※行政の管理に基づき処理される、一部の事業系一般廃棄物を除く。プリンターメーカーの共同プロジェクトである「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」についてご紹介します。回収したトナーカートリッジの素材を再度製品に使用する「クローズドループリサイクル」等の取り組みを行っています。2018年2月に、これまでのリサイクル工場のイメージを覆す「クリーン&サイレント」をコンセプトにした「エコテクノパーク」が開所しました。「エコテクノパーク」では、最新鋭の自動リサイクルラインによるトナーカートリッジやインクカートリッジのリサイクル、複合機のリマニュファクチュアリングなどを行い、高度な資源循環を追求しています。また、環境活動の発信拠点として、ショールームや工場見学コースが併設されており、小中学生などに向けた環境学習の場としても活用いただいています。キヤノンはさまざまなジャンルにおいて製品の小型・軽量化に取り組むことで、原材料として使用する資源の削減に努めています。キヤノンでは、取水の状況を取水源別(上水道/工業用水/地下水)に集計し、各地域の取水制限を超過しないよう管理しています。さらに生産に起因する水使用量の目標を定めて管理し、生産工程の改善や水使用の効 率化、管理水準の向上により、削減に努めています。キヤノンが世界各地で行っているさまざまな環境活動。豊かさと環境が両立する未来のために走り続ける人々の物語があります。近年、資源枯渇への懸念や、廃棄されたプラスチックが海を汚染する海洋プラスチック問題などを受けて、資源の循環利用の重要性が世界的に高まっています。キヤノンは、限りある資源の有効利用と廃棄物削減のために、製品の小型・軽量化による省資源化、使用済み製品のリユース・リサイクルを進めています。また、事業拠点においては生産に伴い発生する廃棄物の削減や水使用量の削減などに取り組んでいます。キヤノンエコテクノパークに導入されている自動リサイクルシステム「CARS-I:Canon Automated Recycling System for Ink Cartridge」は、ベルトコンベアで流れてくる使用済みインクカートリッジをカメラにより自動で識別し、選別することができます。選別後は、解体、粉砕、洗浄までの工程を一貫した自動化ラインで行っています。素材ごとに分けられた材料は、インクカートリッジの部品に再利用されるほか、製品積載用パレット、文房具の材料としても再利用されています。キヤノンは、トナーカートリッジの材料を繰り返し利用する独自の「クローズドループリサイクル」の仕組みを構築しています。回収されたトナーカートリッジの筐体などに使われているHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)は、この「クローズドループリサイクル」によって、新しい製品に生まれ変わります。※トナーカートリッジのリサイクル拠点:キヤノンエコロジーインダストリー(日本)、キヤノンバージニア(米国)、キヤノンブルターニュ(フランス)、キヤノン大連(中国)清掃したフレームにリユース部品や新品の部品、外装カバーを取り付けます。※集計範囲は全世界。大判インクジェットプリンター用、コンパクトフォトプリンター用を含みます。事業活動で必要な水を今後も持続的に利用していくため、水の使用効率の向上に努めています。※世界資源研究所(World Resources Institute): 米国に本拠を置く、地球の環境と開発の問題に関する政策研究と技術的支援を行う独立機関。資源を繰り返し使い続ける「製品to製品」の資源循環を追求。製品が消費された場所でリサイクルを行うために、世界各地にリサイクル拠点を構えています。キヤノンは現在、日本、欧州(2拠点)、米国、中国の計5拠点にリサイクル拠点を構えています。これにより、製品が消費された地域で資源を循環させる体制を整え、取り組みを継続しています。※2017年からキヤノンメディカルシステムズの実績を追加しています。いま、キヤノンは4つの新規事業を飛躍させる戦略的大転換に挑戦しています。高度な資源循環を目指す環境活動の発信拠点「エコテクノパーク」についてご紹介します。2019年末現在、35の国・地域で展開し、2019年までの累計回収量は、2,395tとなりました。キヤノンでは、水資源の循環利用も推進しています。例えば、大分キヤノンマテリアル杵築事業所は、大分近海の貴重な天然資源や生息物を有する別府湾に面しているため、その生態系への影響を考慮し、雨水以外の排水を一切放流しない「排水クローズドシステム」を導入しています。2008年以降、使用済み製品から取り出され、製品の原材料として使われたプラスチック量は37,917t、リユースされた製品・部品量は30,690tとなりました。また、インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新モデル「TR703」では、新エンジンの採用により、従来モデル「iP7230」と比較して設置面積を18%削減。コンパクト化を図るとともに、約18%の軽量化を実現しました。キヤノンでは、環境保護と教育支援活動の推進を図るために、カートリッジの回収を通じてベルマーク運動に参加しています。回収した使用済みの複合機を分解し、洗浄・清掃。必要な部品は交換し、再び新品同等の品質に高めて出荷しています。キヤノンは、自社製品において、資源を繰り返し使い続けられる「製品to製品」の資源循環を追求しています。なかでも、回収したオフィス向け複合機を新品同様に生まれ変わらせる「リマニュファクチュアリング」、トナーカートリッジの「クローズドループリサイクル」の取り組みに力を入れています。2019年には、フジサンケイグループが主催する第28回地球環境大賞において、「キヤノンのリサイクル技術を結集したキヤノンエコテクノパーク~循環型社会構築に向けた社会課題解決への挑戦~」が、「経済産業大臣賞」を受賞しました。キヤノンは他社に先駆け、1990年から「トナーカートリッジリサイクルプログラム」を継続して行っています。 回収した使用済みトナーカートリッジは、キヤノンのリサイクル拠点に集められ、機種ごとに分類されます。その後、リユースできる部品は取り出し、必要な洗浄やメンテナンス後に新しい製品の部品として再使用されます。また、リユースできない部品や材料は破砕し、帯電性や比重などの物理的特性を利用して、素材ごとに分別されます。キヤノンは、廃棄物を分別・回収して資源として再利用したり、廃棄物自体がなるべく発生しないように取り組むなど、廃棄物の排出量を削減するための活動を推進しています。特に生産拠点においては、各拠点の生産工程または部門ごとに、廃棄物の発生と関連の大きい要素を特定し予実管理を徹底することで、廃棄物削減の取り組みを継続しています。2019年発売のレンズ交換式デジタルミラーレスカメラ「EOS RP」は、高画質、オートフォーカスの速さ、多彩な撮影機能など、本格的な性能を詰め込みながら、初心者向けの一眼レフカメラより軽い約485g(バッテリー/カード含む)を実現。キヤノンのフルサイズEOSシリーズにおける、最小・最軽量を達成しました。事業拠点で3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を推進し、廃棄物削減に積極的に取り組んでいます。キヤノンが重点的に取り組んでいるその他の環境活動はこちらをご覧ください。

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