大学在学中からお金を貯めては海外へ旅へ出る。卒業後日本で就職したものの、海外への憧れが止まらず、出国。スペイン→オーストラリア→シンガポールの後、ドイツはベルリンへ移住。2015年会社員からフリーのライターへ転身。 フリーランスの収入というのは、税務上は事業所得となり、所得税や住民税の対象です。また、一定以上の売上に達すると、消費税が発生することもあります。フリーランスが支払うべき税金は、次のとおりです。・所得税・住民税・国民保険税(料)・国民年金保険料・個人事業税・消費税 日本のクライアントと仕事をするとき、まず最初に話し合う必要があるのが「源泉徴収」と「消費税」のことです。日本では、源泉徴収をクライアントにしてもらっているフリーランサーが多いのではないでしょうか。もし、あなたが非居住者であれば、クライアントが源泉徴収をしたり、消費税を支払ったりする必要はないことを早い段階で話しておくとよいでしょう。ただし、ビザの更新となると話は別。どれくらい収入があるのかを示す収入証明はビザの更新に大きく影響します。収入証明を提示することは、つまり、どれくらいの税金をドイツに収めることができるかを提示する、ということでもあります。日本であってもドイツでもあっても、税金が国を支えています。税金を支払う能力がある人はビザを取得しやすい傾向があるのは間違いないでしょう。© Rhythmoon.com All rights reserved.私のように、ドイツ(もしくは海外)に住みながら、日本のクライアントと仕事をし、日本円で日本の口座に収入が入っている場合でも、日本には住民票がなく、居住国はドイツになるので、ドイツで納税することになります。納税は国民の義務とされていますが、それはどの国でも同じこと。しかし義務とは別に、海外在住フリーランサーにとって税金の支払いが大事な理由はもう一つあります。それは、ビザ問題に関係があるからなのです。税金のこと、なかなかわからないですよね。私もドイツに住み始めて今年でまる4年になりますが、今までは会社員だったので、税金は給与天引きでした。このシステムは日本と変わらないので、税金について混乱することはまずありません。しかし、海外でフリーランスとして働き、かつ日本円での収入となると、一体どこに税金を払っていいのかと迷ってしまいます。なかなか難しい税問題。ドイツで初めての確定申告については、また改めてレポートしますのでお楽しみに! 関税・輸入消費税. 通常、商品や製品を海外から輸入する際には、関税や輸入消費税が掛かることになります。 輸入取引において関税や消費税の課税の対象となるのは、保税地域から引き取る課税貨物に限ら … 10万円のお仕事を、消費税を別記載で請求したケースと、そうでないケースを比べてみましょう。 消費税を別記載にしたケース. 海外旅行者が負担する可能性のある税金は、消費税だけではありません。たとえば、温泉に入れば「入湯税」がかかりますし、お酒を飲めば「酒税」がかかります。 タックスフリーの店舗で免税になるのは、このうち消費税だけです。 この際の「住所」については、国税庁は以下の項目をベースとした客観的事実をもとに判断するとしています。消費税区分を別に請求しても収入の総額が増えるわけではありませんが、一時的に手元に入る金額を多くする効果はありますね。たとえばフリーランスが自身の事務所でスタッフを雇用している場合、「給与」を支払い、そこから源泉徴収をする必要があります。会社が雇用している社員の給与から、所得税を天引きするのと同じ仕組みです。報酬を支払う側は、その額を報酬から差し引き、残りの金額を振り込みます。支払調書とは、仕事の依頼主が年度末に発行する、源泉徴収額が記載された書類のことをいいます。国税庁はウェブサイトで、源泉徴収される報酬の範囲を公開しています。ここでいう家事使用人とは、お手伝いさんや家政婦さん、メイドさんなど、身の回りのお世話を仕事とする人を対象としています。このうち、フリーランスと主に関係するのは「給与」と「報酬」です。会社勤務の人は、①の方法で会社が源泉徴収をおこないます。毎月の給与明細に所得税の額が記載され、給与から天引するというケースです。ふたつ目の源泉徴収をしなくていいケースは、完全に個人で働くフリーランスです。一方で仕事の依頼主は、②の方法で源泉徴収を行う必要があります。仕事を外注している会社やフリーランスは、これに当てはまります。源泉徴収する責任は、基本的に報酬を支払う側にあります。ただし、どんな仕事が源泉徴収の対象になるのか知っておくことは、フリーランスすべての人にとって大切なこと。海外在住でも、日本国内の銀行に報酬が入金されていれば「日本国内の収入」になるのでしょうか? 