サッポロラガービール“愛称・赤星”を訪ねて歩く「赤星100軒マラソン」ですが、56軒目訪問の様子をまとめましてアップしたのが3月上旬のこと。あれから4ヵ月が過ぎました。時間の経つのは驚くほど速い … 昔から、酒場へ行くときは、下から目線です。そう、上から目線の反対。・・・実際には、私がビールの味を知るのはさらにずいぶん後の話です。昨今、なかなかのベテラン飲兵衛と目される私ではありますけれども、私とビールの関係など、本当に短いもの。赤星の歴史に比べたら、私のビール歴など、ごく最近のことと言えるでしょう。あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんがみんな笑顔で出てく・・・赤星100軒マラソンはまだ道半ば。この夏も、新たなお店と出会いつつ、おいしい赤星を、きゅーっと、いただきたいものです。ミュンヘンだけじゃない! 1972年、夏のオリンピックはミュンヘン開催ですが、その年の冬季五輪は札幌で開催されていたのだ。あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・このサイトは、サッポロビールと講談社が共同運営しております。企画・制作は講談社の各編集部が行っております。明治の文士たちは、牛鍋とか、カツレツとか、ハイカラなものをあれこれ食べては議論に花を咲かせた折に、赤い星を記したラベルのビールを飲んでいたのかもしれない。そんな絵が浮かんできます。でも、このキャッチフレーズが最初に登場したのは1958年。私が生まれる5年も前の話なのです。おかしい。私がそれを知っているのはおかしい。サッポロビールの歴史資料を読みながら不思議に思ったのですが、しばらく考えて、ハッと思い出した。私は、このキャッチフレーズをテレビで流れたCFソングで覚えたのだった。いつのCMか? ミュンヘン、サッポロ……。ミュンヘンだ! ミュンヘンオリンピック!COPYRIGHT (C) 2020 KODANSHA LTD.ALL RIGHTS RESERVED.あの有名な書き出しを漱石が毛筆で紙に書きつけたその年、札幌麦酒は業界トップだったんです。と唄いあげるCFソングをはっきり覚えている。私の場合、名優三船敏郎を起用した傑作「男は黙ってサッポロビール」よりも、「ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー」のほうが、今も記憶に鮮明なのです。はなはだ唐突ではございますが、向島というのは、縁遠い街でございます・・・東京で発売された当時の価格は、大びん1本が16銭。上等の日本酒の平均的な価格が1升(1.8リットル)あたり4銭5厘ほどという時代ですから、ビールは大変な高級品だったわけです。なぜアノ居酒屋は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるの・・・[URL] https://www.sapporobeer.jp/内田百閒の逸話にこんなのがある。料亭を後にするときの先生が、女将さんに向かって、「ここのビールはうまいから6本包んでくれ」と言った、というのです。これも、いいな。内田百閒ともなるとブランドを超越している。連日の猛暑に負けず、ビシッとスーツを着て颯爽と今回も赤星散歩にでか・・・なぜアノお店は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・けれど今、ようやく事態は好転してきたようです。実は先日、赤星の飲める店にひとり、ふらりと出かけてみました。自宅の近くに行きつけの酒場をもつのは、飲兵衛にとってはとても大事な・・・気分がよかったねえ。自宅酒、テイクアウト酒は、たっぷり楽しんできたものの、やっぱりねえ、飲み屋の椅子に腰かけるや間髪入れずに好きな瓶ビールをもらうのは、いいものです。そこには、他に替えがたいヨロコビがある。復活した「サッポロビール」は好評をもって迎えられた。そして、復活から8年経った1964年、社名は、サッポロビール株式会社に変わる。と、ここまでたどってきてやっと、赤星と私の人生との間に関わりが出てくる。というのも私の生年は1963年。私が1歳のとき、先の東京オリンピックは開催され、日本麦酒はサッポロビールになったわけなのです。この、日本でもっとも古いビールブランドは、どんな時代に生まれたのか。久しぶりで、そんなことを思い返したくなってきました。