セクハラのイラスト素材を1403点ご紹介しています。(4k、hd動画もあり) ピクスタでは高品質で様々なシーンにご利用いただけるセクハラのイラストを1点550円からご購入可能でロイヤリティフリーだから何度でもご利用いただけます。 セクハラとはどこからがアウトな発言なのでしょうか。法律ではセクハラは性的発言・行動によって就業環境を害することなどが挙げられていますが、具体的な行動は記載されていません。そこで、職場でよくある言動がどこからセクハラにあたるのかご紹介します。 男女雇用機会均等法第11条で定める「職場」とは、会社が雇用する労働者が業務を遂行する場所のことです。「労働者」とは、正社員だけでなくパートやアルバイト、派遣社員など全てです。環境型セクハラとは、労働者が嫌がっているにもかかわらず、性的な言動や行動で就業環境を不快なものにして、労働者が仕事に集中できなくなるタイプのセクハラです。セクハラ(セクシャル・ハラスメント)は、男女雇用機会均等法第11条で以下のように規定されていて、会社には、職場におけるセクハラ行為を防止するための配慮義務があるとしています。セクハラ被害に遭っている場合には、加害者と会社に「セクハラをやめるよう」請求することができますし、損害賠償請求をすることもできますし、刑事告発を行うこともできる場合もあります。また、どのような証拠が必要になるのかについて早めにアドバイスをもらえば、加害者や会社の責任を追及しやすくなります。実際の裁判では、その行為の内容、加害者の職務上の地位、被害者の年齢や婚姻歴の有無、両者のそれまでの関係や、行為が行われた場所、反復・継続性、被害者の対応などを総合的にみて、社会的見地から不相当とされる程度の者である場合に、違法となるとされています(名古屋高判金沢支部 平成8年10月30日)。ですから、「セクハラ=違法であり損害賠償請求を行うことができる」わけではありませんので注意が必要です。「セクハラかどうか判断できない」という場合でも、弁護士に相談すれば、「セクハラか否か」「どんな解決方法があるか」などについてアドバイスをもらうことができます。セクハラ行為は、全てがただちに違法となるわけではなく、「モラルの問題として好ましくない」といったレベルのものもあります。セクハラは密室で行われることも多く、加害者に「そんな事実はない」と主張され、被害者側がその主張を覆すことができなければ、加害者や会社の責任を追及できなくなってしまいます。加害者は、上司や同僚に限らず、取引先や、医者、患者、学校の教師や生徒などもなりえます。事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。* 「男のくせに根性がない」「女は仕事ができない」など、性別に関する発言をすること* 「いつ結婚するんだ」「子どもはいつ産むのか」などの質問をすることセクハラは、言葉や行動程度によっては、強制わいせつ罪や名誉棄損罪、侮辱罪などの犯罪が成立する場合があります。暴行したり脅迫したりして相手の身体に接触したり性行為をした場合は、セクハラであり、強制わいせつ罪や強姦罪で刑事告発することができます。前述した「性的関係を強要する行為」まではいかなくても、胸やお尻を触ったり、無理やりキスしようとする行為もセクハラに当たります。* 「今日は生理か」「更年期なんじゃないのか」などの冗談を言う例えば性的な関係を要求したが拒否されたため、その労働者を解雇する行為は、この「対価型セクハラ」に該当します。* 「おじん」「おばん」「おっさん」「くそばばあ」などの侮辱的な発言をすること2 厚生労働大臣は、前項の規定に基づき事業主が講ずべき措置に関して、その適切かつ有効な実施を図るために必要な指針を定めるものとする。セクハラ(セクシャル・ハラスメント)とは、相手の意に反する性的な言動や行動のことです。対価型セクハラとは、労働者が嫌がっているにもかかわらず性的な発言を行い、これを拒否したり抵抗したりした労働者を、解雇、降格、減給など、客観的に見て不利な労働条件を受けるタイプのセクハラです。