芸人、アイドル、声優、スポーツ選手、化学物質、クラシック音楽、妖怪などなど、色んな物の知名度ランキングがわかるサービスです。知らないジャンルを学んだり、知ってるジャンルを掘り下げるのにお役立て下さい。 この流れに乗るには、安定した人気や評価を得て、安定した作品提供力を持続することも勿論ですが、作品そのものの質の高さも大切です。3段の流れの中で1度でも失敗すれば、労力も水の泡となってしまいます。しっかりと需要に応えたレベルの高い作品を、連載小説段階からコンスタントに提供し続ける実力が大事となってきます。連載を持つことができれば御の字ですが、新人の場合、コラムや穴埋めなど、単発の執筆も多いです。単発なので、月あたりの仕事量も安定せず、1回あたりの枚数も少なく、要は実入りもかなり低い仕事が多いようです。また、俗に一発屋という言葉があるように、1作品でも起爆力のあるコンテンツを持てば、戦略次第で何度でも繰り返し売り上げを出し続けることができてしまいます。なので、1発でもいいから当てる爆発力も、年収を増やすには大事な要素です。印税率一つとっても大きく違いますが、有名な人は純粋な作品単価など出版社との契約で得られる作家収入だけでなく、TV出演やインタビュー料、講演会などの副収入でも大きな利益をあげることができます。東野圭吾さん、村上春樹さんなど、日本のトップレベルの小説家になると、年収は億超えも珍しくなくなるようです。収入を増やすために重要なセオリーは、連載小説を雑誌に掲載してもらい、その連載小説が書き下ろしや加筆修正を経て書籍化し、さらに2年後に文庫化、という好循環レーンにうまく乗ることです。この理想的な流れに乗れば、1つの作品につき最低3度の収入獲得のチャンスが巡ってきます。出版社としても、3段構えの収益プランを想定できるわけです。人気作家の場合、部数が桁違いになってきますので、収入もその分倍々ゲームで増えていきます。印税率も新人より多くなります。概ね10%と言われていますが、人によっては12%を超える場合もあると聞きます。高収入を得られる小説家はほんの一握りです。しかし好きな人は専業でも切り詰めてでも小説を書き続けていますし、たとえ兼業でも頑張って続けています。一方で出版不況の中、かつて売れていた作家さんが今は苦しいという話も散見するようになってきました。小説家が難しいのはここで、報酬は出版実績のあるものにしか発生しません。かけた労力だけ、成果が出るとは限らない厳しい世界であると言わざるを得ません。しかし、簡単に導入できて、収益も上げられるかもしれない流れとして、電子書籍の出版が挙げられます。例えば、紙の書籍で出版する場合、印税率の相場は10%、これはこれまで見てきた通りです。しかし、電子書籍を出版する場合、amazon社のKindle個人出版(KDP)であれば印税率は最大70%にも上ります。人気作家になれば、基本的な印税収入が増えることはもちろん、様々な副収入もついて、非常に高い収入を得ることが可能です。しかし現実は、小説のみで食べていける作家は一握りのみで、多くの作家はサラリーマンの平均以下の年収となっています。なので、兼業をしたり、配偶者の稼ぎに頼ったりしなければ厳しい人が多いようです。小説家の収入というのは、本を出せるかどうか、そして売れるかどうかによってかなり左右されるため、一概に言うことはできませんが、様々な媒体で印税や原稿料について明かされているので、大体の概算を算出することは可能です。新人小説家として1年目の場合、収入源は、主に新人賞の副賞賞金、そしてデビュー作の印税となります。デビュー時から連載を持ったり、複数著作を出したりする人もいますが、基本的には1年目はこれだけと言っていいでしょう。副賞賞金は、新人賞の場合、50~100万円が主で、比較的高い賞でも150万円前後です。原稿料は作家の能力、専門性の有無によってもかなり変動しますが、雑誌で連載を持つことができ、原稿を月に原稿用紙100枚分書いたとして、新人の場合10~30万円の収入となります。