標準治療はピラジナミドの有無によって2つある。標準治療法Aは初期2ヶ月間はイソニアジト、リファンピシン、ピラジナミドにエタンブトールかストレプトマイシンを加えた4剤、以後4ヶ月はリファンピシンとイソニアジドの2剤で治療する。標準治療法Bは初期2ヶ月間はイソニアジト、リファンピシンにエタンブトールかストレプトマイシンを加えた3剤、以後7ヶ月はイソニアジドとリファンピシンの2剤で治療する。結核が重症の場合、2ヶ月を超えても菌陽性が続く場合、糖尿病、塵肺など免疫低下来す疾患を合併している場合、結核の再発では維持期治療を3ヶ月延長する。エタンブトールまたはストレプトマイシンはイソニアジド、リファンピシンのいずれかに薬物耐性であった場合に両剤耐性となることを防ぐために投与する。2ヶ月以上投与した後イソニアジドとリファンピシン両方に感受性と判明した時点で中止するが、感受性結果判明までは副作用などで投与困難とならない限り継続する。ピラジナミドは原則2ヶ月までの投与とする。ピラジナミドを使用しないと必要な治療期間が6ヶ月から9ヶ月と1.5倍になること、薬剤耐性菌であった場合、4剤使用の方が新たな耐性防止のためには安全であること、薬剤性肝障害の出現頻度がピラジナミドの有無によって大差ないことからできるだけピラジナミドは使用することが望ましい。治療開始時の菌陽性であった場合、菌検査の結果が最も重要な治療効果の判断基準である。標準治療を行った場合、治療開始後2ヶ月後には80〜90%程度が陰性化する。活動性結核治療の原則は、治療開始時は感受性薬剤を3剤以上併用する。治療中は患者が確実に薬剤を服用することを確認する、副作用を早期に発見し適切な治療を行うということに尽きる。薬剤感受性が確認できていない初期の治療はイソニアジト(イスコチン)とリファンピシン(リファジン)にエタンブトール(エブトール)またはストレプトマイシンを加えた3剤以上の併用が必要である。ピラジナミド(ピラマイド)を加える事で薬剤耐性の危険性がさらに低下するとともに治療期間を最短に抑えることができる。これらの3剤または4剤の治療が標準療法となる。標準療法の最大の障害は薬剤による副作用である。標準治療を行った4人に1人は何らかの薬剤変更が必要であったという報告もある。標準療法が行えないと副作用が多く、抗菌力も劣る二次抗結核薬を長期使用することになる。イソニアジトとリファンピシンの発熱や発疹の副作用で使用できない時は減感作療法も検討され、ガイドラインも示されている。抗結核薬は抗菌力が強く初回治療に標準的に用いるべき一次抗結核薬と、抗菌力が劣るが一次薬が使用できない場合に用いる二次抗結核薬に分けられる。 あらゆる抗菌薬の中でも、結核菌に対して強い抗菌作用を有する薬がリファンピシン(商品名:リファジン)です。その他、ハンセン病の治療でも用いられます。 実際に結核を治療するときは、単剤で使用することはありません。 結核患者にキノロン系抗菌薬は禁忌か それでは、キノロン系抗菌薬は肺炎の患者にどのような場合にも投与してはいけない のでしょうか?それは、病態によって異なるという報告もあります。 台湾の大学病院で重症の肺炎とし 非結核性抗酸菌症では、胸部単純レントゲン写真と胸部ctといった画像検査や、痰を用いて培養検査と呼ばれる方法がとられることもあります。非結核性抗酸菌症の原因菌は増殖スピードが非常に遅く、結果が判定するまでにも数週間を要することがあります。 ピ、タンパク質が料理になります。細菌が増殖をしたり生命活動を行ったりするためには、タンパク質の合成が必要です。私たちであっても、髪の毛や皮膚、爪がタンパク質で構成されていることから分かる通り、タンパク質は必須の物質なのです。 歴史. 結核の最初の有効な治療薬は1944年にワクスマンらが放線菌の培養濾液から抽出したストレプトマイシンであった。 それまでの結核の治療は自然治癒力を助長し、それを妨害するものを防ぐという原則に基づき大気、安静、栄養療法が主な柱となっていた。 ただし、非結核性抗酸菌は常在菌でもあるので、細菌検査が2回必要となる場合もあります。治療は抗菌薬を複数飲むことで行います。非結核性抗酸菌症が心配な人や治療したい人は、呼吸器内科や感染症内科を受診して下さい。 併用禁忌薬とは、「飲み合わせの悪い薬」のことです。 併用した場合、作用の減弱、副作用の増強など体に悪い影響がでるおそれがあります。 新たに別の科、あるいは別の病院にかかるときは、服用中の薬のことを必ず伝えておきましょう。 日本では排菌陽性者を対象として以下の強化療法(WHOが推奨しているもの)を行っています。 排菌陽性者とは喀痰塗抹検査で陽性であること、つまり痰の中に結核菌がいることが検査で証明された方のことをいいます。 併用注意 :一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ. 薬の併用には専門的な判断が必要です。併用する場合も、併用をやめる場合も、 決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。 併用禁忌 :一緒に服用してはいけない薬の組合せ.