Copyright © 弁護士法人エースパートナー法律事務所, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.セクハラの被害を立証するためにもっとも大切といえるのが、証拠です。なお、暴行や脅迫を伴わなくても、職場での地位を利用して性的な関係を強要する行為は、違法と判断されます。男女雇用機会均等法第11条では、セクハラを「対価型」と「環境型」の2種類あると規定しています。しつこくデートに誘ったり、労働者が嫌がっているにもかかわらず、職場にヌードカレンダーを貼ったりする行為も、セクハラに当たる場合がありますし、執拗に繰り返したりすれば違法と判断される可能性があります。セクハラの悩みは一人で抱え込んでいても、解決が困難です。ぜひ勇気を出して弁護士に相談されることをおすすめします。悩みが具体的なトラブルになった時に、泣き寝入りしないためにも!また、会社や加害者は、被害者に損害賠償を払わなければならなくなる場合もあります。録画や録音は証拠能力が高く、録画や録音のデータがあれば被害者に有利に交渉を進めることができますが、日記や労働者のメモ、メール、同僚の証言なども証拠となる場合があります。セクハラ・パワハラ・いやがらせ・不当な労働・残業代など職場の悩みを抱えている方は、弁護士保険への加入がオススメです。ここでは、過去に「セクハラ」と認定された具体例をご紹介します。ですから、通常仕事をしている場所以外の場所でも、労働者がそこで仕事をしていれば、その場所も「職場」に当たります。 このセクハラ事例でも、a課長が悪いとは言い切れない。彼は「部下とコミュニケーションをとりたい」「bさんの緊張を解いてあげたい」と思っていた。その優しさが仇となったかたちだ。たしかに、相手の反応に気を配る余裕がなく、根掘り葉掘り聞いてしまったのは不注意だった。 a これもセクハラ50選 セクシャルハラスメント、いわゆる「セクハラ」に関する話題が世の中を騒がせることが多くなっています。 1989年に日本で初めて性的いやがらせに関する訴訟が行われ、「セクハラ」という言葉が浸透し始め、そ… もう部下の逆ハラに悩みたくない!逆パワハラを解決する具体的対策とは? 7,508ビュー; この言葉ってパワハラになるの?パワハラの具体事例や言葉を紹介します! 7,174ビュー; どうすればいいの?同僚間のパワハラへの対策法 具体的な事例も 6,849ビュー このセクハラ事例でも、a課長が悪いとは言い切れない。彼は「部下とコミュニケーションをとりたい」「bさんの緊張を解いてあげたい」と思っていた。その優しさが仇となったかたちだ。たしかに、相手の反応に気を配る余裕がなく、根掘り葉掘り聞いてしまったのは不注意だった。 a 世の中にはたくさんのハラスメントが存在しています。ここでは、世の中にあるハラスメントを一気にまとめて紹介しますよ。名前と内容を簡単にチェックできる一覧表も用意していますので、ぜひ見ていってくださいね!
セクハラの分類. 社内のサークル仲間で、接しやすいと感じていた男性上司。その上司の定年退職が近づいたある日、出張先のホテルでいきなり抱きつかれた。「Bさんを中傷するうわさ話を広める」というAさんの行為はセクハラにあたる。会社はセクハラ対策として、部下同士のトラブルを解決するための講習会を管理職向けに開いた。先輩社員から社内のイベントにしつこく誘われていた女性社員。断ってもなんどもSNSで連絡がきて、そのやりとりを見た女性社員の夫が大激怒。プライベートに関する質問ばかりだ。Bさんは「次はなにを聞かれるんだろう」と怖かった。だけど、それをA課長に言えるはずもない。車での営業が苦痛になった。セクハラ相談を受けたときは、まずは冷静になろう。そして相談する相手を慎重に選ぶ。人事部の管理職や役員が適している。セクハラは同性同士でも起こる。仕事上のトラブルや気持ちのすれ違いから、相手を不快にするような言動をとり、セクハラにつながるときもある。女性派遣社員のAさんとBさんは仲が良さそうに見えた。ところが、Aさんは嫉妬心から、Bさんの根も葉もないうわさを社内に広めていた。