本作は第二次世界大戦時の旧日本海軍を舞台に、派閥闘争や技術論争を交えた作品であり、主人公であり数学のエリートである櫂直(かいただし)が軍の抱える様々な技術的矛盾に挑んでいく様を描いています。 『はじめアルゴリズム』 1~4巻 三原和人 / 講談社難易度★★★★☆小学生のはじめが、世界を形作る数学の世界に魅了される「週刊モーニング」で連載中の本作は、今、最も注目したい数学漫画です。物語は、年老いた数学者・内田豊が、生まれ故郷の離島を久しぶりに訪れたところから始まります。廃校になった母校の壁には、彼が中学生時代に書いた数式のらく書きが今でも残っていました。しかし、よく見るとそこには自分が解けな … 放課後の図書室で時間を過ごす男子生徒と女子生徒というと、甘美なイメージが付きまといます。しかし、本作の主人公・僕とその同級生・ミルカの会話は、数学にまつわることばかりです。とはいえ、数学に興味のない人には理解しにくい会話を交わす姿は、傍から見れば恋人同士のようでもあります。僕に想いを寄せる後輩・テトラが、やきもきしてしまうのも仕方ありません。しかし、テトラも、恋心のみで「数学を教えてほしい」と申し出たわけではなく、数学を本当に理解したいという熱意の持ち主なのです。数列パズルから始まって、フィボナッチ数列まで、3人の探求心は広がっていきます。三角関係を見守っているうちに、読者も自然と解法へと導かれていってしまう、数学の参考書としても役立つ作品です。学生時代、数学に苦しめられた人も多いでしょう。一方、数の神秘に魅せられ大の数学好きもいます。数学の面白さや、それに魅せられた人々を描いたオススメ漫画をご紹介します。ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。数学の知識で日常の疑問を解決する学園コメディ。数字に弱い文系女子高校生・一条まどかとバリバリの数学男子高校生・八神が織りなす、一話完結のショートストーリーだ。確率を使ったじゃんけんの必勝法や、統計のトリック、美人になれる法則「黄金律」といった、日常生活の中に潜む「数学」が次々と明らかにされていく。作者・タテノカズヒロは、『コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』も手掛けた理系漫画家だ。楽天Koboでご購入いただいた電子書籍の領収書を発行いただけます。数学に挫折したかつての神童が、再び数学に挑む青春コメディ。横辺建己(よこべたてき)は、持前の記憶力の良さで、京都の名門・吉田大学理学部に合格するが、数学の授業で人生初の挫折を味わうことになる。板書の記憶はできても、その内容が全く理解できなかったため、入学2日目にして大学から足が遠のき、ついには留年。なんとか卒業しようと再び数学に立ち向かうことを決意するものの、理学部の友人、教授は奇人変人ばかりだった。江戸時代を舞台に、日本独自の数学「和算」を用いて謎を解くミステリードラマ。主人公・米倉律(よねくらりつ)の父は和算家で、現在失踪中だ。律は、算術の問題を巡って侍と言い争っていたところを、南町奉行所同心を務める中年男・深井転(ふかいうたた)に助けられる。それをきっかけに深井とコンビを組み、江戸の町で起こる難事件の解決に挑むことに。和算を使った推理を冴え渡らせるうちに、父・米倉円(まどか)失踪の謎にも迫っていく。「数学的な才能」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。老数学者・内田によると、数学にとって重要なものは「情緒」です。「美しいものを美しいと感じるこころの目」すなわち「情緒」が、「世界に対して問いを発する」力を与えてくれると語ります。そんな内田やはじめにとっては、「世界への問い」の唯一無二の表現方法が数学だと言えるでしょう。内田の導きにより、数学の世界を、水を得た魚のように泳ぎ回ります。