この店のビールはなぜ「赤星」なのか・・・。ある日、なじみの飲み屋で・・・赤坂は、懐の深い街ですな。テレビ局、大手広告会社、商社に建設、メー・・・寛政の改革で田沼意次時代の政治を改め……なんて言っていた頃から90年後に赤い星印の国産ビールが生まれ、そのときから正確に数えると、今年までに143年の歳月が流れている。赤星の歴史の長さには驚きますよ。暑くてもコットンスーツをさらっと着こなす男でいたい。それがダンディ・・・私の父はよく飲む人でした。大瓶のビールは酒屋からケースで配達してもらっていました。で、このビールというのが、我が家ではサッポロだった。サッポロラガービール“愛称・赤星”を訪ねて歩く「赤星100軒マラソン」ですが、56軒目訪問の様子をまとめましてアップしたのが3月上旬のこと。あれから4ヵ月が過ぎました。時間の経つのは驚くほど速いものです。大政奉還によって徳川の世が実質上終わるのが1867年のこと。明治政府は、北海道開拓使を設置して、産業の育成を図る。その一環として取り組んだのがビールの醸造だった。昔のサッポロビールの宣伝に、「ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー」というキャッチフレーズがあります。私はこれを、子供のころに知りました。ドイツのミュンヘン、日本の札幌、アメリカのミルウォーキーという、ほぼ北緯45度線上にならぶビール3大銘醸地の名を列挙したキャッチフレーズです。1876年に北海道開拓使麦酒醸造所が始動、翌1877年には開拓使のシンボルである北極星を表す赤星ラベルの冷製「札幌ビール」が誕生する。ちなみに「冷製」とは、ドイツの醸造法によって低温で発酵・熟成させたビールという意味。それから約10年後の1888年8月には、びん内に残った酵母を加熱して死滅させる熱処理技術を完成させ「札幌ラガービール」が発売される。この、現在の赤星にも受け継がれる「熱処理」によって耐久性が向上、常温での長距離輸送に耐えられるようになったため、輸送コストの大幅ダウンが実現し、ビールの販路拡大につながったという。ビールの3大銘醸地を広告コピーに使っていたサッポロビールにとって1972年は、札幌とミュンヘンという、かつて広告で列挙した土地がふたつ、オリンピックの開催地として名を連ねる年だった。ああ、みなさん、お好きなんですね、と思いながら瓶を傾ける。夏のこの時期、最初の1杯にはもちろん生ビールもうまい。けれど、いつも変わらぬ瓶ビールもうまい。143年の歴史あるビールは、今日もうまいのだ。だいたい、今から140年ほど前のことだ。明治の出来事で言うと西郷さんの率いた西南戦争の年。視点を変えて、それより以前へと年表を遡ってみるならば、1877年から90年ほど前に、歴史の授業でも習ったある出来事にたどり着く。それから大正ロマンの時代を経て、激動の昭和へ。戦後の1949年には、大日本麦酒は、日本麦酒と朝日麦酒に分かれます。前者の日本麦酒は、「サッポロ」と「ヱビス」のふたつのブランドを継承するも、両方とも地域ブランドだったたこともあり、1951年、「ニッポンビール」を発売。さらに、1954年ごろから、いったんは消えてしまった「サッポロビール」ブランド復活の気運が盛り上がりをみせ、1956年、ついに「サッポロビール」が復活する。出てきた赤星の瓶を見る。久しぶりに対面した古い友達のような心持ちで、その表情をじっと眺める。ちなみに、我らのよく知る人物の人生からこの頃を振り返りますと、1890年は、23歳の夏目漱石が東京帝国大学に入学する年である。さらに言いますと、その漱石は38歳のときに『吾輩は猫である』を発表して小説家としてデビューするわけですが、それが1905年のことです。ビシッと横分けのヘアで着こなしたいのはグレースーツ。クラシックなス・・・だから、覚えているのでしょう。なぜかラテン調のリズムにのせて、野方、荻窪を巡ってきました赤星100軒マラソン。スタートしたばかりでは・・・官庁であった開拓使から、醸造所の経営が民間に移行したのが1886年。ビールの熱処理殺菌技術に道をつけたが1888年。そして、1893年には株式会社になるのです。西暦を見れば明らかなように、まだ、19世紀。この年、我らが赤星の歴史上で何が起こっていたかというと、札幌麦酒会社念願の東京工場が隅田川沿いの旧秋田藩主佐竹邸跡地に竣工、サッポロビールの製造量は日本一になったのです。