ある日、Bさんは1泊の出張に同行するようにA部長に言われた。仕事なので断れず、同行した。2人はホテルで夕食をとり、お酒を飲んだ。閉店時間が近づいたとき、部屋で飲み直そうと誘われた。その後、Bさんは半年間、休職すると決めた。A部長は懲戒処分となった。定年まであと3ヶ月だった。セクハラを上司に相談したら社内のうわさになった、というのはよくあるケースだ。C部長は、Bさんの相談を軽く受け止めたわけではない。それを話す相手を慎重に選ばなかったのがまちがいだった。このセクハラ事例でも、A課長が悪いとは言い切れない。彼は「部下とコミュニケーションをとりたい」「Bさんの緊張を解いてあげたい」と思っていた。その優しさが仇となったかたちだ。たしかに、相手の反応に気を配る余裕がなく、根掘り葉掘り聞いてしまったのは不注意だった。この記事は問題集的な内容になっている。教科書的な内容(セクハラの定義や種類など)を知りたい人は、こちらがおすすめだ。しつこく誘うのはセクハラにあたる行為だ。同僚として「少しでもはやく職場に慣れてほしい」という気持ちだったとしても、個別の誘いは1回まで。個別に誘って断られたのなら、相手は行きたくないのだと受け入れる。その後の誘いは、全員への一括メールで送るのがベターだ。飲み会が終わると、強引に二次会に連れて行かれた。上司やほかの男性社員はさらにお酒が入り、Bさんへの質問がどんどん過激になっていく。「いままでの経験人数は?」「Bさんっておっぱい大きいね。何カップ?」。恥ずかしくて、ずっとうつむいていた。ある日、Bさんは上司のC部長(男性・58歳)に思い切って相談した。C部長はだまって聞いてくれた。Bさんの話を深刻に受け止めている様子だった。対応については少し待つように、と言った。社内のイベントが苦手な人は多い。そもそも上司がいるイベントは嫌がられるものだ。Bさんのように、男性ばかりのイベントに女性1人で参加するのはさらにハードルが高くなる。また、女性にお酌を強要するのは、偏った性差別意識。こういった「女らしさ」「男らしさ」を強要するのをジェンダーハラスメントという。のちほど詳しく説明する。参考書籍:『ハラスメント時代の管理職におくる 職場の新常識』樋口ユミ事実確認のため、担当者はAさんと同じ部署の社員にヒアリングをおこなった。すると、「Bさんは男に色目を使っている」といったうわさをAさん自身が広めている事実が明らかになった。部屋に行くのはさすがに抵抗があった。だけど、お世話になっているA部長の誘いを断りきれなかった。A部長を信頼していたのもある。Bさんはしぶしぶ部屋に入った。ただ、相手によっては嫌がる話題もあるのを心得ておきたい。体型やメイク、ファッション、年齢についての話題は、どんな聞きかたをしても相手を不快にする可能性が残る。恋人、結婚、子どもの話題も避けるのが賢明だ。飲み会のあと、タクシーの中でセクハラ行為をしてしまうのもよく聞く話だ。若い女性だからといっても、大人をわざわざ家まで送る必要はない。心配だとしても、少しても下心があるならやめておく。歯止めが効かなくなる。数日後、数人の同僚と飲みにいった。席に着くと、同僚の1人が「Aさんに抱きつかれたって本当なの?」と聞いてきた。その場にいる全員がBさんがセクハラを受けたことを知っていた。社内のうわさになっていたのだ。赤信号で車が止まった。車内がしーんとする。沈黙が辛すぎる。なんとかしなくては……。A課長は頭に思い浮かんだ質問を投げかけた。花見はひどい有様だった。泥酔するまで飲む男性社員たち。そのノリについていけず、Bさんは居心地が悪かった。その後もイベントがあるたびに誘われたが、用事があると断った。「これは絶対にセクハラだ!」「これもセクハラになるの?」「自分もやっているかも……」など、ひどいセクハラからグレーなセクハラまで、職場でよくあるセクハラ7事例とその対策をまとめた。嫉妬心など、部下の負の感情に気づいたら、上司は話を聞いてあげよう。AさんもBさんへの嫉妬心を上司に吐き出したらスッキリした。話をよく聞いた上で、相手を傷つけるような言動はしないように忠告する。