とっつきにくいと思われがちな高等数学の世界ですが、天真爛漫に育ったはじめの目を通すことで、学ぶ楽しさと共に、美しく心躍るものとしても読者の心に響くに違いありません。天才的な数学の才能を持つ少年・関口はじめの成長物語。数学者・内田豊は、出身地の米作島に講演で訪れ、はじめと衝撃的な出会いを果たす。なんとはじめは、内田が母校の壁に書き残した数式に、独学で続きを書き足して完成させていた。彼に才能を見出した内田は、自分の住む京都へ呼び寄せ、数学者として育てることを決意。数学を通じて世界を見ようとする少年と、老年に差し掛かる数学者の魂の軌跡が感動的に紡がれる。数学や数字に無頓着な人間にとっては気にならないようなことでも、数学にこだわりのある人間には許せない発言というものがあります。たとえば、本作のヒロイン・まどかの「200%自信ない」という発言。バリバリの数学男子・八神は、数学的に誤った発言が許せなく、「200%なんて確率は存在しない」と、キレ気味に反応します。そんな八神のツッコミから始まる数学的解説によって解き明かされるのは、「残り物には福があるのは本当か」「告白するのとされるのとどっちが得か」といった日常の疑問です。あるいは、「マイナス×マイナスがどうしてプラスになる?」や「分数の割り算はなんでひっくりかえす?」といった、そういえばどうしてだろう的な疑問まで。数学的ライフハックにあふれた作品です。本作の主人公・律は、人並み外れた和算の才能を持つ少女です。大好きな和算のこととなると、途端に夢中になり、後先考えずに行動してしまいます。後に相棒となる深井との出会いも、和算がきっかけでした。円率(円周率)を用いなければ、円の面積を求めることはできないと主張する侍に対し、円率が分からなくとも、考え方次第で面積を求めることは可能だと食ってかかった律。実は、律が主張した「考え方」自体が、円周率を追求する過程そのものでした。独自にそれを考え出した律は、天才的な数学的なセンスの持ち主といえるでしょう。しかし、町民が侍にたてつくのは大変なことです。深井の機転で命拾いすることになります。無鉄砲な律にハラハラもさせられますが、難題を和算で鮮やかに解決する姿には知的な爽快感を味わえるはずです。数学好きの「僕」と2人の女子高校生が織り成す、学園三角関係ストーリー。数学が趣味の男子高校生・僕は、中学時代から放課後の図書室で、数式を展開するのが日課だった。高校で数学好きの同級生・ミルカと出会い、彼女から出される問題を解く日々を送っている。そんな僕の前に、「数学を教えてほしい」という後輩・テトラも現れ、放課後の図書室で数学と微妙な三角関係が展開されていく。結城浩による人気小説シリーズのコミカライズ。※2019年04月09日時点の情報です。価格や巻数など、最新の情報は商品ページからご確認ください。数学につまずいた経験を持つ人間は、世の中にたくさんいるでしょう。本作の主人公・横辺もその1人です。しかし、それまでは「数字に強い」と勘違いしていただけに、全く理解できなかった時の衝撃たるや凄まじいものです。そもそも、横辺にとっての数学とは、公式を覚えて問題を解くものでしたが、数学を極めんとする者にとっては「理解するための学問」であり、「公式を覚えていなくても考えれば分かる」ものです。金欠から福引で当たる確率を考え始めたり、トイレットペーパーから円の面積を考えたりする描写はお見事。数学が苦手な読者でも、横辺と一緒に数学アレルギーを克服することができるかもしれません。数学について考えすぎるあまり、ちょっとズレている人々の言動も面白くて見逃せません。
