ポワロは真相究明に乗り出す。プリマス行き急行列車の座席の下から心臓を突き刺された女性の死体が発見される。 刺殺された女性は、オーストラリア人の実業家の一人娘フロレンスだった。 ポワロは、その父親のハリデイから、娘の別れた夫が金の無心に来ること、遺産目当てのフランス人伯爵がいることなどの相談を受けていた。 ポワロは、明晰なる頭脳を働かせてこの難事件の事件解決を図る。ポワロは、オークションで手に入れたかったアールデコの鏡を競り落としたジャベイス・シェブニックスに、詐欺の調査を依頼され、彼の屋敷へ向かう。 その夜、時間にうるさいジャベイスが夕食の時間に現れないことに異変を感じ、書斎のドアを開けると中ではジャベイスが死んでいた。 駆けつけたジャップは密室の自殺だと断定するが、ポワロは疑問を感じ、調査を始める。原作に最も近い"シャーロック"像と謳われる不朽の名作!裕福な歯科医夫人が、夫に殺されそうだとポワロのもとへやって来る。 翌日、ポワロはコーンワルにある夫人の家を訪ねるが、既に夫人は殺されていた。 彼女を取り巻く人々に事情を聞きながら意外な事実をつかんだポワロは、そのまま捜査を中断してロンドンへ戻る。 数ヵ月後に事件の裁判が始まった時、ポワロの推察どおりに犯人が現れる。週末を過ごしに田舎へとやって来たポワロは、旧知のサー・ヘンリー・アンカテルが住むホロー荘へ招かれる。 そこにはアンカテル家の親類が集まっていた。 その1人、医師のジョン・クリストウは、晩餐の後にふいに現れた過去の女ヴェロニカに誘われるまま彼女を送り情事にふけるが、再び誘いを受けたジョンは一夜限りの関係だと彼女を突き放す。 ほどなくしてジョンは、ホロー荘のプールサイドで何者かに銃撃される。 慌てて駆けつけたポワロが目にしたのは、銃を手にしたジョンの妻ガーダと立ちすくむアンカテル家の人々だった。ある夜、表向きは海軍大尉でありつつ実は秘密情報機関MI6に所属している旧友の息子コリンがポワロを訪ねてきた。彼の恋人であるフィオナが、海軍の秘密情報を盗み出す同僚の姿を目撃し尾行するなかで、車にはねられて命を落としたからだ。フィオナが残したメモに書かれていたのは「三日月の絵」「M」「61」。一方、派遣費書シーラは依頼主の家で男性の死体に遭遇する。ポワロは、ヘイスティングスの友人チャールズが、湖でボートのスピード記録に挑戦するというので、ウィンダミアを訪れる。 ところが、チャールズの叔母でリトルグリーン荘の女主人エミリーが殺されるという事件が起こる。 エミリーの遺産に絡んだ事件とにらんだポワロは、犯人を特定するために証拠を集め始める。 ポワロを助けたのは、"もの言えぬ証人"であるエミリーの愛犬ボブであった。ポワロたちが、最近起きた宝石泥棒の話をしていると、伯爵令嬢のミリセントがある捜査の依頼をしにやってくる。 近々、公爵と結婚することになっている彼女は、ラビントンという男に、昔の恋人に出した手紙をネタにゆすられていた。 彼女の依頼とは、その手紙を取り返してほしいというものだった。 ポワロはラビントンと交渉するが、話は決裂する。 やむなく、ポワロはヘイスティングスと共にラビントン家に押し入るが…。ポワロが通院している歯科医が、突然、自殺したという。 続いて彼の患者の1人だったギリシャ人も死亡する。 いずれも自殺と伝えられるが、ポワロには納得がいかない。 さらに同じく患者だった銀行の頭取や女優も不可解な行動を見せる。 自殺ではなく他殺と信じるポワロは、歯科医の助手などからの情報を頼りに事件解決に挑む。ポワロは、旧友の息子である哲学書の著述家ハリスンの家に招かれ、庭でスズメバチに刺される。 薬局に寄ったポワロは、そこで劇薬を購入した人物の名前を目にして驚く。 事件を予感したポワロは、犯罪を未然に防ごうとヘイスティングスを伴って、その人物に会いにいく。引退したポワロは、イギリスの片田舎に居を構え、隣人のドクター・シェパードと親しくなるなど、静かな生活を楽しんでいた。 しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。 地元の裕福な事業家ロジャー・アクロイドが自宅の書斎で殺され、ポワロがその事件の解決に乗り出すことになる。 ポワロから見ると、アクロイド家のメイドから秘書、そして家人と、全員に疑わしい点があった。 そんな時、死んだアクロイドの遺産を一番多く受け取るはずのラルフが急に失踪する。地方の大地主マーカス・ウェイバリーが、ポワロのところへ相談に訪れる。 5万ポンドを支払わないと、翌日息子を誘拐するという脅迫状を受け取ったと言うのだ。 だが、ヘイスティングスは、そのウェイバリーの話を半信半疑で聞いていた。 ポワロは、ウェイバリーを連れてジャップ警部を訪ねるが、ジャップ警部もまた事件としては扱ってくれなかった。 ポワロは事件を未然に防ぐことが重要だと、ウェイバリー邸に向かう。ポワロと作家のミセス・オリヴァーは、犯罪芸術をコレクションしているという謎の男シェイタナからディナーに招かれた。食後のブリッジを楽しんだポワロたちが、帰りの挨拶でシェイタナに声をかけると、驚くことに彼はナイフで胸を刺され息絶えていた。捜査や推理を生業とするポワロら4人はチームとなり捜査を開始する。ロンドン・シャンハイ銀行の頭取は、銀の鉱山の所在を示す地図を売りにくる中国人、ウー・リンを待っていたが、やって来たのは別人であった。 波止場のカジノの近くで、中国人の死体が発見され、それがウー・リンだと判明する。 白人の男がその場から逃亡したという目撃情報も得られる。 ポワロとジャップ警部は、この怪しげな事件の解決に挑む。大富豪ゴードン・クロードが爆発事故で亡くなって2年。クロード家の財産は、事故の奇跡的な生還者で、財産を相続した妻ロザリーンの兄デビッドに厳しく管理されており、クロード一族の人々は、厳しい生活を強いられていた。一族をよく知るポワロは、ゴードンの姪で結婚のためにアフリカから帰国したリンを訪ねていた。ある日「ロザリーンの前夫は生きている」とデビッドを脅していた、謎の男が遺体で発見される。 遺跡発掘現場を訪れたポワロは、ヘイスティングスと共に遺跡発掘に携わっている人々の調査を始める。ノルマンディーにあるリゾート地、ドービルに滞在していたポワロとヘイスティングスは、ある事業家の殺人事件を手がけることになる。 被害者は、ポール・ルノーという南米で事業を手がけていた男性。 ポワロが調べていくうちに、このルノーが10年前のある殺人事件に絡んでおり、さらに、ルノーの邸の近くに、当時の被害者の家族が住んでいることが判明する。 過去の事件と今回の事件に関わりはあるのだろうか?パリのリッツ・ホテルに滞在中のポワロは、フレンチ・オープン・テニスの観客席で、スチュワーデスのジェーンと歯科医のノーマンと隣り合う。 その場には、金貸しのマダム・ジゼルやホーバリ伯爵夫人の姿もあった。 彼らと同じ飛行機でイギリスへ帰ることになったポワロが、飛行中に目を覚ますと、機内が騒がしい。 マダム・ジゼルが何者かに殺されていたのだった。ある外国の王子が由緒ある高価なルビーを女性に騙し取られた。 ファルーク王子はエジプトの王位継承者で、ポワロは、国家のためと説き伏せられ、ルビーの捜査依頼を引き受ける。 手がかりを求め、エジプト学者のレイシー大佐の家でクリスマスを過ごすことになったポワロを待ち受けるものは…。国際連盟の軍縮会議に向かったイギリスの首相がフランスで誘拐され、ポワロは政府高官から相談を受ける。 多くの関係者がフランスで事件が起こったと言っているにもかかわらず、ポワロは首相がイギリス国内にいるはずだと主張し、首相に同行したダニエルズ中佐の前妻が事件の鍵を握っていることを確信する。エルキュール・ポワロが扱う事件は、全部が全部、依頼されたものとは限らない。 ロンドンのお気に入りのレストランで食事をしている時、ポワロは、ある馴染みの客の話を聞いて興味をそそられる。 