日本テレワーク協会は、テレワークを通じ、調和のとれた日本社会の持続的な発展に寄与して参ります。テレワークによる情報通信技術を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が、社員の働きやすい環境整備を実現すると共に、企業革新・企業成長を可能とさせることが出来ます。 2020/07/16 (木) 15:00 - 17:00 にオンラインで開催される、日本能率協会マネジメントセンター主催のイベントで、妙高ワーケーションセンター ワーケーションコーディネーターの 竹内義晴 がお話させていただきます。 一方で、ワーケーションには、デメリットもあります。想定されるデメリットは、労務管理の複雑さ、休暇先での業務環境の整備、コミュニケーションコストの増加の3点となります。第三のメリットは、ワーケーションによって、地域貢献活動にも貢献できる点です。従業員は、ワーケーションで仕事を継続しながら地域に滞在することができるので、地域を主体とした企業のCSR活動(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)やCSV活動(Creating Shared Value:共通価値の創造)に参加できます。また、従業員個人としても地域での中長期滞在が可能となるため、地域でのボランティア活動や外国での語学学習にも集中できるのです。このほかにも、都会と地域の人材や企業が交流することで、のちのち地域観光の振興や地域への企業誘致などにも繋がっていくと期待されています。第一のメリットは、ワーケーションの活用によって、従業員の生産性向上が期待されることです。ワーケーションは基本的には旅先や帰省先で仕事をする労働形態のため、従業員は仕事時間以外の早朝や夕方以降の時間にリフレッシュすることができます。仕事ばかり、あるいはお休みばかりですと、日常がマンネリ化しがちですが、ワーケーションを導入すれば、メリハリをつけて仕事に臨むことが可能です。そのため、休暇中の限られた時間で仕事に集中でき、そのうえ休暇後も業務へのモチベーション上昇が見込めるのです。第二のデメリットは、休暇先でも業務を遂行できる環境を整備しなければならないことです。休暇先のリゾート地では、常にWi-Fi環境があるとは限らないうえ、安全性の低いWi-Fiを利用することでの情報漏洩リスクなども想定されます。そのため、企業側は、従業員にワーケーション専用のモバイルWi-Fiルーターを支給するなどの対策を採用しなければない場合もあります。また、パソコンやスマートフォン、各種資料も、休暇先で盗難・紛失などの被害に合う可能性もあります。ワーケーションだけではなく、社外業務全般における情報漏洩のリスク・マネジメントが重要となるのです。ワ―ケーションは、一定の効果はありそうですが、いざ自社の制度として考えてみると導入が大変と言った面もあります。そこで、まずは事業年度の節目に前年度優績チームだけが、リゾート地で、次年度事業計画を詰める合宿に参加できるといった企画ものとして前例を作っていくことが有効かもしれません。あるいは、有給取得率が低いことを問題視している企業であれば、強制的にワ―ケーションを実行し、有給取得を実現するといったこともあるでしょう。ワ―ケーションの実施にあたっては工夫次第でいろいろな取り組みができるのではないでしょうか。ところで、なぜワークフローを起こすのかというと、適切に承認されてそれに従って購買行動がなされているのかを見たいからです。そしてそれを確認する時に仕訳から戻って見なければならないからでもあります。そこが担保されているのはfreeeの強みだと思います。実際に弊社は今監査を受けているところなのですが、稟議などを全てのワークフローもチェックされています。今回はfreeeのアカウントを監査法人に渡してしまい、それを使って見てもらっているのでスムーズです。弊社でのワークフロー運用としては、出張申請はAI Travel、それ以外はfreeeという2パターンにしていますが、それは意思決定の迅速化というのが1つと、もう1つが仕訳を連動させたいという理由からです。ワークフローを導入している会社は多いと思いますが、実際に全て稟議を通そうとすると、かなりの数になります。それをシステムが分かれている中で仕訳て紐付けるとなると、とてもしんどい仕事になってしまいます(笑)。藤本:本日はよろしくお願いいたします。私は株式会社スタディプラスで経理担当を1人でしています。弊社は現在従業員50人、アルバイトを入れると60人ほどがいるのですが、1人で経理をしていくために、既に導入されていたのですが、使われていなかったfreeeを、試行錯誤して活用できるようにしていきました。今では購買・経費精算・給与・入出金管理・受注管理・予実管理などを全てfreeeを中心に管理しています。意思決定の迅速化という点でも、freeeのワークフローはSlackで確認し、すぐに承認出来るので、購買申請が降りていないことに月次・年次決算まで気づかない、といったことを防ぐこともできます。私がfreeeで使用しているワークフローは3つです。経費精算・支払い依頼・その他の申請です。経費精算は立替え払いを承認して支払いに繋げるものです。