序の舞; Appassionata: 監督: 中島貞夫: 脚本: 松田寛夫: 出演者: 名取裕子: 音楽: 黛敏郎: 撮影: 森田富士郎: 編集: 市田勇: 製作会社

しかしその祝の場には松溪がおり、騙されたことに気づく津也だったが覚悟を決めて数年ぶりに師匠に会うと、妻を亡くした彼に気を許して体の関係を持ってしまう。後日、絵画展の審査員を任された松溪と太鳳が鉢合わせ、その宴の席で「弟子の津也を横取りした」と言う松溪と、彼女から事情を聞いた太鳳が口論となってしまう。松溪から「津也は今でもわしの女。その証拠にあいつのお腹には俺の子が宿ってる」と打ち明けられた太鳳は、それが事実だと分かり翌日彼女を破門にしてしまう。明治26年、津也は国が主催の絵画展で賞を取り一人前の画家として認められる存在となり、同じ頃姉が嫁入りして勢以と津也は2人暮らしになる。それからしばらくして独身にも関わらず津也の妊娠が発覚し、勢以から問いただされて「松溪と不倫してできた子」と告白する。母は半狂乱になり絵を学ばせたことを後悔し、知人に頼んで津也を人里離れた他所の家に住まわせ、数ヶ月後ひっそりと出産した赤子を里子に出す。出産後津也はそのまま失踪し、勢以は心配するも心を鬼にして娘が絵を辞めるまでちきりやの敷居を跨がせないと先祖に誓う。数日後、太鳳が留学から帰国して絵画展に出品された彼の絵が評判となり、そのことを知った津也は彼が暮らしている長浜の寺に向かう。津也は太鳳の弟子を志願すると松溪の絵画塾を辞めた理由を聞かれ、師匠との間に起こったことを正直に話して弟子になることを許される。津也は太鳳のもとで絵の修行を続けて明治29年の展覧会で松溪の絵を抜いて彼女の絵が一等の評価を得て、ある商人から祝いの席に招かれる。貧しい農家の9歳の少女・勢以が、京都で葉茶屋『ちきりや』を営む島村家の養女となったのは安政5年(1858年)のことだった。ひたむきに茶葉の技術や店のことを教わる勢以だったが20歳の頃に養父母を相次いで亡くし、翌年婿を取って結婚するも二児の母となった直後26歳で未亡人となる。その後勢以は懸命に店を守って2人の子供を育て、小学校を卒業した次女・津也は恩師・西内太鳳に勧められて名のある画家・高木松溪の絵画塾に通い出す。明治23年(1890年)16歳となった津也は、師匠である松溪の指導を受けて絵の腕を上げて絵画展で賞をもらい、勢以と姉の3人で喜びを分かち合う。そんな中太鳳が絵画の勉強のため数年間ヨーロッパ留学することになり、津也は寂しさを紛らわせるように絵画の勉強に没頭する。翌年のある日松溪の熱のこもった指導を受けた津也は、師匠に誘われて料亭で食事をした後妻帯者である彼と強引に男女の関係を結ばされてしまう。しかし絵描きとして有名な松溪は展覧会の審査員を任される事があり、彼を拒否することは絵描きを辞めることに等しく、津也はその後も彼と不倫関係を続けることに。 「序の舞」は文部省招待展に出品され、完成度・格調ともに優れて世評高く、政府買い上げとなった作品で、現代の令嬢が謡曲を舞う姿を描いている。他の謡曲ものと異なり、特定の文学的主題に沿うのではなく、同時代の… 本名は上村 津 禰 (うえむら つね、「 禰 」は「示」偏に「爾」)、常子(つねこ)と名乗っていたこともある。 明治の京都 下京に生まれ育ち、女性の目を通して「美人画」を描いた。 序の舞の代表的な演目は 「羽衣」 です。 序之舞(じょのまい) 非常にゆったりしたテンポの、品格のある舞。大小物、太鼓入りの2種類があります。白拍子、遊女、高貴な女性の霊、女体の神霊・精霊等の舞と位置づけられます。羽衣、井筒、江口など。 男舞(おとこまい) 2018年3月31日から上野の東京藝術大学大学美術館で「東西美人画の名作《序の舞》への系譜」展が始まりました。美人画の傑作と言われる上村松園作、『序の舞』。今回の展覧会は修復完了後はじめての一般公開となります。展覧会では松園の他、美人画の名手の作品が同時に展示されています。 序之舞. 「鬼龍院花子の生涯」などで知られる人気作家・宮尾登美子が、吉川英治文学賞に輝いた小説を映画化。女性の画家、上村松園をモデルにした主人公役で名取裕子が熱演を披露。

