【ホンシェルジュ】 舞台は第三次世界大戦後の日本の新首都「ネオ東京」。世界を揺るがす謎の存在「アキラ」をめぐる争いに巻き込まれた少年たちの運命を描くsf超大作です。2021年にハリウッド映画が公開予定でしたが、なんと発表2ヶ月後に無期限延期とアナウンスされました。 ケイの意識を操り、鉄雄を阻止しようとする3人。「アキラ」の力を知る大佐、そして金田も施設を脱出し鉄雄を追いますが、鉄雄の力に共鳴した「アキラ」は目覚めてしまいます。軍の施設に運ばれた鉄雄は、事故と脳神経に作用するドラッグの影響から超能力の可能性に目覚めることに。そして軍が投与した劇薬により覚醒。施設から抜け出しますが、副作用の激しい頭痛に襲われます。奇妙な少年とともに、運び込まれた軍の施設で、秘密の計画に取り込まれてしまう鉄雄。科学によって超能力に目覚めた彼は施設を抜け出しますが、力と引き換えに自我を失っていくのでした。「アキラ」をめぐって争う複数の勢力や、暗示的なセリフ、パラレルワールド的な展開など、一度読んだだけでは理解が難しい要素がいくつも絡み合っています。この巻の見所は、鉄雄と金田のチームとの闘いです。金田に特別な力はありませんが、抜群の運動神経とアイデアを駆使して鉄雄を追い詰めます。ケイに対する金田の気持ちはそれまではっきりと描かれていませんが、彼女の告白に対する返事である一言は、彼女への愛に溢れています。消えた少年を探す金田は、少年を捕えようとする軍、軍の機密である「アキラ」という謎のワードを追う反政府ゲリラと交錯。その中で、ヒロイン・ケイとの出会いを果たします。「『AKIRA』も大友克洋も名前は知っているけど…」という人も、カップ麺のCM曲だった宇多田ヒカルの『FREEDOM』ならピンとくるはず。そのガスの作用で、一時的に力をコントロールする鉄雄。金田は彼の元に辿り着き、自らの拳で目を覚まさせようとします。鉄雄の自我と力がせめぎ合う中、軍の爆撃で2人は散り散りになってしまうのでした。怒涛の展開の5巻。ケイは金田との再会を果たし、生き残っていた大佐や金田のチームの仲間・甲斐らとともに集結します。SF漫画界の金字塔とも言われる本作。この名作が時に「迷作」とも呼ばれるのは、複雑で難解に思われるストーリーが理由かもしれません。作者・大友克洋は1954年生まれの宮城県出身。代表作は本作や『童夢』などで、前述のとおり『AKIRA』ではアニメの制作も行っています。しかし、この複雑さこそが『AKIRA』を『AKIRA』たらしめる魅力。細密で美しい作画とも相まって、「理解しきれないけど引き込まれる」、「何度も読み返して考察したくなる」、そんな特別な心理効果を生んでいるように思われます。目覚めたアキラを抹殺すべく、軍は人工衛星に搭載したレーザー砲を発射します。この一撃で鉄雄の右腕はちぎれ、辺り一帯は崩壊。金田とケイは隙をつき、アキラを連れ出すことに成功します。アキラの爆発に世界が飲まれていく巻末の数十ページは、まさに圧巻。その迫力は、幼いアキラの姿とのギャップでさらに引き立てられています。各勢力が鉄雄を追う中、鎮圧に乗り出した米軍は細菌ガスでの攻撃を開始します。金田に追い詰められるも、軍が作った特別な薬を手に入れさらに力を得た鉄雄。金田を蹴散らし去ろうとしますが、軍の大佐から力をコントロールするよう提案され、再び施設に戻ります。アキラの力の巨大さを説明する、実に暗示的なセリフとなっています。その緻密な画風やサイバーパンク的な世界観は高く評価され、日本のみならず世界のアニメや実写作品にも影響を与えたと言われています。根津は宗教指導者・ミヤコに仕える1人でしたが、彼女は根津の私欲を見透かし、阻止しようと動くのでした。まさかこんな子ども1人の力で、軍が、政府が、世界が翻弄されるとは。叫びの主であるゲリラのメンバー・竜の心情が、手に取るように伝わってきます。仲間からの熱い支持を集める金田らしさに、口に出したくなる語感の良さがプラスされた至高の名言です。