文士の話はさておき、国内で一番になった翌年には、ビール業界の再編という大きな波が起こります。恵比寿ビールの日本麦酒と、朝日ビールの大阪麦酒と札幌麦酒の3社が合同して、「大日本麦酒」が発足していたのです。当時のシェアはなんと7割。まだ明治時代の終わりごろのお話です。酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・[住所] 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号 (恵比寿ガーデンプレイス内)新法ラガービールの発売広告(1888年8月17日付「函館新聞」)瓶ビールをよく飲むし、私の行く店には昔ながらのラガービールが置いて・・・赤星が生まれたのはいつか。実は、かなり古いのです。その歴史は、1876年にまで遡る。東京が1964年、次のメキシコが1968年、そして、ミュンヘンが1972年。私はこの年、9歳になるわけだから、辻褄が合うぞ。この後の話は、ざっくりと端折らせていただきますけれども、1980年代に酒を飲み始めた私は、40年近く飲みっぱなしに飲んできて現在に至るわけですが、2020年の今、居酒屋で、最初の1本に、赤星を選ぶことが多い。赤星を贔屓にするご店主がいて、常連さんがいる。そういう光景を眺めることもある。時は1787年。寛政の改革。八代将軍の孫の松平定信が老中となって行った大改革です。緊縮財政、風俗取締りを推進した、江戸の三大改革(ほかに、享保の改革、天保の改革がある)のひとつ、ということですよ。たしかに、習ったはずですが、なにしろ、昔の話で……という言い訳が霞むほどに、時の流れの不思議に、心打たれもするのです。

〇発売日:2020 年7月21日(火).

2017/10/22 - サッポロビール(株)は、「サッポロラガービール」の缶製品を、2017年11月14日(火)より数量限定で発売します。 この商品は、熱処理ビールならではのしっかりとした厚みのある味わいが特長で、現存する日本で最も歴史あるビールブランドです。 発売日・地域 2020年7月21日・全国 5. サッポロ赤星は麒麟のグリーンラベルより美味しいんですぞ。 30: ニトロソモナス(愛媛県) [US] 2020/02/29(土) 16:04:52.14 ID:2MWZnuOt0 赤星は、例えば仙台国分町あたりに行って注文して「ああー東北ヘ来たなあ」と感慨に浸る演出装置。 原材料名 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ 6. 品目 ビール 4. サッポロラガービール 2.

2020年07月22日 サッポロ生ビール黒ラベル「おいしさうまれる栃木デザイン缶」「おいしさあふれる群馬デザイン缶」発売; 2020年07月15日 2020年ボージョレ・ヌーボーの予約受注を開始; 2020年07月13日 「ヱビスビール」を台湾で販売開始; 2020年07月07日 外食企業のecビジネスを応援するecストア … 2020年夏、56年ぶりに2回目の東京オリンピックが開催される。また、秋には、酒税法の改正がある。大きな節目となる本年を、大手ビールメーカーはどのような戦略で攻略していくのだろうか。1月9日に発表された「サッポロビール株… サッポロビールは、大びん・中びんのみで販売している「サッポロラガービール」の缶商品を数量限定で発売し.....さらに見る コンテンツへスキップ アル … サッポロホールディングス のプレスリリース(2020年5月27日 12時00分)[サッポロラガービール]缶 数量限定発売 昨今、経営指針として、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、企業統治)を採用する企業が増えている。消費者がブランドを選択する際も、同様の観点が重要視される時代となりつつある。2020年は、東京オリンピックや酒税改正の追い風があるとは言え、こうした変化の中で、気まぐれな消費者をいかに取り込んでいくのか、企業の真価が問われる年となるだろう。「乾杯をもっとおいしく」。おいしさを追求して、愚直なまでに細部までこだわる姿勢に感銘を受けた。今夜は、泡が果たす仕事に感謝しながら黒ラベルを満喫しようと思う。〈プレミアム&リーズナブル〉とは、消費者がブランドに触れるタッチポイントにおいて、二つのヴァリューをしっかりと伝えていくこと。