「客観的」の類語には、「厳正」「公平」「客体的」「俯瞰的(ふかんてき)」「普遍的(ふへんてき)」「一般的」などいろいろな言葉が挙げられます。 主観には2つの意味があり、1つは「物事を認識すること」という意味で、もう1つは「自分の意見」や「自分なりのものの見方」という解釈です。この言葉を用いる場合、ほとんどの場合で後者として使われるので、先の意味は参考までに覚えておく程度で構いません。「自分の主観では〜」といった使い方が多く、「自分の意見としては〜」という意味になります。誰かに対して「それはあなたの主観では?」と使った場合には、「 … 「客観的」は「客観的に見る」や「客観的に考える」のような使い方をします。具体的な数字や前例をもとに、第三者の立場からモノを見たり考えたりする状況で使用しましょう。「客観的」を使った言葉に「客観的事実」があります。「客観的事実」とは「第三者からみた事実」を意味する言葉で、周りに知れ渡っている事実や、具体的な数字を用いて事実だと示せる状況で使用されます。「客観的証拠」とは「供述以外の証拠」を意味する言葉です。「供述以外の証拠」には、写真や動画、人以外の形ある証拠(物的証拠)が当てはまります。また、「客観的証拠」は「供述以外の証拠」であると説明しましたが、専門家による現場検証などは「客観的証拠」とみなされる場合があります。「客観的」の類語に当てはまるのが「俯瞰的」です。読み方は「ふかんてき」で、「広い視野で物事の全体像をとらえること」を意味します。「客観的」と似た意味をもつ「俯瞰的」ですが、2つには違いがあり使い分けることが重要です。「客観的」の英語表現は「Objective」が当てはまります。「客観的に考える」や「客観的に見る」など、「客観的に○○」という表現を使う場合は「Objectively」が適しています。例えば、「Think objectively」という例文。上記の文章だと、「客観的に考える」という意味になります。「客観的」と反対の意味をもつ「主観的」という言葉。「主観的」とは「自分視点でモノを見たり考えたりすること」を意味する言葉で、「客観的」の対義語に当てはまります。飲食店の売り上げを例に、「客観的」と「主観的」の違いを説明してみましょう。「客観的」とは、特定の立場からモノを見たり考えたりするのではなく、「第三者としてモノを見たり考えたりすること」を意味します。「自分の思い」を直接意見に取り入れるのではなく、具体的な数字や前例などから、物事を考えることを「客観的」と言います。上記2人の意見は、どれも自分視点の考えであり主観的です。主観的な意見であるため、同じ環境に立たされているにも関わらず、意見が異なってきます。Cさんの意見は、AさんBさんと違い客観的です。Cさんの意見は、「毎月の売り上げが100万」という前例や具体的な数字を挙げて比較しており、自分視点の考えを直接意見に取り入れているわけではありません。「90%合格する」という先生の意見が「客観的事実」であるのに対し、Aさんの意見は「主観的事実」と言い、第三者からみた事実を無視した自分視点の事実を表しています。上記のように、「主観的」とは「自分視点で自分にのみ当てはまる考え」を意味し、「客観的」は「前例や数字を用いた、幅広い人に当てはまる考え」を意味するという違いがあります。「客観的情報」とは「第三者から見た情報」を意味し、医療の現場で使用される言葉です。血圧や脈拍、検査結果など、看護師が客観的に患者を見たときに分かる情報を「客観的情報」といいます。反対に患者本人が訴える痛みなどを、「主観的情報」と呼びます。類語には「俯瞰的」が当てはまりますが、「第三者の立場で考える」という意味はないため、「客観的」よりもさらに広く全体をとらえたい状況で言い換えてみましょう。「客観的」は「第三者の立場から物事を見たり考えたりすること」を意味しますが、「俯瞰的」は第三者の立場ではなく、「客観的」よりもさらに広く全体を見たり考えたりすることを意味しています。誰の立場にもとらわれずに、全体をみる状況では「普遍的」が適しているため、使い分けましょう。「客観的」とは「第三者の立場での考え」を意味する言葉で、「客観的に考える」や「客観的事実」などの使い方をします。「対義語を知りたい」「類語の俯瞰的とは?」という方に向けて、「客観的」の使い方や例文、対義語「主観的」との違いを解説します。例えば、難関大学に合格したいAさんがいたとしましょう。担任の先生は大学の合格ラインやAさんの現状を見たうえで、90%合格するとAさんに告げます。これが「客観的事実」です。しかし、Aさんは先生の言っていることを信用できず、難関大学であることから「受かるはずがない」と思い込んでいます。「客観的」とは「第三者の立場で、物事を見たり考えたりすること」を意味します。「客観的に考える」や「客観的に見る」などの使いかをし、「主観的」とは対義語の関係にあります。 「客観的に考える」や「客観的に見る」などの使いかをし、「主観的」とは対義語の関係にあります。 類語には「俯瞰的」が当てはまりますが、「第三者の立場で考える」という意味はないため、「客観的」よりもさらに広く全体をとらえたい状況で言い換えてみましょう。