「来る(行く)」の謙譲語は「参る」です。 「参る」は到着する場所を尊い所と認めた場合の動きを表す言葉です。 そのため、例えば上司との会話で「週末は実家に参ります」という使い方は誤りです。 「来る」の尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」ですので、この点、1、3は適切です。 2の「参られる」は「来る」の謙譲語「参る」を尊敬表現の型「~れる」に当てはめてしまったもので、得意先の社長の「来る」を言うには不適切。 上記は下に向かって尊敬の度合が高くなっています。よく使う言葉なので、日ごろの感覚でなんとなくわかるのではないでしょうか。「いらっしゃる」には「居る」という意味もあり、文脈によってはわかりづらくなることもあるので「お見えになる」を習慣づけると良いかもしれませんね。相手が「来る」「来た」というのはビジネスシーンでは非常に多いかと思います。いろいろな言い方ができる「来る」「来た」ですが、「〇〇さんが参られました」というような間違いに注意してください。 尊敬語と謙譲語の使い分けに注意. 尊敬語の「いらっしゃる」の使い方で間違えやすいのが謙譲語の「おります」との使い分けです。この2つは用途が異なるため、誤り勝ちです。それぞれのポイントを抑えられる様に、適切な使い方を紹介しようと思います。 「来る(行く)」の謙譲語として、いちばん頻繁に使われるのは、「参る」です。 「来週参ります」や「ただいま参ります」などと使うことが多いです。 次に尊敬語ですが、目上の方を立てる場合に使う言葉です。 今回の「思う」の場合ですと「思われる」というような表現が正しい尊敬語となるでしょう。 謙譲語は自分をへりくだてて表現する敬語です。 今回は「来る」の尊敬語や謙譲語、ビジネスでの用例を解説します。 「来る」の尊敬語は、敬意の高い順から「おみえになる」「いらっしゃる」「お越しになる」「来られる」です。 (1)「あら、まだいらしたの?」(2)「どこへいらしたの?」など、「いらした」という言葉をしばしば耳にします。(1)も(2)も、正しくは「いらっしゃった」(尊敬語)を使うべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。それとも、「い 「来る」の敬語には複数の言い方があります。「丁寧語」と「尊敬語」について、それぞれ説明します。簡単なようで実は奥の深い「来る」の敬語表現について、詳しく解説します。例えば、お客様をお見送りする時、「またお出でください(また来てください)」よりも「またお越しください(また足をお運びください)」の方が直接的な表現を避けた上品な言い回しと感じられると思います。「お越しになる」は「来る」という意味で直接的に表現するよりも、「赴く」「足を運ぶ」といった「どこかの場所に行く」という間接的な意味合いを含む敬語です。前後の状況から、その様子が明確な場合は「来る」の敬語として「いらっしゃる」を使うのは問題ありません。「お~になる」の言い方の「お見えになる」は高い尊敬を表す言葉のため、ビジネスで使う言葉として問題ありません。「来る(行く)」の謙譲語は「参る」です。「参る」は到着する場所を尊い所と認めた場合の動きを表す言葉です。語彙力は信頼力につながります。簡単な言葉でも軽視せず、小さな積み重ねを大切にしていきましょう。「れる・られる」に語尾を言い換えた尊敬語で「来られる」の言い方があります。「れる・られる」は「お~になる」という敬語表現に比べて、美化語の「お」を頭につけることができないため、尊敬の度合いは低い表現です。日常的によく使う「来る」という言葉には、さまざまな敬語の表現方法があることがわかりました。状況に応じて適切な表現ができるようになると、社会人としての信頼感も増していくでしょう。「お~になる」の表現は他にも「お越しになる」の言い方があります。「お見えになる」「お出でになる」の言い方にくらべ、「お越しになる」は抽象度が高い言い方といえます。上述した「お~になる」の形に言い換える敬語が「お見えになる」です。「お見えになる」は身分の高い人が来ることを表す尊敬語です。同列の言い方に「お出でになる」があります。取引先へのメールで使える例文を紹介します。ビジネスメールで「来る」ことを表現する場合は、「お越しになる」を用いるのが無難です。「来る」の尊敬語には「いらっしゃる」という言い方もあります。「いらっしゃる」は「来る」の他に「行く」「居る」の尊敬語でもあります。例えば「来た」ことを知らせる時に「〇〇様がお出でになりました」、「居る」かどうかを聞くときに「〇〇様はお出でになりますか」などと用います。取引先の人が「来る」時や「来てほしい」時に連絡する場合など、メールや電話のやりとりが必要です。簡単な言葉に感じる「来る」ですが、思いのほか正しい敬語の使い方につまずいてしまうことがありませんか?「来る(行く)」の謙譲語はもうひとつ「伺う」があります。「伺う」は「訪問する」のへりくだった表現です。ビジネスシーンでは「御社に伺います」などの言い方で失礼にはなりませんが、「お伺いします」という「お~します」の表現にした方がより丁寧になるので安心です。