悩みがあったらいつでも相談しておいで、という上司なら部下も安心するはずだ。新入社員との会話に困り、プライベートに関する質問をしてしまう。よくある話だ。だけど、Bさんが深く傷ついたのは事実だ。Aさんたちのせいで、「どんなに仕事をがんばっても、男性は女性を女子力でしか評価しないんだ」と感じた。向上心を失ってしまったのだ。セクハラはグレーゾーンが多く、相手の受け取り方による部分もあるため、判断がむずかしい。この記事で紹介した事例でも、ある人にとってはセクハラになって、ある人にとってはセクハラにならない、といったことが起こる。はっきりと線引きできないからこそ、僕らを悩ませるのだ。相談を受けたC部長が対応に困り、親しい同僚に話した。C部長の同僚はBさんから直接聞いたわけではないため、事の深刻さを理解できなかった。おもしろいネタとしてほかの同僚に話してしまった。Bさんのセクハラ相談は、いっきに社内に広まった。身体接触の中でも、A部長のように抱きつくのは明らかなセクハラ行為だ。ほかにも、頭をぽんぽんと触る、握手を求める、といった行為も相手次第では不快感をあたえる。セクハラになり得る行為だ。5年以上、ある男性社員からのセクハラに悩んでいた女性社員。思い切って上司に相談した。数日後、同僚たちがその件についてうわさをしていた。この会社では、ほかの女性社員も同じような経験をしていた。その後、女性の新入社員がつぎつぎと会社をやめていった。また、失敗を認める誠実さも大切だ。相手の反応を見て、話したくなさそうだったらすぐにやめる。「ごめん。言いたくなかったら言わなくていいんだ。つい聞きすぎちゃった」と謝る。そうすれば、相手も許してくれるだろう。だけど、仕事の話題だけは避けたいと思っていた。上司と2人きりで緊張しているBさんに、少しでもリラックスしてもらいたいからだ。仕事の話は息がつまる。その後、Aさんは地方に異動になった。だけど、Bさんは気持ちが晴れない。社内のさらし者になったショックが消えず、心に傷が残ったままだ。Bさんは悔しかった。食事中に居心地が悪かったのもある。なにより、仕事で信頼されていると思っていたのに、女子としてしか見られていなかったことが悲しかったのだ。「女性(男性)はこうあるべき」という考えは子どもの頃から刷り込まれている。誰もがセクハラをする可能性があるのだ。A課長(男性・49歳)と新入社員Bさん(女性・23歳)は車で営業にでかけた。2人が勤める会社は男性社員が多い。A課長の部署はここ数年、女性社員が1人もいなかった。Bさんは久々の女性社員だ。また、年齢や役職が上の人から誘われると相手は断りにくい。パワーバランスが異なるためだ。食事に誘ってOKだったとしても、自分に好意があるとはかぎらない。本心では行きたくない可能性もあるのだ。また、目上の人からの誘いは断りにくい。断りきれずに泣く泣く参加している人もいる。女性社員向けのセクハラ防止研修では、上司の誘いを断る練習をすることがある。それほど、断るのは勇気がいるのだ。女性の気持ちを知るのが、セクハラ防止につながる。お酒の席だからといってセクハラが許されるわけがない。プライベートな話や容姿、年齢の話はNG。仕事の延長であるという意識を持ち、立場をわきまえて飲むのが大事だ。すると、A部長はBさんに抱きついた。「定年になって会えなくなるのはさみしい」と言った。Bさんはパニックになり、慌てて逃げ帰った。会社に戻り、人事部に相談した。担当者との面談中、Bさんの手は震えていた。精神的に大きなショックを受けている様子だった。新入社員の女性と車で営業にまわることになったA課長。車内での話題に困り、ついプライベートに関する質問ばかりしてしまった。セクハラがもっとも起きやすいのが飲み会だ。アルコールが入ると気が緩み、性的な発言が飛び交う。A部長はBさんが自分に好意があると思っていた。こうした勘違いも身体接触につながりやすい。定年が近いた男性社員のセクハラは珍しくない。これまでは上司としての立場がおもしとなり、女性社員への好意を抑えられた。ところが定年が近づくと抑えが効かなくなり、好意が暴走しやすいのだ。