【富士通 3年後には、オフィスを半分に】 富士通は国内のグループ会社を含めたオフィススペースを今後3年メドに半減させる。新型コロナウイルス感染拡大を受け、オフィスへの出勤率を最大25%に抑える働き方を始めたが、在宅を継続する。 コロナ禍により様々なものが変わろうとしています。人の働き方やビジネスプロセス、ビジネスモデル、そして多様なステークホルダーにどのような共通価値を提供するか。 今、ニューノーマルの時代に向けて、想像力を働かせ、ビジネス全体を“Reimagine
ジョブ型は果たすべき役割やスキルなど職務を明確化したうえで人材を配置、評価する手法。富士通は20年4月から管理職1万5000人にジョブ型の人事制度を導入した。一般社員への展開に向けた労働組合との議論を21年3月期中に開始する。ジョブ型の雇用制度に必要な「ジョブディスクリプション(職務記述書)」の作成では、「問題がないかを上司や人事を含め、外部のコンサルティング会社も交えながら検証していく」(平松氏)。単身赴任の解消にも取り組む。在宅勤務と出張で業務に対応できると判断した単身赴任者を、7月から順次自宅勤務へと切り替えていく。請負や派遣社員のテレワーク導入も拡大していくという。テレワークを加速しながら、オフィスの姿も変える考えだ。全席をフリーアドレスにして、自宅やシェアオフィスと合わせて「最適なオフィスを自律的に選択できるようにする」(平松氏)。全国のオフィス面積を、2023年3月期をメドに現状の5割程度まで減らす考えだ。オフィスは、最新技術の実証や顧客との共同作業などに使う「ハブオフィス」と、作業や打ち合わせなどに使える「サテライトオフィス」に改装する。コロナ後の働き方を支える人事制度として、いわゆる「ジョブ型」の雇用制度に転換する方針も明らかにした。「適材適所ではなく『適所適材』を実現する」と平松氏は話す。一連の働き方改革の裏には、「デジタルトランスフォーメーション(DX)企業」という看板を打ち出した企業としてのソロバン勘定も存在する。コロナ後の働き方改革を先導し、培った経験をIT(情報技術)サービスとして顧客に提供していく考えだ。平松氏も「富士通の中で実践し、リファレンスを提供していく。それがDX企業としての富士通の使命だ」と意欲を口にする。6日に発表した富士通の働き方改革はまさに「てんこ盛り」だ。約8万人いる国内のグループ社員のうち、製造拠点や顧客先常駐者などを除く社員はテレワーク勤務を基本とする。7月から全社員に対して通信料や光熱費などの補助として月額5000円の手当を支給することを決めた。一方で、通勤定期券代の支給を廃止し、出勤時にかかった実費を精算する形に変更する。富士通はバブル崩壊後の1993年に日本の大手企業の先陣を切って成果主義を導入するなど、人事関連の新しい制度を積極的に採り入れる企業として知られる。ところが成果主義については、目標を低めに設定したり周囲の社員と成果を奪い合ったりするなどの副作用が出て見直しを迫られた苦い過去がある。長年にわたる構造改革によって売上高が徐々に減少してきた富士通。最大の目標としている生産性向上を達成し、再び成長軌道に乗せられるか。それができなければ、働き方改革も単なるコスト削減策と取られかねない。「固定的なオフィスへ全員が出勤することを前提とした勤務制度や手当などを全面的に見直していく」。富士通が6日に開催したオンラインでの記者会見。平松浩樹執行役員常務(総務・人事本部長)は、コロナ後の「ニューノーマル(新常態)」を見据えた働き方改革へこう意気込んだ。7月からは上司と部下の1対1でのミーティングを毎月1回実施する。テレワークを基本とし、雇用をジョブ型に転換する想定の中で、社員に自律的な成長を促す狙いがある。「社内公募も大幅に拡大し、新任管理職の登用も公募にしたい」(平松氏)とする。さらに人工知能(AI)を活用して社員の業務を把握する取り組みも進める。メールや文書のタイトル、スケジュールなどを分析して業務内容を見える化。現状の課題を抽出し、生産性向上に生かしていくという。今回の働き方改革では、オフィス面積の半減や通勤定期券代の支給廃止などによって「全体としてコストメリットはある」。平松氏はこう認める一方で、「コスト削減が主目的ではない」と繰り返した。まず社員の生産性向上と業務環境の快適さ向上があり、そこにコスト削減効果も生まれるとの説明だ。有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