その客は、いつも水曜日と土曜日にそのレストランで食事をするのだが、ある時、月曜日に突然現れて、普段は手をつけないようなメニューを注文したというのだ。 翌日、新聞にその男が死んだという記事が載る。 ポワロは、転落死とされているその事件に疑問を抱き、調査を始める。吉田羊連続ドラマ初主演、ハイクオリティ クライム・サスペンス! !ヘイスティングスは、ポワロにフランス料理の新しいレストランがオープンすることを知らせる。 ポワロは、そのレストランの名に聞き覚えがあった。 2年前、ブエノスアイレスでポワロが遭遇したある事件の起こったレストランと同じ名前だったのだ。 訪ねてみると、経営者も同じであった。 2年前の事件とは、バートン・ラッセルの妻アイリスが、グラスに入った酒を口にして死んだというものだった。 バートンは、亡き妻の2周忌のために、2年前と同様にそのレストランに6人分の席の予約を入れていた。 悪い予感を覚えたポワロは調査に乗り出す。ポワロは、医師に静養を勧められ、ヘイスティングスと共にブライトンを訪れる。 グランド・メトロポリタン・ホテルに到着したポワロたち。 そこにやってきた演劇プロデューサー、エド・オパルセンが、ポワロを彼の妻マーガレットが主演する舞台『豚に真珠』に招く。 彼女は舞台上で豪華な真珠のネックレスを身につけることになっていた。 オパルセン夫妻が部屋に戻り、鍵をかけておいた宝石箱を開けると、その真珠がなくなっていた。 アメリカ公演を控えているエドは、真珠の調査をポワロに依頼する。著名な考古学者ジョン・ウィラード卿の探検隊が、エジプトの王家の谷でメンハーラ王の墓を発見する。 ところが、王の埋葬室の扉を開けた直後、卿は心臓麻痺で急死する。 息子のガイが父の仕事を引き継ぐためにエジプトへ。 王の墓を暴く者には呪いがあるという迷信がささやかれ、心配したウィラード夫人はポワロに相談を持ちかける。サリーに住む車椅子の老婦人アメリア・バロウビーから助けを求める手紙を受け取ったポワロは、ミス・レモンと共にサリーに赴く。 彼女の邸宅には、カトリーナというロシア人の若い女性と、アメリアの姪夫婦、そしてメイドが住んでいた。 ある夕方、アメリア婦人が、ストリキニーネの中毒で死んでしまう。 誰が、なぜ、どのように、この猛毒を食事に混入したのか?ポワロは、ベルギーで叙勲されるジャップ警部に伴い、ブリュッセルを訪れる。 今は、警視総監になった旧友のシャンタリエと再会したポワロは、20年前の事件を思い出す。 ポワロが警官だった頃、リベラル派の大臣ポール・デルラールが家族や知人たちとの食事後、好物のチョコレートを食べて急死した事件だ。ポワロはギリシャのロードス島で休暇を過ごしていた。 だがポワロの予想通り、休暇先でも殺人事件から逃れることはできないようだ。 滞在客の男女の人間関係―まるで砂に書かれた三角形のような―が引き起こす殺人事件。 そしてその裏に隠された真実をポワロが解き明かす。ポワロは、ボイントン卿のシリアの遺跡発掘現場を訪れた。そこには遺跡の見学者に加え、卿の再婚した妻とその子供たちや卿の息子も顔を揃えていた。心に闇を抱える夫人の子供たちや父の発掘を快く思わない息子、夫人の横柄な態度を快く思わない見学者。不穏な空気の中、遂に夫人が殺害される。やがて夫人の末娘が襲われ、ばあやも遺体で発見される。しかしポワロは、それぞれの言動から秘密を明らかにし、遂に犯人に辿りつく。自分に高額保険をかけたばかりのマルトラバースが、口の中を血でいっぱいにして急死した。 死因は内出血だが、庭には、死者が引きずられてきた痕跡が残されていた。 美しい未亡人スーザンは、庭のカシの大木に少女の霊が出て、それを見た主人がショック死したのではないかと言う。 スーザンは前々から幽霊が出ると言っていたのだが、彼女のかかりつけの医師バーナードは、その幽霊の話については懐疑的だった。 本当に幽霊の仕業なのか?