キヨコはケイに、ミヤコの元へ向かうよう告げます。実はミヤコも、遥か昔に軍に生み出された超能力者だったのです。爆発で金田と離れてしまったケイ。なんとか生き延びていたものの、行動をともにするマサルやキヨコの副作用を抑える薬が尽きかけていました。計画前夜は5巻の名シーンです。思いつめたケイから、今晩一緒にいてほしい……と言われ、ただならぬ様子を察知した金田。1982年、日本に新型爆弾が投下され、第三次世界大戦が勃発。世界は荒廃と混迷に包まれ、再建の途上にありました。金田は姿を消した鉄雄を追い、軍と反政府ゲリラとの抗争に巻き込まれていきます。軍がその存在を恐れひた隠しにする「アキラ」の正体、そして彼らの運命は?覚悟を決めたケイ。彼女を問い詰め計画を知った金田は、自分が決着をつけると言い残し鉄雄の元へ向かいます。その後の結末は書きませんが、ヒントとなるシーン&名言をご紹介。瓦礫に埋もれた街の中、ある人物が「アキラはまだ俺達の中に生きてるぞ!」(『AKIRA』6巻より引用)と叫び走り去ります。発表時の衝撃は大きく、多くの人々がそのクールな作風に驚愕し夢中になりました。「大友以前・以降」と言われるほど、その後の漫画・アニメ作品に影響を与えたことはよく知られています。いよいよ鉄雄の力は頂点に達し、圧倒的な爆発が世界を包む中、キヨコたちとともに現れるアキラ。「めざめ」を迎えた彼は最後の力を発動し、物語は最大の見所・クライマックスへと加速していきます。金田はケイとともに捕まり、同じ施設で取り調べを受けることに。力によって研究者の思考を読んだ鉄雄は、そこで「アキラ」の存在を知ります。軍も恐れる脅威。それがとある場所に眠らされていると知り、鉄雄は「アキラ」を起こそうと動き出すのでした。そして、舞台は2019年、東京湾上に新たに建設された巨大都市「ネオ東京」。絶望的な状況であっても、未来の存在を確信している金田。そんな彼の芯の強さも表す、非常にしびれる名シーンであり名言といえるでしょう。大東京帝国の手を逃れつつ、ミヤコ教の神殿に辿り着いたケイたち。そこもまた帝国に襲われていましたが、犠牲を払いながら奮闘します。また多くのファンを魅了するのが、予言的なストーリー。たびたび物語と現実との不思議な一致が見られ、「2020年東京オリンピック開催」も的中させたとして話題になりました。…と言いつつ、これから読む人には少しハードルが高く感じられるかもしれません。そんな人にも作品の魅力が少しでも伝わるよう、物語の展開を担う人物たちをわかりやすく紹介していきます!力を持つ者は他にもいました。戦前からの生き残りであり軍の実験隊でもあるタカシ、マサル、キヨコ。彼らは、施設内で「アキラ」や鉄雄の動向を見守っていました。大友ワールドの特徴は、なんと言っても緻密な背景や物体の描写。それまでデフォルメが当たり前だった日本漫画に、彼が描く写実的な高層ビル群や人物、バイクなどのメカニックな乗り物の精巧さは新しい風を吹き込みました。ついに明かされた謎に対する読者の感慨と重なる、端的な一言です。そして、変わり果てた幼馴染を追い続ける金田。「アキラ」をめぐるさまざまな勢力の争いに飲まれつつも、持ち前の度胸と機転で鉄雄に迫ります。まさに昨今、世界を席巻する「ニッポンのアニメムーブメント」の先駆け的存在と言っていいでしょう。そんな中、鉄雄が口にしたセリフが2巻の名言といえるでしょう。最大の見所であるアキラの姿が明らかになるシーンを、強く印象づけています。「科学」「超能力」「少年の苦悩と友情」といったテーマが混ざり合う『AKIRA』の世界のキャラクターたち。彼らの未来は、どこへ向かうのでしょうか?『AKIRA』は、大友克洋によるSF漫画作品。1982年に連載が開始されると、爆発的にヒットしました。1988年には作者本人によりアニメ映画化もされています。米軍を殲滅し、ミヤコの力を媒介したケイと向かい合う鉄雄。ほぼ怪物となり果て、力を求めてさまよい始めます。なおも幼馴染を追ってきた金田は、鉄雄に体ごと飲み込まれてしまうことに。一方、さらなる力を得たと思われた鉄雄でしたが、しだいに制御不能になっていきます。彼の力はより大きなエネルギーを求め暴走し、自我と肉体は崩壊を始めていくのでした。