富士通および国内グループ会社では、女性社員のキャリア形成に向けて、広く全女性社員を対象としたセミナーを実施しています。このプログラムでは、社内外のロールモデルの講話やグループディスカッションなどを通して、日々のチャレンジにつながるマインドの醸成や、自身の持続的な成長に向けた、中長期的なキャリア意識の醸成を目指しています。富士通は、仕事と出産・育児、介護などの両立のための仕組みの整備を進めています。競技のレベルアップから新しい観戦スタイルまで、3つのソリューション「スポーツのセンシング / AI」「スポーツデジタルマーケティング」「スタジアム / アリーナソリューション」で、スポーツ業界の発展に貢献します。様々な業種・業態のお客様との取り組みのなかで得たノウハウに基づき、お客様のデジタルトランスフォーメーションをご支援します。「かながわ女性の活躍応援団」は、神奈川県内に本社または主要な事業所を有する女性活躍推進に積極的な著名企業や行政、大学などの男性トップで結成され、各応援団員が行動宣言を発信することにより、女性活躍を応援するムーブメントを創出する取り組みです。富士通は2015年11月より応援団企業となり、女性活躍推進のムーブメント拡大に向けた行動宣言を行いました。現在も、本活動に賛同する他の団員企業と連携して、活動の活性化に取り組んでいます。介護については、2017年度より「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催しており、社内外の支援制度や介護に対する心構え、介護に向けた事前準備などの基礎知識を学ぶ機会を設けています。世界に広がる富士通グループ約300社での対策と運用で得たノウハウで、情報を「守る」だけでなく「利活用」する環境を実現。お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速します。本プログラムは、修了者のうちすでに6割以上が昇格しており、女性活躍推進において着実な効果を生んでいます。2019年には富士通グループにおいて各リージョンのLGBT+の当事者とアライの従業員ネットワークをグローバル連携させ、グローバルでの従業員ネットワークの活動を支援しています(Fujitsu Pride)。様々な業種のお客様とのビジネスで培ったノウハウを活かし、金融機関と異業種、Fintech企業とをつなぐハブとしてイノベーション創出をうながし、金融デジタル革新(DX)を進めます。これは、D&Iに関する富士通グループの総合的な取り組みを表現するとともに、当社にとってD&Iが何を意味するかを表しています。Global D&I Visionでは、「誰もが自分らしくあるために」を目指す姿として掲げ、それを実現するためのビジョン・戦略目標・重点領域を定めています。また、Inclusion Wheelでは、重点領域を中心として、多様な属性・領域を対象として推進を図ることを明記しています。富士通では、障がい者の職域を限定することなく採用活動を行っており、営業、SE、開発、研究、事業スタッフなど、様々な職種で障がいのある社員が活躍しています。当社独自の高い技術力や幅広い業種ナレッジ、経験豊富なAI専門人材を強みに、お客様のビジネスに合わせたAI活用をご提案します。あらゆる情報を改ざん不可能なかたちで記録できるブロックチェーンで、企業や業種の垣根を越えた多様なコラボレーションを創出します。富士通は強みであるAIやIoT、5G、セキュリティなどのテクノロジーと、強固な顧客基盤に支えられた業種業務ノウハウを活かして、お客様、社会が求める価値を実現するデジタルトランスフォーメーション(DX)を追求していきます。富士通および国内グループ会社では、リーダークラスの若手女性社員を主な対象に、女性社員のさらなる登用促進を目的に複数のロールモデルとの対話や経営幹部とのディスカッションを行っています。受講を通じて、女性社員自身の幹部社員登用に対する先入観の払拭やキャリアにおける選択肢拡大、上位ポジションに求められる広い視野の獲得などを図っています。また、富士通および国内グループ会社の共通サービスとして、ダイバーシティ・コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk」を展開し、聴覚障がいのある社員を含めたコミュニケーションの円滑化と業務効率化をサポートしています。富士通グループでは、毎年3月8日の国際女性デーの機会をとらえ、経営トップからのメッセージ発信、世界各国で活躍する女性社員や活動を支援する社員からのメッセージの共有などを行うとともに、リージョンごとに様々な取り組みを行っています。次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を策定し、「くるみんマーク」を取得している企業のうち、さらに両立支援の取り組みが進んでいる企業として厚生労働大臣から2015年11月に「プラチナくるみん」の認定を受けました。富士通では、障がい者の職場での活躍支援に向けて、フォーラムを開催しています。障がいのある方に対する合理的配慮やユニバーサルデザインへの学び、目に見えにくい発達障がいなど毎年様々なテーマを設定しており、2019年度は「パラリンピックはD&Iを変えるか?」と題して、障がいのある社員と健常者の社員がともにディスカッションやパラスポーツ体験などを行いました。富士通自らが取り組む「働き方改革」の実践で得たノウハウをベースに、お客様の目指す働き方の実現を支援します。