"失敗"の定義は一旦脇に 新規事業の失敗確率はどの程度だろうか? これを考え始めると、そもそも新規事業における"失敗"の定義が必要になる。しかし、ここではその議論を敢えてスキップして、誰にとっても失敗と言える事例で、わかりやすい確率を端的に求めようと思う。 リクルートマーケティングパートナーズでは、一人一人のライフイベントに寄り添った事業を展開しています。オンライン学習アプリ「受験サプリ(現:スタディサプリ)」は2012年に新規事業提案制度「Ring」から誕生し、地域差や所得差による高校生の教育格差をなくすという思いから始まりました。社内で新しく事業を起こす「社内ベンチャー制度」を導入している企業が多いですが、実際は失敗に終わり、損失を出してしまうことが多いのが現状です。やってみたくても実際は手を出しづらいと感じてしまう社内ベンチャー制度。今回は、社内ベンチャー制度のメリットやデメリット、成功例をご紹介します。(C) 2011 RACCOON HOLDINGS, Inc.独立してベンチャーを立ち上げようと思うと、まず資金や開発に必要なリソースなどの準備が大変です。しかし社内ベンチャーであれば、あらかじめ資金や人材、必要な経営資源が用意されています。子会社として独立したとしても、親会社の資本金が多いと、資金を調達するのも容易になります。通常、立ち上げたばかりのスタートアップやベンチャー企業では信用を得ることが難しいという点が課題となっています。しかし、親会社の名前が対外的に信用されている名前であれば、ベンチャーであっても信用されやすくなるのです。様々なターゲットに対してアプローチをかけられることで、新規事業の認知を上げやすくなります。女性をターゲットとする、食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」を主軸としています。1999年にヴィーナスフォート(東京都江東区)へと第一号店を出店し成功してから、現在までに首都圏を中心に約60店舗展開してきました。飲食店経営だけでなく、雑貨屋経営など様々なジャンルにも展開しています。Paid学生インターン。趣味は映画鑑賞と音楽鑑賞です。地域活性化や人々の居場所づくりに関心があります。また、子会社化するまでは従業員は親会社の所属になります。給与の支払いなどの面でも苦労せずに新規事業の開発に携わることができます。近年ではLINEトラベル(オンライン比較)やDMM TRAVEL(スタディーツアー)など、多くのベンチャー企業が旅行業界に参入しており、異色業界からの参入が話題となる中でのサービス提供を目指しています。新会社を作ったほうがスピード感をもって開発しやすく、技術や組織づくりでチャレンジがしやすいということで、子会社を作ったそうです。メルカリ級の新規事業を立ち上げたいという思いのもとで旅行領域の新規事業を今年7月から開発し、秋頃にプラットフォームを開始する予定です。社内ベンチャー制度とは、企業が新事業や新製品を作り出すために独立した組織を作る仕組みです。社内ベンチャーとして独立した組織の責任者は「社内起業家」として活動することになります。主に資金を多く所有する大手企業に導入されています。特に大手企業では企業内で埋没してしまうかもしれない優秀な人材に対して、成長の機会を与えます。今まで見えていなかった才能が発揮されるかもしれません。さらに、新規事業で活躍した人材が、親会社に戻った時に、その経験を活かして活躍できるチャンスでもあります。また、社内ベンチャーへの参画は従業員にチャレンジ精神を持たせ、社内の土壌を良くする雰囲気が生まれます。事業や会社に対して前向きな姿勢になり、離職率の低下にもつながると考えられます。オンラインフリーマーケット事業で馴染みのある株式会社メルカリの子会社として、2015年に設立しました。多くの会社で生まれている社内ベンチャーの例を見てみると、その事業内容は主軸とする事業に関連するものもあれば、既存事業からかけ離れた新規分野事業まで多岐に渡っています。 新規事業開発はゴールを見据え、そのゴールに到達した際に獲得できる利益や達成できる使命を予測して実行する必要があります。新規事業開発における事業戦略のフレームワークや成功のポイント、成功事例などについて解説し、おすすめの新規事業開発コンサル会社も紹介します。 事例を見ていただいたように、もし強みから外れれば、たとえユニクロのような強者でも簡単に倒れてしまいます。これはお金のあり余る大企業ならいいかもしれませんが、、われわれ中小企業、個人事業主にとっては致命傷になりかねないですよね。 ベンチャー企業の特徴として短期間での成功を目指すスピード感が挙げられますが、大企業のように組織が大きすぎると意思決定に時間がかかってしまい、社内ベンチャーといってもスピード感のない事業となってしまいます。 事業を開始する時に、組織内での調整が多すぎては競合他社より