数学ゴールデン 1巻|青春の全てを数学に捧げる小野田春一は、目標達成のため、周囲を遠ざけてきた。彼の目標、それは「数学オリンピック」の日本代表――。高校に入学した小野田はある日、同じく数学を愛する女の子・七瀬から声を掛けられる。 マンガぺディア Tweet; 数字であそぼ。(1) 462円 (税込) かごに入れる. 他のサービスと違って、登録したままでも課金される心配はありませんよ。のびのびと描かれるハジメの楽しそうな表情を見ているだけで、数学が嫌いな人でも数学やってみようかなという気になるはず。その答えを聞いた内田は、数学者である最後の仕事として、ハジメに数学を教えることを決意する。また期間限定で無料で読める作品も多いので、マメにチェックしてくださいね。ハジメは目をキラキラと輝かせながら楽しそうに数学の問題を解いていきます。さらに漫画だけでなく、アニメや映画も見放題なので、さまざまな楽しみ方ができますよ。数学が題材という珍しさや、数学が苦手な人でも楽しめるというところが好評のようです。ハジメが見ている世界の全てが、ハジメの手によって“数学”の世界へとつながっています。数学は計算や公式の暗記ではなく、“ものの見方”ということを気付かせてくれます。数学に夢中だった中学生の頃を思い出しながら数式を眺めていると……。彼が生まれ故郷の離島で講演会を行ったあとに、ふらりと立ち寄った廃校になった母校で彼が中学生時代に書いた数式のらく書きが残っていることに気がつく。そこには自分が解けなかった記述方法で数式が解かれてて、内田は驚きます。雲の運動、木の枝の分かれ方、水の波紋、トンボの翅脈(しみゃく)……、彼の世界は内田が見たことのない式の構造や独自の記号であふれている。 『モーニング』は、講談社発行の週刊漫画雑誌。1982年 9月9日号を創刊号として、隔週誌として創刊され(当初の誌名は『コミックモーニング』)、1986年4月から週刊化された。 毎週木曜日発売。 学生時代、数学に苦手意識を持ってしまったという人は多いことでしょう。しかし日本人にとって馴染み深い「漫画」としてなら、数学も新たなエンタメとして受け入れることができるのではないでしょうか?この記事ではそんな数学をテーマにした漫画作品を紹介していきます。
数学漫画オススメ5選 . こんな疑問に答えます。「はじめアルゴリズム」は、『週刊モーニング』に連載中の三原和人によるマンガ作品です。 2019年8月21日放送のあさイチで数学を学べる学習漫画として「はじめアルゴリズム」が紹介され話題となりました。 老数学者・内田豊は地元での講演後、ふらりと立ち会った母校で、「数字」と遊び、「数学」の才能に溢れた小学5年生・関口ハジメに出会ったのであった…。 足す足す引く引くワクワクドキドキ! ワンダーボーイ、数字と一緒に世界を大冒険! 2019年04月09日. という、謎めいた文章です。部屋の床には黒と白のタイルによって幾何学模様が描かれていて、問題の文章のよく読み解くと、それがこの部屋の面積を計算する問題であることが分かってきます。ハジメは明るく素直で、誰とでも仲良くなれる性格。女の子とも自然に話せて、言動がスマートなので、同年代からも年上からも慕われるモテキャラです。内田は数学者らしい頑なさを持ちつつも、実の息子に対する過去の失敗から、ハジメの自由な発想を大事に育てていこうとします。そして京都では、一歳上の「数学の天才児」手嶋ナナオとの出会いも。数学を通して、ハジメはすくすくと成長していきます。物語は、年老いた数学者・内田豊が、生まれ故郷の離島を久しぶりに訪れたところから始まります。廃校になった母校の壁には、彼が中学生時代に書いた数式のらく書きが今でも残っていました。しかし、よく見るとそこには自分が解けなかった続きが。しかも、「ラグランジュの平均値の定理」「アーベルの定理」などが展開されていて、内田は驚きます。いったい誰がこれを……。壁に続く数式をたどっていった先で、内田が出会ったのが、本作の主人公・関口ハジメでした。「黒と白は太陽である。日食が教えてくれるだろう。イカロスのように墜ちたくなき者は、月を目指すべきであると」出会いから1年後。