富士通では、2008年にダイバーシティ推進室を設置し、社長およびダイバーシティ担当役員の下、富士通グループのD&Iの推進を行っています。オンプレミスからパブリッククラウドまで、お客様のビジネス価値最大化に向けた最適なICT環境をワンストップで提供します。富士通グループでは、リーダーシップレベルの女性社員比率の増加を目標に掲げ、目標達成および企業文化変革のための取り組みを推進しています。さらに、グローバルに障がい当事者のコミュニティが自主的に発足しており、障がいのある社員が働きやすい環境づくりに向けた活動がより活発化しています。今、ニューノーマルの時代に向けて、想像力を働かせ、ビジネス全体を“Reimagine(再構想)”することが重要です。 業種業界を問わず、この危機を乗り切ることができるよう、富士通はソリューションを提供していきます。富士通では、国内外の留学生向けキャリアイベントへの参加や自社セミナーの開催、海外の大学生のインターンシップ受け入れなどを通じて、外国人留学生や海外大学生をはじめとするグローバルな人材を採用しています。その結果として2020年3月末時点で436名の外国籍社員が富士通で働いています。2007年からはインターナショナルな従業員が能力を最大限に発揮できるよう支援するネットワーク「Integr8」を発足させ、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。インターナショナルな従業員が富士通の組織環境や日本での生活に溶け込めるよう、規則・規定、出張などの人事手続き、ビザの取得方法、衣食住などを解説するイントラネットを整備し、英語での質問や相談を受け付ける体制を整えています。さらに、職場の国際的な統合(インテグレート)を支援する場へと活動範囲を広げ、富士通グループにおけるグローバルソサエティーの形成支援や、社員の意見収集・情報交換のためのワークショップ、ネットワーキングイベントなどを開催しています。人権研修やリーフレット配付、経営幹部向け講演会、イントラネットでのメッセージ発信などにより、全社的な認知を進める一方で、多様なLGBT当事者と一緒に話し合う「LGBT+Allyミーティング」を開催し、“アライ”(Ally=理解者、支援者)の輪を広げる取り組みも実施しています。これまでに、LGBTとアライをテーマとした映画上映会などを開催しました (2017:「ジェンダー・マリアージュ」、2018:「カランコエの花」)。参加者が、オフィスPCやカードケースにLGBTの尊厳を象徴するレインボーカラーのシールを貼り、自然な“アライ宣言”をする動きも出始めています。データ活用によりお客様とのデジタル接点を高度化。システム化に向けたコンサルティングからデータ分析、基幹システム連携、運用保守まで一気通貫で支援します。誰もが働きやすく、能力を存分に発揮できる環境づくりのために、富士通では性の多様性(LGBTなど)への理解を深める取り組みを進めています。2016年、D&Iに向けて、LGBT+も働きやすい職場環境を作っていく旨、富士通グループ全社員にトップメッセージを発信しました。日本では、同性パートナーについても、慶弔見舞金の支給、休暇、休職などの社内制度の適用範囲を拡大しています。社会の様々な分野で存在する組合せ最適化問題を瞬時に解く新しいアーキテクチャのコンピュータです。富士通グループは、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で作成した「女性のエンパワーメント原則」のCEOステートメントに2017年度に署名し、同原則への賛同を表明しました。また、2018年度には、同じく国連が公表した「LGBTIに関する企業行動基準」に日本企業として初めて賛同を表明するなど、グローバルなダイバーシティ推進の動きを積極的に取り入れています。富士通では、リーダー層から管理職登用候補を人選し、職場・経営層・人事・ダイバーシティ推進室が連携しながら、個人に合わせた育成プログラムを策定、実施しています。また、直接的に管理職登用候補となるリーダー層だけでなく、その他の層に対してもキャリアの振り返りや今後のキャリア形成につながるワークショップやイベントを開催することで、女性社員の登用促進のためのパイプラインを整備するとともに、一人ひとりの女性社員の活躍を支援しています。職場向けのマニュアル「ワークスタイルガイドライン」を作成し、障がいのある社員とともに働くにあたって双方が考慮すべき点について障がいの状況ごとに記載しています。富士通グループでは、12月3日の国際障がい者デーに際し、テーマカラーをパープルに設定しています。各リージョンにおいて、障がい者理解促進のためのイベント開催や、建物のパープルライトアップをはじめとしたテーマカラー一色にすることによる従業員への意識付けなど、リージョンごとの様々な取り組みをグローバルで共有することを通して、障がいに関しての意識を高めています。