「mozu」の話とは少しそれてしまうが、「mozu」が好きな人には2012年に製作された「ダブルフェイス」というドラマをおすすめしたい。こちらがtbsとwowowで共同製作第1弾で、監督を務めたのは羽住英一郎、主演は西島秀俊と香川照之という「mozu」と共通点の多い作品だ。実際、世界観も似ており「mozu」が好きな人は間違いなくハマる作品だと思う。 2014年に「MOZU」のタイトルで、TBS制作によってドラマ化されています。 西島秀俊さん、香川照之さん、真木よう子さん主演で、シーズン1と2が放映されました。 2015年に映画化もされています。 「劇場版MOZU」がAmazon prime videoで配信されています 捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか。その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。“2つの事件は関連するものなのか?”彼女と暴力団の事件は意外な繋がりを見せ、巨大な陰謀が姿を現す…。逢坂剛「MOZU/百舌シリーズ」の読む順番は以上のようになります。一方、特別監察官の倉木美希は、警察内で派手な異性関係の噂がある美人刑事を、要注意人物としてマークしていた。妖艶でしたたかな女―。いまわしい記憶に怯える女刑事・倉木美希の前に第二の殺人が起こる!しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める――。 何やらTwitterが騒がしい…… なんだろうと調べてみると、びっくりするような結果に。 みなさま、長妻怜央くんってご存知ですか? ジャニーズJrでいま、注目度No.1と言われているそうです。 その長 ...以上、「MOZU最終回。打ち上げで真木よう子と蒼井優がバトル?タバコも増える」でした。なんだか「着飾った気の強い女性vs自然体女子」という少女漫画などにいかにもありそうな王道展開ですね(;'∀')実は、この打ち上げに参加した時の服装からこのお二人は対照的でした。2020年公開の映画「母との約束、250通の手紙」。 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打ち上げパーティーが開かれました。 実はこの打ち上げパーティ。大変な盛り上がりだったそうでが、その一部で不穏な空気がモクモク・・・。 それっていったいどういうことでしょう。 西島秀俊主演ドラマ『無痛』が“民放ビリ争い”で、映画『mozu』も不安 西島ドラマ 惨敗で打ち切り説も 2015年10月28日 20時30分 mozuのドラマ版で新谷和彦と新谷宏美は結局どうなったのですか?どっちが死んでどっちが生きてるのかよく分かりません(。>д<) えっと複雑ですから時系列で。新谷広美・和彦の姉である広美がなんらかの事情で死ぬ。 原作の世界観と映像ならではのエンターテイメント性、それらの中心点を見事にえぐった作品と言える。と、ここまでがテレビドラマシリーズまでのダルマの存在だが、『劇場版 MOZU』では謎に満ちていたダルマの正体がついに明らかになっている。ダルマはこれまで、すべての悪を象徴したような存在として都市伝説のように語られていたが、実は実在する吉田コマオという一人の人間だった。吉田コマオは陰で日本を動かす闇のフィクサーであり、倉木の妻もその歯車の一つとして操られていた。そして娘の雫を殺したのもダルマだった。そして、それは倉木の妻を思い通りに動かすためであった。もっとじっくり表現すれば、様々な説が話題を呼ぶ作品になったと思う。「MOZU」を映画として評価するか、ドラマとして評価するかは非常に難しいところではあるが、実験的で挑戦的な作品であったことは間違いない。ドラマの枠を超えた映像美と圧倒的なアクションシーン、練り込まれた脚本、見るに値する要素はそろっている。個人的にはすべてドラマで見られればもっとおもしろかった気はするが、そこも含めて新しいものに触れるおもしろさというのは確実にあった。監督はテレビドラマ同様、『海猿』シリーズを手がけた日本屈指のヒットメーカー・羽住英一郎。日本では実現不可能なド迫力シーンを撮影するためフィリピンで大規模な海外ロケを敢行し、実物を使ったガン・アクションや、公道を完全封鎖してのカーチェイス、トレーラー大爆破など劇場版にふさわしい超大スケールで物語は壮絶な結末を迎える!その反面で、シリーズを通してすべての謎は回収されているので決して投げっぱなしの作品ではない。ダルマの存在から、倉木の娘が誰に殺されたのか、など気になる謎は劇場版ですべて表現されている。それでも、明星の父親がなぜ家族を捨てたのか?という細かい疑問に対しての明確な回答はなかった。羽住監督的には、そこも読み取れるように作ってあるようだが。どこまでいっても疑問が残る作品であるが、そこが同時に魅力でもある。羽住監督の中では、完全にすべてのストーリーが繋がっているのは間違いないので、後は受け手の解釈次第のようだ。羽住監督は「MOZU」の撮影が終わるのを死刑宣告のカウントダウンのように感じていたという。こんな狂った撮影をできるのは後何日しかないと考えると悲しくなったと語る。