「isms規格をわかりやすく解読する」シリーズの初回は、「4.組織の状況」の前半部分、4.1及び4.2について見て行きたいと思います。 ※今回利用する「isms規格」とは、jis q 27001:2014を指します。 ※用語の定義は、jis q 27000:2014によります。 4.1組織及びその状況の理解 z~プロセスの目的は何ですか? z組織の~方針は何ですか? zこの方針は組織の統一方針とどのように関連していますか? 監査の質問例 nsweb 4/13 2004 年07 月発発行 管理レベルの質問(管理者への質問) Q1 あなたは何をしようとしていますか? 内部監査には次のような目的があります。一つは、社内で運用している品質マネジメントシステムが、ISO9001:2015年版の要求事項に“適合”しているかどうかについての情報を集めることです。もう一つは、その品質マネジメントシステムが、自社が決めたルールに“適合”しているかどうかについての情報を集めることです。 ※内部監査のポイントについてはこちらの記事も参考になります。ISO9001内部監査のポイント ①内部監査. これはほとんどありえない話なのですが、審査員が通常の審査を実施できないと判断した場合に、審査が途中で打ち切られる可能性があります。しかし、私たちコンサルタントは、このような質問を聞かれるたびに、「ほぼ無いです!」と返しています。しかし、だからといって、なにか大きなインシデントが発生してしまったら、未来永劫ISMS取得はできないかというと、そうではありません。一定期間後に再度、審査を受けることで、その時にマネジメントシステムがしっかりと出来ていると判断されれば、ISMS認証を取得することが出来ます。こちらもあまり考えにくいのですが、メディアで連日報道されてしまうような、大きな情報セキュリティインシデントが発生してしまった場合、認証が取得できない可能性があります。ただ、コンサルタントを入れずに、独力でISMS取得を目指されている会社さんは、場合によっては、「ケース1」が当てはまってしまうかもしれません。だからといって、コンサルタントを無理に勧めるつもりはありませんが、何度も繰り返し規格を読んで、現在の社内のマネジメントシステムは本当に機能しているのか、情報セキュリティのリスクがしっかりと管理できているのか、確認することをおすすめします。実際、審査に落ちて、認証取得が取れないというケースは「滅多に」ありません。以上、3つのケースを述べてみましたが、いずれの場合も発生する確率はとても低いと思います。それは、「ISMS認証が取れない場合ってあるのですか?」ということです。少し余談になりますが、そのような「落ちない」審査制度だからこそ、多くの認証取得支援コンサルティング会社が「認証取得100%」を謳っています(弊社も例に漏れずですが…)。「認証取得100%」というのは、そのコンサルティング会社がすごいのではなく、そもそものISMS審査制度の特徴なのです。まず、3つのケースで、一番可能性としてありえるのは、ISMSにおけるPDCAサイクルが回っていない場合です。審査では、実際に審査員が職場に立ち入って、働いている人に直接インタビューを行います。この時に、多少無理な例なのですが、働いている社員全員が審査に非協力的で、審査員が社員に何か尋ねようとしても、社員全員が「今忙しいので無理です」と言ったり、「聞こえないふりをして無視する」といった事があった場合、審査員は審査を行うことが出来ないと判断し、審査が打ち切られる可能性があります。ISMS規格をわかりやすく解読する【A.14 システムの取得、開発及び保守(前編)】もちろん、社員の中には、どうしても手が離せず、審査員のインタビューに対応できないという場合もあると思います。その場合は、無理に応答しなくても「ちょっと忙しいので、他の人でお願いしてもいいですか?」と言えば、一切問題はありません。審査員側も、手が離せない業務をしている社員がいる可能性を、十分に理解しています。数人にインタビューを断られたぐらいで、審査は中止にはなりません。認証を付与する側も、信頼性が重要ですから、インシデントが発生している会社に対して「あなたの会社のISMSはバッチリですよ!」というお墨付きを与えるわけには行きません。確かに、お客様側からすれば、決して安いとはいえないコンサルティング料金を支払い、時間的コストを割いて、ISMS取得という1つの目標のために動かれている訳ですから、このような不安に襲われることは自然なことだと思います。さて、今回は、コンサルティング中に、半数以上のお客様に聞かれる疑問についてお話したいと思います。ここに上げた例は、ISMSの規格であるISO27001に実施しなければいけないことが明確に書かれていますし、ISMSを構築していくためにも最重要な要素になります。これらを未実施のまま、審査に望むと、「不適合」となり、その審査では、認証が取れず、再度審査を受ける必要があります。より具体的に言えば、リスクアセスメントやってません、内部監査やってません、マネジメントレビューやってません、といった場合です。しかし、やっぱり気になるのが、先ほど「認証取得が取れないというケースは滅多に無い」と言いましたが、その「滅多に」とは何なんだ、ということです。実は、この「滅多に」に該当してしまうケースは、大きく3つ考えられます。今回のブログでは、その3つのケースをご紹介いたします。ここで例として出したのは、あくまで、社員の大部分が、正当な理由無く、審査に非協力的な態度をとった場合です。
