最近、新聞やテレビの中でよく聞くようになった「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。学校の授業や仕事を通じて「SDGs」を知った、という人も多いのではないでしょうか。とはいえ、日本でのSDGs認知度は27%とまだまだ低いのが現状です。 ここではあらためてSDGsとはなにか SDGsの目標13では「気候変動に具体的な対策を」講じることが目指されています。気候変動は先進国、開発途上国を問わず、国境を越えて取り組むべき課題です。 SDGsの目標13『気候変動に具体的な対策を』について具体的に解説します。現状やターゲットはもちろん,企業の取り組み事例を3つ使用して,『この取組みがなぜ目標13の達成に貢献するのか』を厚めに説明します。深くSDGsを理解できる記事です。
jalの13:気候変動に具体的な対策をのページです。サステナビリティの取り組みに向けた環境、人権・ダイバーシティ、お客様・地域などの情報をご覧いただけます。 気候変動による自然災害の増加を受け、SDGsでは気候変動への適応力を地球規模で高めることが目標とされました。 自然災害は先進国・途上国関係なく被害をもたらしますが、小島嶼国を含めた開発途上国は防災対策が不十分で、一度自然災害が起きると大きな被害を受けると予想されています。 地球温暖化との関わりで分かりやすい気候変動問題は海面水位の上昇です。これは、地球全体が温められて温度が上昇することで、南極大陸やグリーンランド(イギリスの北西の大陸)など、地表の上にある氷が溶けて海に流出し、海の水位が上昇するという問題です。私たちのような、エネルギーサービスを提供している事業者にとって、レジリエンスに対する一番の問題は「停電」と言えます。ここ数年、日本では地震や台風、大雨などによる災害の影響で、発電所の停止や電線の損傷などによる停電が発生しています。停電が発生すると、これまでのような生活ができなくなってしまうのはもちろん、真夏であればエアコンが使えなくなり、熱中症などによる健康への影響も発生し、状況によっては命に関わる問題となりえます。SDGsでいう「気候変動」というのは、いわゆる「地球温暖化」などの環境問題が引き起こす海面水位の上昇や、天候の変化、異常気象などのことを指しています。電気を届けている送配電事業者は、停電からの早期復旧の為に、被害状況を素早く把握するためのドローンによる送配電線の撮影や、発電が可能な電源車の早期配備の体制、国や自治体、その他企業などとの協力体制の構築などを進めています。このようなレジリエンス対応は、企業が中心となって実施をしていますが、個人で行える対策として太陽光発電パネルや蓄電池の設置という選択肢もあります。海面の上昇で困るのは、海抜が低い場所に家を持ち生活をしている方々です。今まで住んでいた場所が海水になってしまえば、これまで通り住むことはできなくなり、別の場所に移動しなければなりません。それにより、家や土地などの財産を失うことも考えられますし、台風による高潮や、津波の影響を受ける範囲も広がる可能性がありますので、災害時の影響も大きくなります。気候関連災害に対する強靭性と言われても、何をイメージすれば良いか難しいのですが、分かりやすいものとしては、大雨や洪水などの気候災害があります。大雨や洪水による災害の一つとして、堤防の決壊などが考えられます。堤防を決壊させない為に、災害時の水位を予測して、治水計画を立てて工事などの事前対策をすることや、予測を上回る被害が発生しそうになった場合に、被災者を避難させるなどのルールを決めておき、被害を最小限に抑える事もレジリエンスといえるでしょう。台風や豪雨などの自然災害は、直接的な被害だけでなく二次的な災害として停電が発生することがあります。これは、木や家屋の倒壊で電線が切断されるなどし、電気が行き渡らなくなり発生するものです。現に、私のようなエネルギーや住宅設備に関わる業界の中にいると、2019年の令和元年東日本台風(台風19号)で停電により電気が使えないエリアの中でも、太陽光パネルと蓄電池を設置していた家庭では、電気を使うことができたという話を聞くことが有りました。SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」について少しは理解を深めていただくことができたでしょうか。気候変動の関する問題は私たちの生活に深く関わってくる問題ですので、みなさんも興味があれば調べてみてください。①の気候変動の予防については、地球レベルで考える必要があります。気候変動を予防するための主たる問題は、地球温暖化問題です。地球温暖化問題については、各国でSDGsとは別の国際的な枠組みとなる「パリ協定」で各国でそれぞれが目標を設定する事になっていますので、SDGsでは13.2や13.3のような、抽象的な表現になっていると考えられます。また、災害前の生活水準にいち早く戻す為の保険サービスなども重要な社会のインフラですのでレジリエンスの一つとなりえます。なぜこのような表現になっているのかは、気候変動問題の規模の大きさにあります。これは、気候変動問題の対処について、2つの視点に分けて見ていくと分かりやすいです。病気に例えると分かりやすいのですが①は予防、②は治療と考えることができます。このような二次災害の停電は、復旧するために通常よりも長い時間を要します。切断された電線をつなぎ直すだけであれば、そこまで長期間の停電にはなりませんが、倒木した樹木や飛来した屋根などが電線に引っかかってしまうと、それらの障害物を取り除き、その後に電線の復旧工事を行います。こういった場合は、電気工事を行う業者だけではなく、複数の工事業者が関わることになるので、作業工程や工事日程の調整などもあり復旧に時間がかかってしまいます。「気候変動に具体的な対策を」の気候変動や災害などについての重要性を、少しは理解いただけましたでしょうか。それでは、SDGsで定めている目標13の具体的なターゲットを見ていきたいと思います。 あなたができそうな取り組みを考えるために、まずは目標13「気候変動に具体的な対策を」につながる具体的な取り組みを知りイメージを掴みましょう。目標を達成できるかできないか、それはあなたが行動するかしないかにかかっています。今後も、新しい自分の取り組みを増やすたびにこちらに追記していくつもりです。このことが、世界をダメな方向に動かしている、課題を量産しているという不都合な真実です。☑︎CO2を削減する竹炭入り堆肥を使って野菜を育てることつまり、気候変動については避けられない部分がある。だから、それに文字通り「対応」していくのも必要ですよね、ということです。それよりも、フツーにしてるけど「よくないこと」を減らしていきませんか?これは、防災から減災へなどといった考え方の変化にも通じるところです。ただ、この目標については気候変動の緩和のためにCO2の削減をしていきましょうとかだけじゃないんですよね。これまでにSDGsを意識して生活を変化させていく中で私が気づいたこと。公共交通機関や、それを使う人々はこの目標に対してよい影響を与えていると言えます。例えば、気候変動から引き起こる災害についても、適応していこうという考え方です。自分の生活を見つめ直し、行動を変えることが世界の課題を解決することにつながります。社会教育(講演、研修業)で飯を食っています。毎朝5時に動画投稿をしていたら、YouTuber化してきました。2児の父。趣味は社会課題解決。SDGsを絵に描いた餅にするかどうか、それはこれを読んでいるあなたの行動にかかっています。