メイキングの中でも、フィリピンでの撮影は一切反省しない代わりにしゃぶりつくすと話していた。「MOZU」は羽住組にとっても初めての海外ロケであったが、その言葉を聞くとあそこまでの撮影を敢行したのもうなずける。そして、そんな狂った羽住監督が狂っていると評するのが西島秀俊である。出演しているすべての俳優が振り切った演技を見せてくれるのが「MOZU」という作品の魅力だが、その中でも西島秀俊の作品に対する思いは尋常ではなかった。インタビューなどでは、「MOZU」の撮影を2度とやりたくないとか、死んでもおかしくないとか話していたが、実際は羽住監督に日本での撮影は物足りないとぼやいていた。いかにもストイックな西島秀俊らしい発言である。ちなみに劇場版の公開に合わせて、「大杉探偵事務所 ~美しき標的編~」と「大杉探偵事務所 ~砕かれた過去編~」という2本のスピンオフドラマがあったが、こちらは「MOZU」シリーズの世界観とは異なった、取っ付きやすい作品となっている。「MOZU」ファンにはたまらないユーモアが随所に見られ、笑いもある。「MOZU」の世界観とのギャップがおもしろいので、見ていない人は確実に楽しめる。「西島君は、おいらのラジオ時代からの熱狂的ファンで、共通の趣味もある気の合う相棒みたいなものだから、楽しい現場になりそうだね。」今でこそ、ドラマやCMに引っ張りだこの西島秀俊だが、彼の役者人生は決して順風満帆だったとは言えない。21歳の時、連続ドラマ「はぐれ刑事純情派V」で俳優デビューし、93年に出演した連続ドラマ「あすなろ白書」でゲイの若者を演じたことで、そのルックスから注目を集めた。そして事務所はそれに便乗する形で西島をアイドル路線で売ろうとした。しかし、本物の役者を目指す西島は事務所と真っ向から対立し、事務所移籍とひきかえに、民放ドラマ5年間出演禁止という条件をのまされた。大手プロに逆らった見せしめに干されてしまったのだ。そして『劇場版MOZU』は、西島秀俊が「本当に最後。間違いないです」と語る完結編なので、さらに「MOZU」の世界を堪能するにはもう小説を読むしかない。劇場版を見終わってから映画のメイキングシーンも見たのだが、実際の撮影はもともとドラマとは思えないほどのスケールであった。特にカーアクションシーンは、西島秀俊が死んでもおかしくないと語るほど激しいものだった。このカーアクションはフィリピンで撮影されたのだが、現地の警察が全面協力し道路を完全封鎖するなど日本ではまず撮影許可が下りない規模で撮られていた。フィリピンは映画撮影に国を挙げて協力してくれる国であり、戦争映画の金字塔と言われる『地獄の黙示録』(1980)もフィリピン軍の協力のもと撮影された。フィリピンで撮影されたアクションの中でも東がロケットランチャーで倉木の乗っている車を爆破するシーンは撮影現場が騒然としていたのが印象的だった。俳優もスタッフも全員が特別と語る「MOZU」だが、確かにこの作品のワンシーンごとすべてに一切の妥協を感じさせないのは素晴らしいと思う。西島秀俊主演の前編「ダブルフェイス 潜入捜査編」と、香川照之主演の後編「ダブルフェイス 偽装警察編」の2話構成で、麻薬密売組織に潜入する捜査官と警察官に成りすまし組織に情報を流すスパイのそれぞれの目線から描かれる。この作品のもととなったのは香港映画の『インファナル・アフェア』で、「ダブルフェイス」はリメイク版という位置づけになる。そしてリメイク版はアメリカにも存在している。マーティン・スコセッシ製作・監督、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン主演の『ディパーテッド』だ。アカデミー賞やゴールデングローブ賞も取ったので、こちらの作品は知っている人も多いだろう。しかし、僕は言いたい。「ダブルフェイス」の方がおもしろい!スリリングな展開はどちらも同じだが、「ダブルフェイス」は『ディパーテッド』よりキャラクターに入り込める人間ドラマが描かれている。正直、マーティン・スコセッシのリメイクより日本のドラマ版リメイクがおもしろいと思ったのは自分でも驚いた。フィクサーとは、政治や企業の決定に対し、正規の手続きを経ずに影響力を持つ人物のことを言う。そして、ダルマの正体である吉田コマオは架空の人物であるが、おそらく基となった実在の人物がいる。吉田コマオという名前にもどことなし似ているが、日本にはかつて児玉誉士夫(こだまよしお)という「フィクサー」と呼ばれた男がいる。彼は政財界に大きな影響力を持ち、中国・アメリカと暴力団の中心的仲介者でもあり、CIAエージェントでもあったと言われている。確証はないがこの男がダルマの正体である吉田コマオの原型だと思われる。テレビドラマシリーズを見てきたファンにとって、ついに“ダルマ”の謎が明かされる本作を待ち望んでいたことと思う。僕もそんな一人だ。TBSとWOWOWの共同製作から始まった「MOZU」は、テレビドラマの時点で映画のような出来で、他とは一線を画していた。普段テレビドラマを見ない映画好きでも見れる作品なので、ぜひチェックしてみてほしい。Copyright© Lucky Now , 2020 All Rights Reserved.