この物語は、見習い内部監査員の「みならい君」が、ベテラン内部監査員の「ベテラン君」の指導によって一人前の内部監査員になるまでの物語です。 第1回 内部監査における4つの工夫 みならい君 今回、新しく内部監査員に任命されました「みならい」です。 内部監査の計画、実施記録は、必須であり、内部監査見実施だと、Ma-NCで認証取り下げのプロセスが発動されますよ!なかなか書籍には書いていないですが、これはルールとして決まっています。 ②前年度の指摘事項の是正エビデンス ISMS審査での質問事項いつもお世話になります。ISMSの審査に向けて社内で準備を進めており、内部監査を実施しました。その中で内部監査担当者(知識をほとんど持たない社内の担当者)の一部が監査対象者(一般社員)に揚足を取るような質問の仕方をして、内部監査指摘事項として列 … また、各規定が業務上有効に働いているか調査することも必要です。不適合箇所を継続的に改善していくことで、企業の価値や国内外での競争力向上が期待できます。ISO27001の内部監査の目的と業務手順・ポイントまとめたとえば、いくら強固なファイアーウォールを設定して技術的な歯止めをかけていたとしても、社内のメンバーがパソコンを社外に持ち出せる状況であればほとんど効果がありません。自社取得、自社運用、アウトソーシングをするための基礎知識や流れをご説明します。【初めての人向け】ISMSとは?易しく解説その際、力量評価表の確認だけでなく、実際の担当者がどのように業務に当たっているか確認することも有効です。ISMSとは?図解で易しく解説ISO27001は情報を安全に守るため、ISMSをどのような方法で実施すべきかを示した規定です。タレント揃い!「人」にこだわるIT企業のISO導入成功の鍵実は全然違う!「ISO27001」と「Pマーク」の2つの違い【初めての人向け】ISO9001とはなにか?わかりやすく説明します情報セキュリティの三大要素「可用性」「機密性」「完全性」について【ISO27001入門】規格の詳細から要求事項・取得のノウハウまで徹底解説Copyright © ISOプロ All Rights Reserved.ISMS認証を取得するメリット・デメリット【2020年6月開始】HACCPが日本でも義務化!事業者は何をしなければならない?内部監査を行う際は、情報管理のマネジメントシステムの核となる機密性、完全性、可用性がどの程度機能しているかなど、社内のメンバーの情報セキュリティ意識を確認しましょう。そこで、まずは情報セキュリティマネジメントシステムに必要な機密性、完全性、可用性がビジネスのプロセスやマネジメント構造に組み込まれているか確かめましょう。情報資産とは具体的にどのようなもの?どこまでが含まれる?もし監査内で課題となる内容が見つかれば、PDCAの考え方に基づきマネジメントレビューする必要があります。監査上不適合とした内容は、是正指示書を作成し、担当者など関連メンバーで対策を行った後、部門責任者や事務局で有効性の検証を行い、是正案件をクローズさせましょう。このような状況では有効性が高いとはいえず、社員の意識やモラルの向上が課題になります。ISO27001の内部監査は、管理責任者(ISO事務局など)が作成した計画に準じて行われるのが一般的です。【図解】ISOとは?サルでも分かるISO入門【ISO27001入門】規格の詳細から要求事項・取得のノウハ…ISO27001の内部監査を行う際は、管理すると決めた各情報資産が確実に守られているか確認することが重要です。また、デバイスや通信手段の多様化など、新たに情報セキュリティを脅かす原因になる要素がないか確認するよい機会になるでしょう。さらに、社内のメンバーが情報セキュリティの目的を十分に理解してルールを守っているか、評価することも必要です。知っておきたい!ISO9001取得後にかかるランニングコスト監査の際は、下記のようなポイントを評価していきます。体制がしっかりしていれば、それだけ業務に無駄がなくなり、組織を強化することにつながります。特に最近はISO27001の取得が取引条件となっている企業が増えてきているため、このような適合性の確認は大前提です。ISOを初めて取得する方や運用中の方のお悩みを基礎知識から実際の取得・構築・運用・継続や更新についてステップ形式で解説していきます。気になる費用などの情報も満載です。【ISO27001】守るべき情報の範囲とは?適用範囲の決定ISMS認証とISO27001は一緒の意味なの?印刷業が保護するべき「個人情報」の領域とは情報を守る規格!ISMSとPマークの7つの違いを解説【かんたん理解】ISO27001取得とメリット・デメリット従業員の想いが一つに。社内ルール統一に踏み切った野崎造園の決意人気のコラム【HACCP義務化】いつから始まる!