こうした広がりを反映させ、個々の多様性を活かす「インクルージョン」に向けた取り組みを、より力強く推進するための指針として、「Global D&I Vision & Inclusion Wheel」を策定しました。また、海外リージョンにおいては、特定民族の歴史の理解を深める取り組み、少数民族支援のための取り組みなども行われています。定期的に全リージョンのダイバーシティ推進担当者が参加する会議を開催し、各リージョンにおける課題や施策の共有、グローバルで連携した推進施策の企画立案を行っています。国内においては、グループ会社各社からダイバーシティ推進責任者を選出し、推進責任者会議などで情報を共有するとともに、富士通との連携強化や施策の共有化などを図りながら、ダイバーシティ推進を行っています。富士通および国内グループ会社では、2011年度より、女性社員の長期的なキャリア継続の支援を目的としてリーダー職を担える人材、さらには将来の幹部社員の育成プログラムを実施しています。このプログラムでは、各部門から選出されたメンバーを対象にチーム活動を主体とした集中講義とOJTを約半年間にわたって実施し、キャリア意識の向上やマネジメント能力の開発を図ります。最終的には各チームが経営層に提言します。2018年6月、富士通は、日本企業として初めて「国連LGBTIに関する企業行動基準」への支持を表明しました。採用にあたっては、障がいのある求職者向けのパンフレットやWEBサイトを用意し、社員のインタビューや、障がい者雇用の考え方、入社後の職域の広さを掲載することで、障がいの有無にかかわらずいきいきと働ける環境を伝え、不安を解消しています。また、入社後も長く働けるよう、人材育成から定着まで長期的なフォローを行っています。この一例として、新入社員導入時の教育や、本人の能力が最大限発揮できるよう職場と連携した面談を実施しています。各国・各地域ごとの拠点情報について、アルファベット順索引からお選びいただけます。富士通グループでは、Fujitsu Wayの企業指針「多様性を尊重し成長を支援します」に基づき、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」の取り組みを進めてきました。今やダイバーシティは、「性別」「障がい」「国籍」などの属性だけでなく、働き方、コミュニケーション、多文化共生など、様々な場面や切り口で語られています。富士通グループは、民族や人種に関わりなく活躍できる企業風土づくりを進めています。お客様のビジネスに最適な、ハイブリッドIT環境の構築や運用サービスの提供により、ITシステムにおける運用負荷軽減、TCO削減、納期短縮を実現します。富士通および国内グループ会社では、2018年度より社外ゲストによる講演やネットワーキングイベントなどを開催しています。(2019年度は中止)海外リージョンにおいても、Webinarなどを開催し、企業文化の変革を加速させています。2019年には、富士通はそれまで以上に世界中のPrideイベントに参加しました(日本の東京、UKのロンドンおよびバーミンガム、UKのBlack Pride、Bi Pride、トランスジェンダーPride、米国のダラスおよびシリコンバレー、ポルトガルのリスボン ほか)。さらに、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、セクターを超えた団体・個人・企業が連携してセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行い、さらに次世代のLGBTQの若者が安心して集える常設の居場所づくりを目指すプロジェクト「プライドハウス東京」に、富士通はゴールド・パートナーとして協賛・参画します。最新テクノロジーとデリバリーモデルにより、ハイブリッドIT環境の全体最適化を実現するソリューション群。富士通が描く5G WORLD。ニューラルな5Gネットワークの創る4つのREALで、富士通は社会を変えていきます。富士通および国内グループでは、障がいのある方々に働ける場をより広く提供していくことを目的として、特例子会社を設立しています。各社では、一人ひとりの障がい特性に配慮し、より活躍できる職場を目指しています。また、ダイバーシティ推進の現状を認識するため、毎年、グローバルに実施している社員意識調査の中にダイバーシティに関する設問を設けています。コロナ禍により様々なものが変わろうとしています。人の働き方やビジネスプロセス、ビジネスモデル、そして多様なステークホルダーにどのような共通価値を提供するか。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61282670Y0A700C2000000 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61233460X00C20A7000000