それからは、97年から02年までNHKのドラマ以外はマイナーな映画のみの出演となり、世間からは忘れ去られていた。そんな西島に救いの手を差し伸べたのが、本作で初共演することとなった北野武監督だった。西島を2002年の北野映画「DOLLS」の主演に抜擢したのだ。それが転機となって、以降は出演解禁となり現在に至る。西島は干されている間も決して腐ることなく、年間300本以上の映画を見て演技を追求していた。そのストイックさと役者に対する情熱があってこその現在だが、西島にとっては北野武は間違いなく恩人だろう。そんな経緯があるので、本作での二人の初共演はとても感慨深い。原作の小説「百舌」シリーズは、累計240万部を突破する大ヒットを飛ばしながらも“映像化不可能”と言われ続けてきた。それは深遠かつ複雑な人間関係と物語構成によるものだった。1981年の「裏切りの日日」から2002年の「鵟の巣」まで6作が執筆されており、単純にこれを映画やドラマに落とし込むことは不可能だった。しかし、TBSとWOWOWで共同製作による大掛かりなプロジェクトとして初めて映像化が可能となった。ドラマから映画へと繋げ、深遠かつ複雑な人間関係と物語構成を描き切ろうとしている。「MOZU」の話とは少しそれてしまうが、「MOZU」が好きな人には2012年に製作された「ダブルフェイス」というドラマをおすすめしたい。こちらがTBSとWOWOWで共同製作第1弾で、監督を務めたのは羽住英一郎、主演は西島秀俊と香川照之という「MOZU」と共通点の多い作品だ。実際、世界観も似ており「MOZU」が好きな人は間違いなくハマる作品だと思う。羽住監督があえて具体的なエピソードを用いてダルマは過去にこのような悪事を働いてきたという表現はしなかったのだが、ここが一般層に届かなかった要因である。しかし、そこが「MOZU」のおもしろさでもある。「出口のない作品を作りたかった」という羽住監督の思惑は見事に達成されている。ダルマの存在を明確にすれば、内容はすっきりしただろうが「MOZU」のあの世界観は生まれなかった。羽住監督の意図を汲み取るようにダルマを演じたビートたけしも、ダルマはシーンの中で置物のような存在として演じたと語る。逆に言えば、そこにいるだけで存在感のある役者としてビートたけしが選ばれた。「MOZU」シリーズはテレビドラマの「Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」「Season2〜幻の翼〜」から『劇場版MOZU』まで、結果的には賛否両論ある作品だった。それも納得で、シリーズを通して豪華なキャスティングとは裏腹に分かりづらい作品であった。抽象的な表現が多く用いられ、内容がはっきりしないところがあった。ただ話題のドラマを見ようという心構えで見た人にとっては肩すかしであったと思う。否定的な意見の多くも、解釈の難しさから生まれたものが多かったようだ。実際、“映像化不可能”と言われ続けてきた理由を知る上でも原作を読んでみるのはおもしろいと思う。それに原作との違いが気になる人も読んで損はない。特に1981年に執筆されたこともあって、原作との違いは多いのだ。例えば、携帯やスマホはもちろんパソコンもない時代であったり、倉木がタバコを吸わないとか、大杉の良き相棒・鳴宮啓介がいないとか、倉木の妻子の名前が違うなど細かい設定も結構違う。そんな中でも最も原作と違うのが“ダルマ”が出てこないことだ。また、原作はより描写が過激で、もしそのまま映画化すればおそらくR18指定になってしまう。あまり言うとネタバレにもなってしまうのでこの辺にしておくが、ファンからすればこうした違いは気になるのではないだろうか。しかし、シリーズ全体を通して最大の謎であったダルマが日本の犯罪や悪の象徴的な存在であることから、羽住英一郎監督はあえてその存在をぼやかして描いた。それによってダルマは悪のアイコンのような存在となり、実在するかどうかも怪しいからこそある種の神のような強大さを持った。劇場版では実際の人間としてダルマは登場するのだが、登場シーンも少なく、その最後もあっけなく拍子抜けしたという人も多かった。このような手法はテレビドラマとしてはかなり革新的で、途中でドロップアウトする視聴者も多かったはずだ。それを緩和するために、ダルマという原作では描かれない縦軸をストーリー全体に入れている。もともと映像化不可能と言われた小説「MOZU」シリーズだが、それは派手なアクションなど撮影の困難さではなく、ストーリーの複雑さだった。劇場版では特に邦画とは思えないほどのスケールでアクションが撮影されているが、むしろ原作ではアクションシーンは少ない。そうしたエンターテイメントとしての要素を多く盛り込みながら、ダルマという縦軸を中心に脚本を練っている辺りは、この作品の映像化の難しさを物語っている。劇場版の個人的な感想としては多くの人同様、展開が早過ぎるという印象はあった。「MOZU」の世界観を描く上で、2時間という尺は短か過ぎるという意見は否定できない。この劇場版の脚本をドラマでやれば、さらにおもしろい作品に仕上がったはずだ。ただ、尋常ではないアクションシーンは映画ならではであった。ドラマでは中々難しい海外ロケを敢行し、日本では撮影許可が絶対に下りないであろう過激な絵に仕上がっている。