高校2年生になった「僕」の前に、数学を教えてほしいという後輩の女の子テトラが現れます。「僕」がテトラの先生役を務めるのも、また図書室。ミステリアスでクールなミルカ、元気で明るいテトラという二人の美少女に囲まれた「僕」は、数学の話しかしていないのに、うらやましいほどのリア充。恋愛的な展開もありつつ、物語は進んでいきます。しかし、ミルカは数学以外の事柄については眼中にない少女で、算法の解法を絵馬にして寺に奉納する「算額」や、ピタゴラスの定理のことを指す「勾股弦の定理」、中国発祥の計算道具「算木」など、江戸時代ならではの用語や小道具が登場。町娘のあきが武士の社会に挑戦していく立身出世の物語でもあり、身分の差を乗り越える活躍には胸がすくものがあります。ドーナツとコーヒーカップを同じとみなす「トポロジー」の考え方や、平行線が交わると考えるための「射影空間」など、数学の術語、概念を作中で分かりやすく解説。監修者・三澤大太郎先生による巻末のオマケページも読み応え十分です。数学によってなどなど、全12話の中に、日常的な数学ネタがたっぷり。各話のおまけとして、文章による「八神の補習授業」が付いていて、漫画で紹介されたネタをより深く掘り下げてくれるのも興味をそそられます。「僕」もミルカと同様、数学好きな少年で、彼女の問いにスムーズに答えていきます。それ以来、二人は学校の図書室で数学の問題を解き合う仲になっていくのでした。主人公は安永年間の江戸で暮らす少女・千葉あき。当時、算法の高度な知識は、高名な和算家の門下生である武士が独占していて、町民は知ることができませんでした。しかし、医者で算法好きな父を持つあきは、自分なりの算法の知識を身につけていたのです。「1,1,2,3,」「1,4,27,256,」「6,15,35,77,」と続く数列の次に来る数字は何か?と正しくツッコミを入れる、というような流れから始まる1話完結のコメディ。まどかの悩みやトラブルを、八神が数学で解決していくというのが毎回のパターンです。と目を輝かせるハジメ。彼の活躍を通して、読者もまた、数学が世界を表現する手段であることを教えられるのです。普段の生活から宇宙の成り立ちまで、この世界の全てに関わる学問が「数学」。数学漫画の主人公達は、それぞれの問題に純粋な気持ちで立ち向かっていきます。論理的に物事を考えようとする姿は清々しく、読者を美しい世界へと導いてくれます。しかし、高度な問題を解こうとすればするほど、自分の限界との戦いに。いくつかの作品では、苦しみもがくキャラクターが登場。葛藤に満ちた人間ドラマもまた、数学漫画の魅力です。知的興奮にあふれた世界を、ぜひ覗いてみてください。「1024の約数は何個ある?」とか「なぜ1は素数に含まれないのか?」「絶対値の定義は?」「方程式と恒等式の違いとは?」といった基本的なところから、回転を行列で表現しその意味を解釈し直す「倍角公式」や、複素平面をグラフ化して解いていく「振動」の問題など、文系の人間にとっては難しいものまで、作品中にはさまざまな題材が。コマの中に数式がびっしり描かれているページもあります。高校入学と同時に、同学年のミルカと出会った「僕」。ミルカは数学好きな女の子で、挨拶や自己紹介もなく、いきなり「僕」に数列の問題を出してきたのでした。気がつくと奇妙な建物の中にいた主人公の数真(カズマ)。ドアを開けて入った部屋には、彼と同じように、この不思議な空間に迷い込んでしまった4人がいました。戸惑う彼らの前に現れたのが、この空間に数週間前から閉じ込められているという弓月悟(ユヅキサトル)。彼が言うには、壁に現れたタイマーがゼロになる前に、何者かによって出題された問題が解けないと、床が崩れて全員が死ぬということでした。主人公は文系の女子高生・まどかと、数学好きな男子・八神の、学校での日常会話を中心とした数学漫画で、普段の生活に役に立つ数学知識を毎回紹介してくれる作品です。