 音による表現:耳でも楽しむ歌舞伎; 演出と音楽 音による表現 耳でも楽しむ歌舞伎. 笛には「篠笛」や「能管」があります。篠笛は祭囃子でも使用される庶民の横笛ですが、能管は笛の内部に特殊な仕掛けが施されており、音程が明確でないため、効果音として使用されるのが一般的です。また、こうした使用される楽器のことも知っておくと、どの場面でどういった楽器が使われているかの興味も増し、これまで観覧したことがある方でも、より一層楽しめるでしょう。ぜひ、こうした知識を活かして歌舞伎をご覧ください。うちわにビーズのようなものを糸で取り付けており、雨の効果音を出しています。歌舞伎は話がわかりづらいからと敬遠される方もいらっしゃいますが、翻訳をイヤホンで聞きながら楽しむことも可能です。前述の通り、歌舞伎は語り物と歌物で構成されていますが、語り物の場合は、三味線と太夫と呼ばれる語り部の組み合わせとなり、歌物の場合は、歌と三味線にお囃子が加わります。駅路はドーナツ状の鉄鈴を3個ほど金属製の半円輪に通し、輪の両側を木製の柄に固定した楽器で、馬に乗って旅をするシーンなどで使用されます。このお囃子とは、小鼓、大鼓、太鼓、笛の組み合わせになりますが、こちらもそれぞれ見ていくことにしましょう。チャッパは東洋のシンバルで、大きさが12cm~20cmほどあります。貧乏な長屋話などに使われる楽器で、太い四つの竹でできています。木製の歯車で「カリカリ」「コリコリ」といった効果音を奏でるパーカッションです。いかがでしたでしょうか。歌舞伎で使われる楽器がおわかりいただけたでしょうか?さらに、歌舞伎は演目によって使用される音楽の種類も変わってきます。L字形の木製の台に、鉦を3個から6個ほど使い、取り付けられた楽器になっています。では、今回はその歌舞伎の歌物で使用される楽器について、その特徴を具体的に見ていくことにしましょう。歌舞伎とは読んで字のごとく、歌と演舞と演技で構成された日本の伝統芸能です。
江戸時代に始まって以来、既存の概念にとらわれない斬新かつ華やかな演出で、躍動感のある舞台を披露し続けている歌舞伎。いつの時代でも、大衆の心を射止めてやまないこの舞台を支えているもののひとつが、歌舞伎音楽です。今回は、その中から鳴物をクローズアップ。
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