「お~になる」の形の尊敬語には「お出でになる」という言い方もあります。「お出でになる」は、身分の高い人が「来る」ことの意味の他に、「居る」の尊敬語としても使われます。そのため、例えば上司との会話で「週末は実家に参ります」という使い方は誤りです。「お見えになる」「お出でになる」「いらっしゃる」はその場に「やって来た」ことを表す口語的な意味合いが強いため、メールや文書にはそぐわないことがあるためです。そのため、「来ます」と同様にビジネスの場面で取引先などに使う場合は、状況や相手との関係性を考慮して用いましょう。意味が紛らわしいこともあるため、「お~になる」の形で使う場合は「お見えになる」を使う方が無難です。次に「来る」の「謙譲語」について説明します。「謙譲語」とは、自分の行いをへりくだって謙遜することで相手を立てる表現です。この時「お伺いいたします」とすると二重敬語となり、敬語としては誤りですので注意しましょう。一方で、「参る」は「行く」「来る」の丁寧語としても用いられます。相手への敬意を込めて「ご一緒に参りましょう」「タクシーが参りました」などの言い方です。そのため、「お客様がいらっしゃる」と言う場合、お客様が「来た/行く/居る」の全ての意味を表すことができます。「来る」の丁寧語は「来ます」です。尊敬語ではないため、ビジネスの取引先や上司に使う際は、状況によっては不適切になることがあります。同僚や部下などに対する丁寧な言い方としては最適な言い方です。 上記のどこが間違いかわかりますか?間違いに記載したものは「お~」と「られる」、「お~」「いたす」の部分が二重敬語となっています。そのため、正しい使い方は「られる」「いたす」の部分を訂正した表現になっています。丁寧に丁寧に、と心がけるあまり、敬語表現を使いすぎてしまわないように気を付けましょう。「来る」に限らず「お~られる」などは間違えやすい言い回しですので、他の敬語を使う際にも意識してみるとよいでしょう。「来るよ」というほど仲が良いわけでもなく、かといって尊敬語や謙譲語を使うほど堅苦しいわけでもない相手にも丁寧語が使えます。「〇〇ちゃんなら今来ますよ」ということで、堅苦しくなり過ぎずに対応できます。「来る」と同様に言い回しの多い「聞く」の使い方がこちらで紹介されています。「来る」の敬語表現で不安があったあなたはぜひ確認してみてください。行く先、伝える相手が同じ場合はどちらも正しい敬語として使うことができます。恩師と話していて「明日の10時に先生の家に参ります」「明日の10時に先生の家に伺います」これはどちらを使っても問題ありません。話している相手も「来る」相手も、同僚など同じ立場の相手の時には丁寧語の「来ます」を使いましょう。この場合は逆に尊敬語の「お見えになる」などを使用すると違和感がありますから、いつでも尊敬語を使うということではなく、相手によって使い分けられるようになりましょう。相手の動作に対して使用する尊敬語に対して、自分の動作にかかるのが謙譲語です。「自分が来る」ということはありませんので、「来る」の謙譲語は「行く」となります。敬語として使いたい時に「来れますか?」と聞く機会はあまりないとは思いますが・・・「来られますか?」が正解です。「ら抜き言葉」は、特に年配の方に不快に思われることが多いので、気を付けてくださいね。クッション言葉とは「恐れ入りますが~」「申し訳ございませんが~」などを指します。文頭に使用することでやわらかい印象となります。さらに「してください」ではなく「していただけますか?」「していただけますでしょうか?」と疑問形にすることで、命令形ではなく依頼形で相手に頼み事をするとスマートです。「お越しになる」は「お見えになる」「お出でになる」よりは尊敬の度合が低く、「来られる」よりも高い言葉です。上司や来客の際は「来られる」ではなく「お越しになる」が適当といえます。こちらの記事に、尊敬語・謙譲語・丁寧語の詳しい解説が紹介されています。この機会にあやふやだった敬語表現について学んで役立てましょう!敬語の中でも、「来る」という言葉はよく使うのではないでしょうか?「来る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語は何か。また、どのような時にどの敬語を使えばいいのか悩んでしまいますよね?そこで今回は、「来る」の敬語の使い方とその例文をご紹介します。「させていただく」は正しい敬語?意味や例文・使い方・類語も紹介!【状況別】「聞く」の尊敬語・謙譲語・丁寧語は?敬語の使い方と用例を徹底解説!会社でお客様が「来た」ときに上司に伝える時などは、敬意を払うべき相手(お客様)に対して謙譲語を使用するのは間違いです。敬語表現である「お越しになる」「お見えになる」を使用しましょう。逆に、お客様に「今社長がいらっしゃいます」と社内の人間(身内)に対して尊敬語を使用してしまうと間違いとなります。このあたりが、「来る」の尊敬語と謙譲語を間違えやすい原因となっていますので、しっかり覚えておきましょう。いかがでしたでしょうか?「来る」「来た」というのは使用頻度の割に間違えやすい言葉です。