〈グローバル&パーソナル〉には、そのブランド価値を世界のいろいろな人たちに、また、ひとりひとりに伝え、心を動かすことで未来を造り出していく企業になりたいという思いを込める。公式facebookページの右上にある「いいね」をポチッとしてくださいね。よろしくお願いします!※記事に掲載されている店舗のメニューや営業時間、イベント内容などの情報は予告なしに変更される場合があります。店舗のホームページやイベントの告知ページなどをご確認の上、ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。「サッポロ生ビール黒ラベル」(缶)の売り上げは好調で、タッチポイント戦略が功を奏し、特に20代、30代男性からの支持が拡大している。昨年7月、銀座にオープンした「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR」には31,000人の来場があった。合わせて、全国で展開している「THE PERFECT DAYS & WAGON」によるブランド体験により、今まで飲んだことが無かった若い消費者を取り込むことで、良い循環が生まれた。※RTD=Ready To Drink:缶チューハイ、缶サワー等のフタを開けてすぐに飲める低アルコール飲料。2014年から飲食店向けの戦略として、「パーフェクト黒ラベル」のブランド化を進めている。これは「パーフェクトチェンジャー」というサーバーを使って、本当に良い状態のビールを消費者に飲んでいただくことを目的として取り組んでいる。フロスティミスト(ビールを飲むときに泡の再生を生む、きめ細かい小さな泡)をより多く生成することで、クリーミーな泡が長続きして、生ビールのおいしさが継続する。いかにして、フロスティミストを多く生成するか。次の写真をよく見てほしい。通常は、ビールを注いだ後の泡付けの際、泡をビールの液面に当てるので、液体が揉まれてしまう。ビールは衝撃に弱い為、空気に触れると酸化が始まる。また、ビールを揉むような形で泡付けをすると、蟹泡となって泡の減るスピードが速くなる。「パーフェクトチェンジャー」では、泡を直接液面に当てず、グラスの壁面に当てて柔らかくしてから、液面に辿り着くようにしている。実際に試飲したが、非常に目の細かいクリーミーな泡で、一回飲むと、泡とビールの境界部分に細かい泡が再生されるのが見える。この長続きする泡の存在が、酸化を防いでビールのおいしさを持続してくれる訳だ。この手法でビールを提供している店を、「パーフェクト黒ラベル認定店」として展開しているが、このような消費者の目には触れない細かい活動を継続することが、黒ラベルのブランド成果に繋がっている。5箇所の製造拠点を持つ北米事業については、グローバル市場で一貫したブランド強化を志向する。欧州については、オランダ、アムステルダム近郊に営業法人を立ち上げ実績を上げつつある。アジア、オセアニアにおいても販売数を着実に伸ばしている。2019年の売上数量(見通し)はアンカーやスリーマンなどの海外ブランドで1,341万ケース、サッポロブランドで641万ケースとなった。単位:万ケース(ビールテイスト、ノンアルコールは633ml×20本換算。RTDは250ml×24本換算ビールは多様性の時代。一つのブランドに依存するのではなくて、いろいろなブランドと味覚を楽しみたいという消費者が増えている。減税という秋の追い風を踏まえて、個性のあるブランドをどう磨き切れるかに挑戦していく。「ヱビスビール」は今年、誕生から130年を迎える。新たに開業するJR山手線・京浜東北線の新駅、高輪ゲートウエイ駅前でJR東日本が開催する「Takanawa Gateway Fest」にて、3月から7月にオープンする「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」内でブランド体験を促進する「YEBISUプレミアムカウンター」(仮称)を展開する。また、ヱビスビール記念館では3月に「ヱビス誕生祭」を開催する。個人が多くの情報接点を作っており、それがまたいろいろな人の目に触れる世の中になっている。加えて、自分が体験して本当に良いと思ったものやSNS等を通じて良い評判を聞いたものを選択するなど、購買の決定要因も変化してきている。7月には、東京オリンピック、そしてパラリンピックが続く。