支払い依頼は請求書払いのことで、月末までにまとめて支払いをかけるものの承認です。その他申請は稟議に関係するものです。押印申請ですとか購買申請・会食申請・出張申請(AI Travel以外)・領収書紛失・入社申請・部活動の申請・モバイルsuicaのプライベート利用申請・予算バジェッティングの申請・固定資産の除却・貸与品の破損などをここにまとめています。これらが結局仕訳に繋がっていくわけですが、これらを全て処理していくのにfreeeを使うことでだいぶ手間を軽減させることができました。大手航空会社のJALは、2017年からワーケーション制度を設けました。パイロットやキャビンアテンダントなど一部職種を除く社員を対象に、7〜8月のあいだで最大5日間、帰省先も含む国内外でのワーケーションを認めています。ワーケーションの実施においては、会社支給のノートパソコンとスマートフォンを利用して仕事を行ないます。その特徴は、あらかじめ長期休暇の予定に合わせて仕事をする「長期休暇タイプ」と、緊急の仕事が入ったときに旅行先でテレワークを行う「緊急対応タイプ」に分かれていること。JALでは、2017年度夏期には11名、2018年度夏期には78名と年々利用者が増加しており、今後もワーケーションの活用が予想されます。カーシェアリングサービスの大手Uberは、通常は一緒に働くことのないメンバーで少人数のチームを作って、旅に出かけるというワーケーションを実施しています。このワーケーションの特徴は、課題解決型プロジェクトであるということ。「ドライバー体験をより良いものにするための作戦を考える」など一定の課題に対して、メンバーがクリエイティブな答えを探すのです。このワーケーションは、休暇よりも労働環境を変える意味合いが強く、その成果が実際に同社の事業やサービスに反映されることもあるため、従業員のモチベーション上昇につながっています。ちなみに、Uberのワーケーションは公募制で行われています。今日はAI トラベル様と共催という形ですので、まず「移動」を例にして業務プロセスのポイントを考えてみたいと思います。第三のデメリットは、ワーケーションを利用したときの社内コミュニケーションが、テレワークやリモートワークと同様に、対面コミュニケーションよりもコストが大きいという点でしょう。休暇先で仕事をする日時や業務範囲を明確に決めなければ、オフィスで働く上司や同僚への確認事項や依頼事項ばかり増え、休暇が台なしになることとなります。また、テレビ会議の際は、対面で集まるオフィス勤務の従業員たちで盛り上がった会話には、遠隔地からはなかなか参加しづらいものがあります。上記を踏まえて、各企業が導入したワーケーションの取り組みを見てみましょう。まず、私の自己紹介からさせていだだきます。私は以前は日本オラクルで大規模システムの導入に携わったり、外資系アナリティクス企業にも属していました。現在はfreee株式会社にてIPO準備企業から上場企業様を中心に業務効率化や経営見える化の支援をさせていただいています。尾籠:ただいまAI トラベル本間様からお話がありましたが(レポート第2回参照)、そのソリューションというのは、非常に素晴らしく、私たちも活用を進めているところです。今回「働き方改革は業務プロセスの改善から」というのがテーマですが、皆さんもそれを考えていらっしゃるからこちらに参加されていると思います。では最適な業務プロセスの設計をどうするのか?という勘所について、ここではお話できればと思います。ワ―ケーションはネット回線があればどこでもできますが、設備の充実を考慮するなら専用施設の利用も有効です。近年では、「働き方改革」推進に伴い、ワーケーション用に特化した施設も誕生しています。その代表的なものをご紹介しましょう。東京都の新規感染者数は連日100人を下回り、COVID-19の感染拡大も徐々に収束に向かう様相を呈しています。記事をご覧になっているフリーランスや個人事業主の方々の中にも、事業の継続や経営状況の回復にむけて動き出している方がいらっしゃると思います。第一のデメリットは、従業員の労務管理が複雑になることです。休暇先で仕事をするワーケーションでは、上司は、従業員が勤務時間をどのように過ごしたかを、実際に目で見てチェックできません。また、タイムカードなど従来の勤怠管理システムでは、ワーケーションには対応できないことも予想されます。そのため、ICTを駆使した新規の勤怠管理システムを導入したり、仕事の結果で判断する裁量労働制や結果による人事評価制度などを採用したりするなど、ワーケーションに適した社内制度を整備する必要があります。ワーケーションのメリットは、生産性の向上、ワークライフバランスの改善、社会・地域活動への貢献の3点が挙げられます。それでは、ワーケーションの導入にあたって、そのメリットとデメリットを考えてみましょう。第二のメリットは、ワーケーションの実施によって、従業員のワークライフバランスの改善にも効果があると考えられている点です。仕事と休暇を組み合わせるワーケーションでは、日本の労働環境ではなかなか難しい長期休暇も取りやすくなります。また、ワーケーションを活用すれば、仕事のスケジュールが埋まっていても、旅先や帰省先で家族とのプライベートな時間をゆっくり過ごすことができるのです。