人は、親しくない人が自分のパーソナルスペース(縄張り)に近づくと不快感を覚える。パーソナルスペースには個人差があるが、だいたい相手が腕を伸ばしたくらいだ。セクハラを防ぐには、この範囲に入れない、あるいは入らないほうがいい。あるときから、AさんがSNSで個別に誘ってくるようになった。「せっかくみんなで集まる機会なんだから来なよ」「男ばかりでつまらないから来てよ」といったメッセージがなんども届いた。Aさんばかりを責めるのは酷だ。嫉妬心の裏には「Bさんみたいに職場の人から信頼されたい」「もっと仕事を任せてほしい」という向上心が隠されている。Aさんはまわりに認めてほしかった。その気持ちが悪い方向に向かってしまったのだ。2人のあいだに上司が入ることで、Aさんの気持ちは収まっていった。嫉妬心は誰にでもある。たしかに、Aさんのやったことは許されない。だけど、今回の問題は、Aさんの気持ちに気づけたなかった上司の責任でもある。上司の無関心がAさんを追い詰め、Bさんを傷つけたともいえるのだ。各エピソードは、あらすじ、セクハラ事例、対策の順で解説していく。本人が嫌がっているのに、二次会、三次会に連れ出すのも、大きな問題。繰り返しになるが、上司に誘われると部下は断れないのだ。自分の欲望より部下の気持ちを優先してほしい。ジェンダーハラスメントは「性的役割分担意識」に基づく言動によるハラスメントをいう。「女性がお茶汲みをするのは当たり前」「男性は少しくらい残業しても大丈夫」といった「女らしさ」「男らしさ」を強要する言動だ。Aさんの発言は「性的な発言」ではないので、厳密にはセクハラとは言わない。「ジェンダーハラスメント」にあたる。セクハラにあたる性的な言動だけでなく、性別役割分担意識にも気をつけたい。A部長の定年まで1年を切ったころ、Bさんに対する態度が変わった。Bさんはよく食事に誘われるようになった。Bさんは断りづらく、予定のない日は食事に付き合った。ある日、Aさんが社内のハラスメント相談窓口にやってきた。「Bさんは男性社員にばかりいい顔をしている。女の武器を使って上司に取り入っている。Bさんばかり重要な仕事を任されている。Aさんに対してはきつい言葉で攻撃してくる」という内容だった。いざ2人きりになると、A課長は困った。年の差もあり、話題が思いつかない。そもそも女性社員とのコミュニケーション自体が不慣れだ。Bさん(女性・33歳)は女性が少ない会社に転職した。入社早々、同僚のAさん(男性・41歳)から花見の案内が部内全員にメールで送られてきた。仲良くなるよい機会だと思ったBさんは参加を決めた。するとAさんが「Bさんも弁当作ってきたらどう? 女子力上がるかもよ」と言った。「お料理は得意じゃないし、忙しくて作る時間もないし」とBさんは答えた。その後も弁当の話題が続いた。セクハラの根底には、ジェンダーハラスメントがある。2014年の改定で、男女雇用機会均等法に「セクハラの背景には、性別役割分担意識に基づく言動がある」といった内容の文言が加わった。Bさんの仕事ぶりを認めていないわけでもない。もし英語力の話題になっていたら、Bさんを賞賛する流れになっていたんだと思う。仕事の話題も話し方次第でいい雰囲気を作りだせる。「仕事でなにか困っていることない?」と悩みを聞くのはひとつの方法だ。悩みを吐き出せば、緊張もほぐれるだろう。社内の飲み会で、プライベートについて上司にしつこく聞かれた女性社員。強引に二次会に連れて行かれたあげく、帰りのタクシーにいっしょに乗ってしまった。A課長はどうすべきだったのだろう? コミュニケーションが苦手で、アドリブが効かない自覚があるなら、あらかじめ話題を用意しておけばよかった。出身地や学生時代の部活動、専門分野など、相手を不快にさせない話題はいくらでも思いつく。Aさんには悪気がなかった。食事中の他愛のない会話のつもりだった。ほかの男性社員もそうだ。たまたまお弁当の話になり、女子力の話になり、Cさんを持ち上げ、Bさんを下げる流れになった。自分が加害者にならないように気をつけるのはもちろん、職場でセクハラがあるかもしれないと思ったら、同僚や部下の相談にのってあげてほしい。