誰に使うのか、誰に伝えるのかで表現が変わってしまうのが原因ですから、尊敬語・謙譲語のパターンをしっかり勉強しておきましょう。こちらの記事で間違いやすい二重敬語が紹介されているのでご覧ください。ここまで読んでくれたあなたなら何が間違いかわかるはずです。一方「伺う」は自分をへりくだって言う言葉で、「行く先」を立てる場合に使用します。「取引先に伺います」、「お客様のところへ伺います」となります。謙譲語と尊敬語の違いとは?また丁寧語とは?敬語について理解を深めるこちらもよくある「誰かが来たことを誰かに伝える」時の使用例です。「部長、◇◇社の〇〇さんがお見えになりました」というパターンですね。敬語として間違った使い方である「参る」をもっとも使ってしまいがちなのがこのシーンです。「来る」の丁寧語は「来ます」です。ビジネスシーンにおいて使う機会は少ないです。「今来ます」は丁寧語ですが、ビジネスの際は「今参ります」を使ったほうが適当でしょう。「お見えになる」は「来る」の尊敬語の中では尊敬の度合が高い言葉です。目上の相手に対して使用する言葉なので、立場が同じとなる会社の同僚などには使用しないほうが無難です。ビジネスであれば立場の高い社長などに使用するとよいでしょう。「行く」先に敬意を払う相手がいる、訪問する先自体が敬意を払うべき場所の場合は「伺う」を用います。「(私が)伺う」というへりくだった言い方なので、「部長は〇〇へ伺いますか?」というように相手の行為に使うのは間違いとなります。自分が客の立場の時は、相手(店員)からは敬語を使われますが、決して相手が目下なわけではありません。こういった場合も丁寧語を使用しましょう。食事や飲み会などで後から合流する人がいるような場合は「もう1人来ます」といった方が、相手も周囲の人にも丁寧な印象を与えることができるでしょう。こちらの記事でも正しい敬語かどうか、意味や文例を紹介しています。「来る」と同じく、普段よく使われる「させていただく」の使い方、自信のない方は要チェックです!「〇〇さんが参られました」なんて言っていませんか?「〇〇さんがお見えになられました」これも二重敬語となり間違いですよ。普段の使い方が間違っていないか、思い出してみてくださいね。尊敬語の例でも紹介した「誰かに伝える」パターンですが、こちらはお客様などに誰かが来ることを伝える時の使い方です。通常であれば上司の行動に対して「参ります」は使用しませんが、相手が社外の相手であれば正しい謙譲語となります。特に、相手に対して謙譲語を使ってしまうと不快に思われてしまいます。日ごろ使う言葉だけに、ビジネスに限らず学校や義両親など日常のどこでも使われる言葉ですから、スマートに使いこなしたいですね。Copyright 2020 BELCY All Rights Reserved.相手が「来る」「来た」というのはビジネスシーンでは非常に多いかと思います。いろいろな言い方ができる「来る」「来た」ですが、「〇〇さんが参られました」というような間違いに注意してください。上記は下に向かって尊敬の度合が高くなっています。よく使う言葉なので、日ごろの感覚でなんとなくわかるのではないでしょうか。「いらっしゃる」には「居る」という意味もあり、文脈によってはわかりづらくなることもあるので「お見えになる」を習慣づけると良いかもしれませんね。尊敬する相手(上司や恩師など)と話していて敬意を払う必要のない場所(旅行先など)へ行く場合は「参ります」を使用します。「私がどこそこに行きます」というのを相手に伝える時に使う言葉と覚えれば間違えません。「来る」の尊敬語は「来られる」ですが、より丁寧にする場合は「いらっしゃる」を使用します。「いらっしゃる」は、来る、居る、行くの尊敬語となる言葉で、多くのシーンで使用することができます。「来る」の尊敬語は種類が多く、その度合いなども異なってきますが、どれを使っても間違いではありません。相手やシーンに合わせて使い分けができるようにしっかり勉強しておきましょう。「参る」は相手を敬う場合と、「行く先」に立場がない場合に使用します。例えば上司と話しているときに休日はどこに居るかを説明するときに「旅行で〇〇に参ります」といった使い方になります。「旅行で〇〇に伺います」という使い方はできません。「来てほしい」時によく聞く「ご足労いただけますか?」などは、実は間違った敬語です。「ご足労」という表現は目上の人が目下の人に使う言葉です。よく使われていますから、使ってしまっても問題にはならないかもしれませんが、言い換えができるのであれば別の表現を用いるほうが無難です。「来てください」というのは不躾な印象があるので、「いらっしゃる」「お越しになる」などは丁寧な印象で使うことができます。さらに丁寧な表現にしたい場合は、クッション言葉を用いるようにしましょう。正しい使い方の「来られますか?」という言い方も、「来ることはできるか?」という意味と「来た」という意味のどちらにも使うことができます。そのため、前後の会話次第ではわかりにくいことがあります。前者なら「お越しいただくことは可能でしょうか?」などと言い換えたほうが伝わりやすいでしょう。