実際の作品を目の当たりにした筆者。ピンと張りつめた緊張感と品格の高い女性の姿は近寄りがたいものを感じました。『序の舞』は強く美しい女性の理想像なのかもしれません。明治8年(1875)、京都に生まれた上村松園は幼い頃に父親を亡くし母親の手ひとつで育てられました。のちに松園は「私を産んでくれた母親は、私の芸術までも生んでくれた」と語るほど母親は彼女に理解をしめします。母親の支援もあり、松園は10代の頃から絵の修行を始め、制作を重ねることで国内の展覧会や博覧会で受賞を重ねます。明治30年代には女性画家として地位を確立していきました。グッズは上村松園の『序の舞』、鏑木清方の『たけくらべの美登利』、菊池契月の『散策』を中心に展開しています。西の美人の章では中村大三郎、北野恒富、甲斐庄楠音など個性的な美人画が展示されています。中でも菊池契月の『散策』は二匹の洋犬を連れた少女がグラビアのようにこちらに目線を向け歩いている構図はモダンな美人画として会場でも異彩を放ちます。今回の展覧会のメイン『序の舞』は近代美人画の最高峰ともいえるその芸術的、歴史的価値によって重要文化財に指定されています。会場は全4章で構成されています。第1章では「美人画の源流」として、江戸時代の浮世絵を中心に展示されています。第2章では「東の美人」東京画壇、第3章では「西の美人」京都画壇の画家の作品を展示。最後の第5章で「美人画の頂点」として『序の舞』を中心に上村松園の作品が並びます。その中から筆者おすすめの展示をご紹介します。筆者は初日の日曜日に会場を訪れました。作品の画面が大きいものが多く、ゆったりと鑑賞できました。混雑もさほど感じず、2時間程度で会場全体をみてまわることができます。島成園の展示作品『香のゆくえ』は兜を抱きしめ夫を戦地へ送り出す妻の切ない思いが伝わる作品です。『美人愛猫』『春の愁い』でも、憂える女性特有の表情に美しさを感じる作品となっており、とても惹きつけられます。修復の様子は会場の映像コーナーで知ることができます。美しい作品を通して文化財がどのようにして守られているか、是非ご覧ください。「この絵は私の理想の女性の最高のものといっていい、自分でも気に入っている「女性の姿」であります」と松園自らも傑作という『序の舞』。縦231.3cm、横115.5cmの大きな画面に一人の女性が描かれています。瑞雲文様の振袖、鳳凰をあしらった丸帯、髪は文金高島田を結い、能の中でも美しいといわれる《序の舞》の型が融合し、品のある作品となっています。 冒頭に拍子に合わない譜がつくのが特徴で、 この部分を序と呼ぶことから、 「序之舞」の名前が付いています。. 精選版 日本国語大辞典 - 序舞の用語解説 - 〘名〙① 能楽の舞事の一種。舞のはじめに「序」の部分をそなえ、ゆったりと、静かで、品位のある舞。主として三番目物のシテである優美な女性の舞などに用いる。また、その囃子事の名称としても使われる。 「序の舞」東京芸術大学芸術資料館蔵 「序の舞」は、上村松園によって描かれた絵です。和服姿の女性が舞を披露している姿が美しい作品として知られています。上村松園自身この絵を「自分でも気に入っている」と話していたそうです。 か女か、神か人かなどの役柄や、祝言物か修羅物か、あるいは鬘物かといった曲の違いに応じて、さまざまな種類があります。“舞”では、笛の旋律が主体的な役割を果たし、旋律の微妙な違いやリズムの違いによって、多彩な舞曲を構成します。以下に主な“舞”をご紹介します。また神楽、今様、朗詠、延年之舞、曲舞といった日本古来の歌舞音曲は、ここで言う舞の要素をふんだんにもっていました。能はこれらの芸能を、さまざまなかたちで取り入れており、その観点からも、舞と能との切り離せない関係が見えてきます。 世界大百科事典 第2版 - 真ノ序ノ舞の用語解説 - 能の舞事には,笛(能管)・小鼓・大鼓で奏する〈大小物(だいしようもの)〉と太鼓の入る〈太鼓物〉とがあるが,その両者を含めて,笛の基本の楽句である地(じ)の種類によって分類されることが多い。 序の舞は、 非常に静かで、品のある舞 です。 中之舞 と同様、三番目物の能の優美な女性、 精霊や老人などが舞います。. 世界大百科事典 第2版 - 真ノ序ノ舞の用語解説 - 能の舞事には,笛(能管)・小鼓・大鼓で奏する〈大小物(だいしようもの)〉と太鼓の入る〈太鼓物〉とがあるが,その両者を含めて,笛の基本の楽句である地(じ)の種類によって分類されることが多い。 上村 松園(うえむら しょうえん、1875年〈明治8年〉4月23日 - 1949年〈昭和24年〉8月27日)は、日本画家。.