「悩みごとある?」そのひと言で救われる人がいる。二次会の店を出ると、A課長が話しかけてきた。「どこに住んでいるの? もう遅いからタクシーで送るよ」と言われた。さすがに断った。だけど、A課長は聞き入れてくれない。Bさんはいやいやタクシーに乗った。Aさんが足を踏み外したのはどの時点だろう? 幹事として部内全員に一斉メールを送ったところまではよかった。そのあと、BさんをSNSで個別に誘ったのが軽率な行動だった。個別に誘うにしても、社内で直接伝えるか、あるいは会社のメールで送るべきだった。「いま彼氏はいるの?」「結婚はまだなの?」「一人暮らし?」「どこに住んでいるの?」Bさん(女性・46歳)は、5年以上も同僚のAさん(男性・50歳)からのセクハラ行為に悩んでいた。「今日の洋服、かわいいね」と勤務中にメールが届いたり、飲み会でこっそり抱きつかれたり。誰にも言えず、ひとりで悩んでいた。だんだんと会社に行くのが憂鬱になり、仕事にも集中できなくなっていた。上司のA部長(男性・59歳)と社員のBさん(女性・37歳)は社内のサークル仲間だ。趣味が同じということもあり、BさんにとってA部長は接しいやすい上司だった。車内で、A課長は「おれ酔っているわ」と言いながら、Bさんの肩にもたれかかってきた。家に着くまで、Bさんはじっと耐えた。この日、A課長は張り切っていた。Aさんが入社してから、ゆっくり話す機会が作れていない。1対1になれる車内は、親睦を深めるよいチャンスだと思った。セクハラ相談が第三者に漏れるのは絶対にあってはならない。被害を受けた社員は、セクハラで不快な思いをして、さらにセクハラを受けた人だとまわりから好奇の目で見られるという二次被害を受ける。セクハラ相談は、会社の機密事項と同じように慎重に扱うべきだ。お互いを知るいい機会なので、いろいろ聞きたくなるのはわかる。だが、飲み会での上司の役割は、部下が楽しめる雰囲気を作ることだ。仕事やプライベートの話より、社会問題やスポーツなど一般的な話題が好ましい。Aさんはみんなに好かれているBさんに嫉妬していたのだ。Bさんはいつも笑顔で、誰にでも好かれるタイプ。相手に取り入るという意識はなく、男性社員と付き合っている事実もなかった。社内の飲み会に参加したBさん(女性・26歳)は、上司のA課長(男性・39歳)に呼ばれ、となりに座った。「彼氏はいるの?」「かわいいからもてるでしょ?」など、プライベートについてしつこく聞かれた。ある日、同僚のAさん(男性・39歳)たちにランチに誘われた。そのときCさん(女性・35歳)もいっしょに誘われたが、彼女は弁当を持ってきたと断った。ランチに行った女性はBさんだけだった。男性社員数人とランチに行った女性社員。手作り弁当の話題になり、「弁当を作ったら女子力上がるかよ」と言われた。居心地の悪い思いをした。プランベートな話がすべてダメというわけではない。上司として知っておいたほうがいい内容もあるだろうし、共通の趣味で会話が盛り上がり、部下との距離が縮まるときもある。それでも断っていると、Aさんからのメッセージがだんだんとエスカレートしてきた。「なにも2人で会おうってわけじゃないだろ」「断ってばかりで悪いと思わないの?」。深夜にも連絡がくるようになった。食事中、手作り弁当の話題になった。Aさんが「Cさんは毎日、弁当を作ってきてえらいよな。料理も上手らしいし、旦那さんがうらやましい」と言った。ほかの男性社員もうなづいていた。派遣社員のAさん(女性・31歳)とBさん(女性・27歳)は同期入社。昼休みにはいっしょにランチに行くほど仲が良かった。飲み会のたびに、こうしたセクハラ発言が続いた。Bさんは耐えきれなくなり、会社を辞めた。まわりの男性社員のグラスが空になると、「女の子なんだからお酌しなさい」と指示された。Bさんは緊張しっぱなしで、まったく楽しめなかった。商社で働くBさん(女性・33歳)は入社10年目。海外との取引が多く、英語が得意なBさんはほかの社員から頼られる存在だった。Bさんは仕事が終わったあとに語学スクールで中国語を学んでいる。仕事の幅を広げるためだ。