安倍首相は今井氏の手の中でヒラヒラと踊る操り人形。 「桜を見る会」の問題点が国会で指摘され、ジャーナリストや弁護士ら約50人が昨年11月20日、東京地検に告発状を提出したこと、他の弁護士グループも告発の準備を進めていること、なにより、安倍首相自身が違法性を自覚していることが、少なくともこの人事になにがしかの影響を与えているように思える。特捜がお伺いを立てる窓口が官房長というわけで、意外に官房長は威張りやすい。一説によると、小渕、甘利の両事件ともに、黒川氏が突き返したらしい。もちろん、黒川氏はぬかりなく菅官房長官あたりに“手柄”を報告しただろう。検察のナンバー2、黒川弘務・東京高検検事長を、半年だけの定年延長で、ちょうどそのころ退任時期を迎える稲田伸夫・検事総長の後釜に据えようという魂胆。1日のニュースがまとめて読める。まぐまぐニュース!の登録はこちらからこのところの問題は、その検察が安倍政権の中枢部から数々の腐敗ネタがこぼれ落ちているのを知りながら、厄介な内部力学が働いて拾おうとしなかったことであるが、それゆえにこそ現場の検事たちには、不満のマグマがたまりにたまっている。とりわけ検察は、建前上、政治からの独立性が求められる。検察が本気になって腐敗を暴き出せば、いかに政権側に指揮権発動という伝家の宝刀があろうとも、メディアを味方につけて政権を転覆させることも可能である。黒川氏といえば、検察というより、法務省官僚の印象が強い。若いころは地方検察庁で検事の仕事をしたが、その後の大半は、法務省の大臣官房か、刑事局に在籍し、大臣官房長を経て2016年9月、法務事務次官となり、19年1月に東京高検検事長に就任している。特捜の検事たちはたいそう悔しがったというが、官邸にしてみれば、黒川氏を法務・検察の中枢に置いておくメリットは計り知れないわけである。官房長から事務次官に黒川氏が昇格したのは、甘利氏の不起訴が決まって数か月後のことだった。安倍首相はいつごろ、このアイデアを思いついたのだろうか。誰かに吹き込まれたとしても、悪知恵が過ぎる。東京地検特捜部が政界の捜査に入ろうとするさい、法務省に、なぜかお伺いを立てることになっている。表向きは特捜が暴走することがないよう、ということだが、実際には政権の怒りを買うような捜査を避けたがる法務省幹部の保身に起因している。実は黒川氏の法務事務次官就任は、官邸のごり押しによるもので、当時、法務・検察内部に立った波風はかなりのものだったらしい。法務事務次官には黒川氏と同期の林眞琴氏が就くというのが既定路線だったのだが、官邸はこの人事案を拒否し、官房長だった黒川氏を充てるよう要求した。後援会観劇ツアーで有権者を買収した小渕優子・元経産大臣、URへの口利きで現金を受け取った甘利明・元経済再生担当大臣。明白な証拠がそろっているこの二人の事件を潰したのは、当時の黒川官房長だったといわれる。7年にもわたり、幹部官僚人事を思うがままに動かした安倍官邸は、あたかも霞が関全体を掌中に収めたかのごとくふるまっている。だが、安倍首相に気がかりな点がないとはいえない。“忖度”とやらの横行とともに、人事権の乱用への反発心もまた、各府省の中にはくすぶっている。“裸の王様”と揶揄される安倍首相でも、そのくらいのことを察するのは容易だろう。なぜ官邸は黒川氏なのかというと、さかのぼれば長い話になる。小沢一郎氏を陥れようとした陸山会事件にまで触れなければならないからだ。つまるところ、黒川氏は小沢潰しを画策した麻生政権時代から、検察と政治の間を小器用に立ち回ってきたといえるだろう。官邸への忖度の中心にいたのが、まさに、今回の異常人事で検事総長の座が目の前にちらついているであろう黒川弘務・東京高検検事長なのである。 安倍氏の官邸黒幕の経産省今井氏は、国民支給など絶対にしたくなかったが、公明党からの支持が外せない安倍氏と自民党に押し切られたのでしょう。 — Tomoshibi (@kingdom_kei) April 16, 2020 . 安倍首相はいつごろ、このアイデアを思いついたのだろうか。 誰かに吹き込まれたとしても、悪知恵が過ぎる。 検察のナンバー2、黒川弘務・東京高検検事長を、半年だけの定年延長で、ちょうどそのころ退任時期を迎える稲田伸夫・検事総長の後釜に据えようという魂胆。 官邸にこもる安倍首相はすでにやる気なし?ネット「職務放棄だ」 62,900 views; 7割が反対。それでも安倍政権が今「GoTo」を強行する呆れた理由 60,600 views; 東京除外は悪手。政府が「GoTo」の対象から本当に外すべき人々 52,000 views 安倍首相は関与を否定しているが、 愛媛県側が首相官邸で、首相秘書官と 面会した際のやりとりを記した文書を、 県職員が備忘録として作成した事を 認めている。 安倍政権が窮地に追い込まれ、 崩壊の危機と、更に囁かれてしまった。 「文書があったことすら知らなかった。だから、改竄を指示するなんてできるわけがない。大学から同期で知り合いだが、佐川とはもう5年も話していない。携帯電話でもだ!」 3月27日早朝、都内の閑静な住宅街の一角に、声が響いた。声の主は “官邸の黒幕” と呼ばれる男だーー。 ── 第二次安倍政権では、首相秘書官兼首相補佐官の今井尚哉氏を中心とする「官邸官僚」が突出した力を持ち、霞が関を牛耳っています。森さんは『官邸官僚』(文藝春秋)で、この官邸官僚の弊害を指 … 3月27日早朝、都内の閑静な住宅街の一角に、声が響いた。声の主は “官邸の黒幕” と呼ばれる男だーー。疑惑などどこ吹く風で、今井氏は「安倍総裁三選」に向けて動き始めている。だから今井氏こそが佐川氏の国会答弁や文書改竄にも口を出したのではないか、と疑われている。「基本的に、自分がいちばん優秀だと自負している人。官邸と党の打ち合わせでも、口調が常に命令形。口癖は『官邸の意向はこうだから、党も従うように』。こちらの提案には『そんなことはわかってる』。永田町では『今井が証人喚問されればいいのに』と皆が口を揃えてるよ」前国税庁長官の佐川宣寿氏(60)の証人喚問で、森友学園への国有地売却に関する文書改竄問題は、急速に幕引きムードだ。証人喚問で佐川氏は、「今井氏と話したことはないか」と聞かれ、「森友問題について今井氏と話し合ったことはございません」とだけ答えている。佐川氏と同じ1982年入省の今井氏。2人の関係を問い質したのが冒頭の直撃だ。今井氏は強い口調で指示を否定した。「文書があったことすら知らなかった。だから、改竄を指示するなんてできるわけがない。大学から同期で知り合いだが、佐川とはもう5年も話していない。携帯電話でもだ!」「あそこまでの答弁拒否は想定していなかった。はっきり言って大失敗」(立憲民主党の逢坂誠二衆院議員)だが、今井氏には別の評判がある。いわく、「最も嫌われている官僚」。自民党幹部が声を潜めて語る。Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd All Rights Reserved.じつは今井氏は、安倍昭恵首相夫人とは遠縁にあたる。父の兄弟には、元通産事務次官の今井善衛氏と、経団連会長も務めた元新日鐵会長の今井敬氏がおり、岸信介元首相や安倍晋太郎元外相とも深いつき合いだったという。今井尚哉総理秘書官。59歳。1浪して進んだ東京大学法学部から旧通産省に入る。2006年に第1次安倍政権の事務担当の総理秘書官に。民主党政権下で原発再稼働への道筋をつけ、「経産省に今井あり」と「文藝春秋」に書かれ一躍名を馳せた。2012年、安倍氏が首相に返り咲くと、請われて政務担当の総理秘書官に就いた。「アベノミクス、一億総活躍社会といった安倍内閣の目玉政策を立案したのが今井氏。首相は『今井ちゃん、頭がいいね』と、人前で手放しでほめちぎることもある」(官邸担当記者)