時代がようやく追いついた――世界を揺るがした伝説的作品が、舞台となった記念すべき年に4kリマスターで再臨。『akira』4kリマスターセット 2020.4.24 on sale 2019年の東京を舞台にした作品『akira』。今回は、『akira』の原作漫画の魅力やあらすじをネタバレ紹介していきます。謎に包まれた存在「アキラ」とは一体何なのかも考察していますので、ぜひご覧くだ … Anime Expo 2019で新アニメ化プロジェクトを発表がされ話題が再燃!2019年の日本が舞台である『AKIRA』。 今回は、1988年公開のアニメ版『AKIRA』のあらすじや 時代がようやく追いついた――世界を揺るがした伝説的作品が、舞台となった記念すべき年に4kリマスターで再臨。『akira』4kリマスターセット 2020.4.24 on sale (ワンドロップカフェ)ブログ All rights reserved.ただ、本当は実写映画版も作られる予定でしたが、2008年スタートの話がなかなか進まず、紆余曲折して2019年には凍結が発表されてしまいました。ちなみにこの時に鉄雄が「AKIRA(アキラ)」という軍の秘密の名前を知り暴走するのですが、このAKIRAがタイトルのAKIRAです。AKIRAの予言としてネットで話題になっているのは「中止だ中止」という言葉ですよね。AKIRAのあらすじは、「新型爆弾」と世界大戦で荒れた日本が描かれています。首都も東京ではなく東京湾の「ネオ東京」という場所に移っており、そのネオ東京も撃ち合いがあるような荒れた感じになっていました。最近では東京オリンピック中止が濃厚になってきたためか、「中止だ中止」というAKIRAの画像に書かれた言葉が利用されることも。東京オリンピックは3月15日現在は中止とはなっていませんが、なんだか雲行きが怪しい様子。ネオ東京が舞台のアニメ映画のアキラは漫画の3巻までが描かれているので、結末はアニメオリジナルストーリー。五輪中止予言で話題の『AKIRA』ですが、「金田のことアキラだと思ってる人8割説」を検証してほしい。 #AKIRA #アキラ #日明実写映画版がちょうど2020年に公表になっていたら、もっと大きな騒ぎになっていたかもしれませんね。【AKIRAのオリンピック中止は何巻で予言?コロナウイルスも的中?海外の反応も!】ということでお伝えします。このAKIRAアニメ映画のシーンがTwitterなどネット上で拡散されて瞬く間に広まりました!なるほどつまり、アキラが全部予言してたんだわ。アキラ好きの大正義。ただ、何の対策もしてない。デカいのブンどってなきゃなぁ。最近あんまマジェスティも見かけないな、ロードバイクばっかで。あ、大友先生も!アキラで一番予言だと思うのは不良少年たちが普通の服装してるところ【AKIRAのオリンピック中止は何巻で予言?コロナウイルスも的中?ネットの反応も!】ということでまとめました。漫画はアニメ映画の更に先まで描かれていますが、最近ネットで話題になっているのはアキラのアニメ映画の結末までのあらすじですね。確かに東京オリンピックの「中止だ中止」だけでなく漫画の中にも「WHO」「伝染病」なんて言葉が並んでいるとビックリですよね。AKIRA(アキラ)の予言が東京オリンピック中止やコロナウイルスを的中させていたと、とても話題になっていますね。金田に守ってもらってばかりだった鉄雄ですが、その間に色々思うところがあったのか、自分が「強い」「超能力が使える」と気付いてから人が変わったように…(最初からそんな感じの性格だったのかもしれませんが)