当社は、このたび、現在実施中のデング熱ワクチン(TAK-003)のグローバル臨床第3相試験であるTIDES試験(Tetravalent Immunization against Dengue Efficacy Study)の最新結果を、米国熱帯医学会(American Society of Tropical Medicine and Hygiene:ASTMH)第68回年次学術集会にて発表しましたのでお知らせします。
主な媒介生物としては、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどのヤブカ属となります。この「TAK-003」は中南米やアジアでの治験最終段階で予防効果と安全性を確認。もしこのワクチンが販売、承認されるなら、本当にすごい、画期的なことだと思われます。現在、サノフィ社から四価デング熱ワクチン(CYD-TDV)が提供されていますが、第Ⅲ相試験では2~5歳児で入院が増え、フィリピン、ブラジルでは死亡事件も起きてしまったとのこと。しかし、地球温暖化の影響と共に感染地域の拡大が懸念されており、デング熱ワクチンの登場は広く求められる状況となっています。当ブログの閲覧による損失、損害に関しては、運営者は一切の責任を負えかねますのでご了承下さい。この4つの型のうち、一つに感染したすぐあとに他の血清型のデング熱(デングウイルス)にかかると、非常に強いショック症状や出血症状などの重度疾患に繋がるということです。症状としては血管内皮機能障害、血液凝固障害、およびそれらにともなう胸腔や腹腔への漏出、出血性合併症、酷い場合には骨髄や肝臓などの臓器障害も伴い、死亡に至る恐ろしい状態になるということです。当ブログの記事はあくまでも運営者個人の見通しを書いたものであり、閲覧者に特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資、投機にあたっては、ご自分の判断、自己責任で行うようお願いいたします。運営者は責任を負いかねますのでご了承ください。このあたりの作用についてはまだ解明されていないことが多いとのことですが、このことがサノフィ社のワクチンの小児への使用禁止と関わっているようです。これは上にも書いた抗体依存性感染増強(Antibody-dependent enhancement、ADE)によるものである可能性が疑われており、このワクチンは現在、ウイルス血清の陽性者には有効だが、陰性者にはリスクが大きすぎるとされています。武田薬品が29日に発表した内容によると、同社は新たなタイプのデング熱ワクチン「TAK-003」を開発したとのことです。こういった方針が、新しい経営体制でも続くのかどうか、ちょっと興味深いところです。デング熱(デングウイルス)には血清型で4つに分類されるとのこと。こういった蚊がデング熱(デングウイルス)を持つ人の血を吸ったあと他の人を刺すと、蚊の唾液とともにデングウイルスが人体に侵入。体内で複製されることでデングウイルスが増殖するとともに(この複製の頻度が高いことが特徴的なもよう)、自然免疫系はデングウイルスに感染した細胞全てを攻撃するT細胞を生成。そして50万人が入院し、12500~25000人が死亡すると言われています。ぶっちゃけ、がん治療薬などに比べて利益の稼げる病気ではありませんが、こういったところにしっかりと予算をつけて投資をしてきた武田薬品は偉いなぁと思います。蚊がわきやすい、熱帯地方の温暖で湿潤な環境で蔓延しやすく、そういった地域の国々の公衆衛生と産業発展の足枷となってきた病気でもあります。デング熱は、蚊が吸血行動でデングウイルスを媒介して広まる熱帯病の一種です。なるべく正確に伝えるように心がけてはいますが、記事内容や数字などに誤りがある可能性があります。アテにしないでください。武田薬品のワクチンではこのあたりのリスクがないもようで、そのことが、同社の「TAK-003」が望まれる理由になっているようです。年にもよりますが、デング熱は世界中で毎年5000万人から1億人が感染すると言われています。これまでは、貧しい地域での感染が中心であり、デング熱のワクチン開発なども遅れてきました。 武田薬品がデング熱ワクチン「TAK-003」を開発~デングウイルスの4つの型に対応 武田薬品がデング熱ワクチン「TAK-003」を開発 Takeda's Vaccine for Break-Bone Fever Works in Late-Stage Study 武田薬品が29日に発表した内容によると、同社は新たなタイプのデング熱ワクチン「TAK-003」を開発したとの … 武田薬品は25日、現在実施中のデング熱ワクチン(tak-003)のグローバルp3試験(tides試験)の18か月データを、米国熱帯医学会(astmh)で公表したと発表した。 今回公表されたデータでは、特に12ヵ月追跡時の成績やワクチン接種