人々が多く行き交う場所に、ブランドを効果的に露出していくが、短期的な施策に終わらせず、「ビヨンド、オリ・パラ」即ち、オリンピックやパラリンピック終了後や10月の酒税改正を踏まえて、中長期的な視野で持続的に事業を継続する戦略をとる。「乾杯をもっとおいしく」というキーメッセージを届けてきたが、これを実践するために、良い原料を造り、品種改良をして、本当においしいビールを造るということにこだわってきた。軸はぶらさず、その大きな軸をしっかり持って進化させ続けていく。具体的には、「サッポロ生ビール黒ラベル」他、多様なビールブランドを持つ強みを活かし、「ビール強化」を継続して、対前年比100.8%を目指す。新ジャンルでは、「サッポロ 麦とホップ」「サッポロ GOLD STAR」の2トップ戦略を展開して、対前年比114.4%を、RTDでは110.6%を目指す。「大地と、ともに、原点から、笑顔づくりを。」昨年12月にサステナビリティ方針を定めた。1876年開拓使麦酒醸造所が創業されて本年で144年目となる。創業からずっと、ビールの基幹原料である大麦育種とホップの開発を継続してきたが、今後もこうした品質向上の取組みを継続させる。また、「フレッシュキープ製法」や「旨さ長持ち麦芽」などにより、ビールの品質が格段に向上したので、2020年3月より、賞味期限の延長(「9ヶ月」→「12ヶ月」)と製造時期表示変更(「年月旬」→「年月」)をする。これにより、サプライチェーン全体での食品ロスの削減、物流の効率化、CO2排出量の削減を推進していく。サステナビリティ経営の結果として、世界中の人たちを本当に心から笑顔にしていきたい。サッポロビール株式会社 取締役常務執行役員 営業本部長 野瀬裕之(左)個性的なブランドポートフォリオの強みを発揮させることで、ブランド価値を最大限に活かしていく。ANCHORブランドは、一昨年アメリカ、サンフランシスコにおけるM&Aでグループ化した会社だが、2020年3月3日より「アンカー スチーム」「アンカー リバティエール」「アンカー ポーター」の3種を全国販売する。新ジャンルについては、秋のビール増減税を経て2026年に統合された後も、ビールとの価格差は残るので、「サッポロ 麦とホップ」「サッポロ GOLD STAR」の2トップのブランド力を強化して、この戦いに挑む。「サッポロ 麦とホップ」は、2020年3月製造分から中身、パッケージをリニューアルして全国販売する。「サッポロ GOLD STAR」は2020年2月に新商品を発売する。また、RTDは、「食中酒」としてポジションを確立すべく市場の拡大を狙う。加えて、家庭用と業務用の連携を進めていく。「社会は大きな変化が引き続き起きている。スピードも加速している。そうした変化を前に、自らを変えていこうという強い意志を持って、事業活動に専心する。弊社事業活動に一緒に取り組んでいただく外部の方々を含め、一つのチームになろうという意味を込めて、ビジョンを策定した」髙島英也サッポロビール代表取締役社長が力強く語る。2020年夏、56年ぶりに2回目の東京オリンピックが開催される。また、秋には、酒税法の改正がある。大きな節目となる本年を、大手ビールメーカーはどのような戦略で攻略していくのだろうか。1月9日に発表された「サッポロビール株式会社事業方針説明会」をレポートする。2019年は、継続してきた「ビール強化」が成果を生み、対前年比で100.6%となった。特にフラッグシップブランドである「サッポロ生ビール黒ラベル」は、5年連続対前年比アップを達成した。加えて「サッポロ クラシック」、赤星の愛称で人気の「サッポロラガービール」も連続成長した。一方、新ジャンルは前半苦戦したが、8月の「サッポロ 麦とホップ」リニューアル後は挽回して、対前年比92.9%となった。RTD※は、「サッポロチューハイ99.99〈フォーナイン〉」が牽引し、対前年比130.2%と拡大した。「酒税の段階的な増減税がいよいよ始まり、2026年に統合される。オリンピック、パラリンピックの状況もある。SDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境、社会、企業統治)の観点で社会課題と会社内の課題を同時に見ながら、しっかり取り組むことが問われている」野瀬取締役常務執行役員営業本部長が語る。〈2019年実績及び2020年計画〉 (注)2019年実績及びそれに基づく前年比はすべて速報値。