疑問に思ったため、国税庁に問い合わせてみました。かくいう私も、海外在住のフリーランスライター2年目にして、よく分かっていませんでした。支払調書は、フリーランスにとってはあると便利な書類です。なぜなら、確定申告時にいくら税金を前払いしているか、支払調書で確認できるからです。ご自身の仕事が源泉徴収の範囲になるか不明な場合は、税理士さんなど専門家にご相談ください。給与や退職金の支払がなく、弁護士報酬などの報酬・料金だけを支払っている人このとき、単純に住民票の有無で非居住者と判断されるわけではないことに注意してください。源泉徴収した税金を国に治めるのは原則、仕事を依頼する側の人です。しかし受注した側は、請求書に源泉徴収額を記載する必要があります。そのため、もっぱら受注だけのフリーランスの方も、どんな仕事が源泉徴収の範囲になるのか把握しておきましょう。個人や海外のフリーランスは源泉徴収がない?【源泉徴収完全ガイド】Workship MAGAZINE(ワークシップマガジン)は、日本最大級のフリーランス向けウェブメディアです。エンジニア、デザイナー、マーケターなどデジタル系専門職のフリーランスにとって役立ち、刺激になる情報をお届け。 海外最新情報やフリーランスノウハウ&ツール、著名人インタビューなど、さまざまなコンテンツを発信中です。フリーランスになると耳にする、源泉徴収。「それってなに?」と思いながら、曖昧にすごしていませんか?【フリーランス×お金】フリーランスが知るべき”接待交際費”。ルールを守って節税しようフリーランスが、自分の事務所で従業員を雇用したとします。通常、社員に支払う「給与」は源泉徴収の対象です。源泉徴収は「税金の前払いシステム」です。前払いした分は確定申告で納める必要がありません。これは、日本の法律(所得税法)が、海外在住者を「非居住者」とみなしているからです。たとえば以下のようなケースで、非居住者と判断されます。「仕事を依頼する側」の人が、「報酬」の種類に応じて、源泉徴収を行うと説明しました。たとえば漫画家さんが、アシスタントにお給料を支払うケース。この場合は「給与」にあたるため、通常であれば源泉徴収をする必要があります。源泉徴収をするのは報酬を支払う側の責任です。しかし仕事を受注する側は請求書を作成するときに、源泉徴収税の金額を記載する必要があります。源泉徴収は、税金を払うことです。理解していないと、自分が損をする可能性もあります。この記事では源泉徴収の基本と、源泉徴収する・しない場合の例をご紹介します。もちろん源泉徴収は所得税の前払いですので、確定申告をして不足分があれば、追加で支払う必要があります。一方で多く払いすぎていたら、還付金として戻ってきます。「源泉徴収」という単語だけ聞くと難しいイメージを抱くかもしれませんが、「払うべき税金を前払いするシステム」だと理解しておきましょう。常時2人以下のお手伝いさんなどのような家事使用人に支払う、給与や退職金仕事を依頼して報酬を支払っているフリーランスでも、以下に該当する場合は源泉徴収をする必要はありません。源泉徴収の基本と、源泉徴収しなくてもよい例をおさえた上で、最後に実務の基本をご紹介します。10万円のお仕事を、消費税を別記載で請求したケースと、そうでないケースを比べてみましょう。ニュージーランド在住のライター。フリーランス生活2年目。日本での人事経験や海外での経理経験あり。採用/人事/働き方/経理について書いています。次の3つの基本をおさえれば、源泉徴収についてスッキリ理解できます。仕事を受ける側のフリーランスも、どの報酬が源泉徴収されているのか、かならず確認しましょうね。つまり、日本に住所がある人、もしくは海外からやっていて1年以上日本に滞在している人が「居住者」となり、それ以外は「非居住者」となるのです。自分で受け取った報酬に対していくら源泉徴収されているか、こまめに記録しておくことが大切です。ただし支払調書の発行は義務ではありません。支払調書を発行しない依頼主もいます。すでに自分がいくら税金を払ったかを把握することで、残りの税金額を正しく計算できます。知らなければ、無駄に多く税金を払うことだってあり得るのです。これだけだと、「フリーランスのお仕事であてはまるのはライターだけ?」「写真やデザインのお仕事は?」と思われるかもしれません。そのため、海外と日本を行き来したり、複数の国を転々とする人でも、日本に生活する本拠があると判断されれば、居住者としてあつかわれます。もしあなたがフリーランスで、外注パートナーに仕事を依頼しているならば、源泉徴収義務者として源泉徴収を行う必要があります。ここを知らないと源泉徴収の仕組みで混乱してしまうので、しっかり覚えておきましょう。