文芸誌の小説連載の場合、原稿料は2,000~5,000円が平均と言われていますので、100枚で20万~50万円の収入になります。年収を増やすためには、時代に沿った表現の場を見つけることも重要なことです。Web小説が原作である作品が紙の本として出版され大きく売れた例も増えてきています。Web小説は無料で読めるということもあって、たとえ収益に繋がらなくても作品を発表し続けることそのものがメリットになります。ただ、月に100枚もの原稿を書くことはまずないと言っていいでしょう。基本は中短編やコラムで50~70枚程度を上限としてコツコツ稼いでいくことになります。年に1本、100〜200枚の長編が出せればいい方です。また、デビュー後に本を出す場合、出版社、編集者による厳しい判断が待っています。デビューできて2作目に誠心誠意取り組んだとしても、作品がボツになってしまうことも普通にある世界です。ボツになってしまうと、代価が支払われることはなく、労力がまるまる無駄になってしまいます。これまでの例は、あくまでもちゃんと作品が出せた場合の幸運な例であるといえます。もちろん、新人賞の受賞作は単行本出版を伴うものが多いですが、例えば新潮社や文學界など比較的短めの作品を募集する新人賞の場合、単行本化がなかなかされない傾向にあります。初版の平均は8,000部、と概算しましたが、これは少し前の時代の平均です。現在、初版の発行部数は軒並み減り続けています。現在の発行部数はかなり落ち込んでいて、場合によっては3,000部ということもざらにあるといいます。幸運にもしっかりと人気が出て、重版が決まれば、その分印税も増えますが、今や3,000部を売り上げるのも厳しい時代に突入しているということができます。新人であれば尚更でしょう。小説家といえば、原稿用紙とペン1本、今ではPC1台、究極を言えばスマホ1台でも可能な仕事です。一般的には、作家生活は華やかで自由でクリエイティブ、夢の印税収入でウハウハ、といったイメージが強いですが、実際は厳しく過酷な仕事と言われます。今回は、小説家の平均年収や、年収アップの方法などを紹介していきます。しかし、人気作家といえども、必ずしもずっと印税がたんまりの豪遊生活ができるかというとそうでもないようで、例えば柳美里さんが2015年にビジネスジャーナル誌のインタビューに応えたところによれば、昔は1億円の年収がありましたが、今は400~500万円、サラリーマンの平均あたりになっているそうです。例えば1冊1,500円の単行本を、印税10%として、発行部数が1万部を超えると150万円、10万部超えると1,500万円、そして100万部を超えた場合、1億5,000万円もの収入が、印税だけで得られます。一般企業に勤めるサラリーマンにしてみれば、夢のような額です。実力派で知られる羽田圭介さんでも、雑誌連載の際の原稿料は芥川賞受賞後で1枚あたり5,000円と言われており、月に原稿用紙50枚分書いたとしても月収にして25万円にしかなりません。出版不況も相まって、講演料やインタビュー料も減ってきているそうです。パーセンテージからしても大きな差があることはもちろんですが、ロイヤリティがここまで高く設定されていることで「紙の本ほど大きく売れなくても十分食べていける」収益になるというところが、最大のメリットです。しかしまだまだ成長途上の分野なので、マスメディア的な知名度に直結してテレビやラジオ出演の仕事が舞い込む、というほどには浸透していないのが現状です。出版社にもよりますが、新人小説家の場合、印税は1冊につき価格の5~8%ほどと言われています。デビュー作の初版発行部数の平均が8000部と言われておりますので、印税8%、デビュー作単価が1000円であったとすると、1,000円×0.08の1冊あたり80円×8,000部で、印税は64万円となります。副賞賞金と合わせると、年収はおおよそ114~214万円です。これからは、電子書籍など新たな活路も視野に入れるべきです。好きな作品を書き続けていく熱意だけでなく、時代への適性がある人だけが、小説家として生き残るのかもしれません。